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CHAPTER 10 5 / 11

チームのルールを決める

ツールを入れたあとに決めておきたい、運用ルールの作り方を紹介します。決めすぎず、守れる数に絞るコツと、ぽんぽこ制作所の最初の 5 つのルールの例がわかります。

約6分で読めます

ひなた虎田さん ★★ ふつう
ツール選びと定着のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • ルールは少なく短くする理由がわかる
  • 最初の 5 つのルールの例がわかる
  • ルールの伝え方と見直し方がわかる

ツールを入れたのに、人によって使い方がばらばら。そんな状態に、心当たりはありませんか?

ツールを導入して 2 週間。ひなたが、画面を見て首をかしげています。

ひなた
ひなた虎田さん、同じような課題が 2 つあります。しかも、片方は担当者が空欄で……
虎田さん
虎田さんありがちだね。ツールを入れただけだと、人によって使い方が違ってくるんだ。
ひなた
ひなたみんなが好きに使っているからですか?
虎田さん
虎田さん悪気はないよ。「こう使う」が決まっていないだけ。ルールを作ろう。ただし、少なめにね。

ルールは「少なく、短く」

ルールが多いと、誰も覚えられません。覚えられないルールは、守られません。最初は 5 つ以内、1 つを 1 行で言えるくらいにします。

ルールを決める基準は、「それがないと、誰が困るか」です。困る人がいないルールは、いらないルールです。

ぽんぽこ制作所の最初の 5 つ

虎田さんが決めた、最初のルールです。

  1. お客様からの依頼は、受けた人がその日のうちに課題にする(口頭やメールのまま放置しない)
  2. 課題には、担当者を 1 人つける(空欄にしない。決まらないときは、PM が決める)
  3. 期限を入れる(決められないときは、いつ決めるかを本文に書く)
  4. 着手したらステータスを「進行中」にする(朝会で見るときに、現状がわかる)
  5. やりとりは、課題のコメントに残す(チャットで話したら、結論だけ書き戻す)

どれも、「誰かが困らないように」の理由が 1 行で言えます。

ルール 4「着手したら進行中にする」は、ステータスの並びが決まっていてこそ守れます。次の画面は、ステータスの設定です。

プロジェクトのステータスの設定画面
プロジェクトのステータスの設定画面
  • 「本流」に、未対応・処理中・確認待ち・完了が順に並ぶ
  • チームのルールに合わせて、並びや名前を整えられる

ルールに含めたいこと

最初の 5 つ以外にも、必要になったら足していきます。足すときの候補です。

分野決めること
件名書き方の型(くわしくは「件名・ラベルの命名ルール」で)
完了どうなったら完了にするか
コメント返事が要るときは、相手をメンションで呼ぶ
相談の場所課題か、チャットか、会議か
見る時間朝会で一覧を見る、金曜に棚卸しをする、など

「担当者は必ず入れる」のようなルールは、入力欄を必須にすると、仕組みで守れます。

種別ごとに使う項目と必須の項目を決める画面
種別ごとに使う項目と必須の項目を決める画面
  • 右の「使う」「必須」のスイッチで、項目ごとに決める
  • 左のプレビューで、課題を作るときの入力欄を確かめられる

ルールの伝え方と見直し方

決めたルールは、見える場所に置きます。社内のドキュメントの 1 ページにまとめ、新しいメンバーが最初に読むようにします。

見直しも、あらかじめ予定に入れます。たとえば「1 か月後に、使いにくいルールを出し合う」と決めておきます。

  • 守られていないルール: 理由を聞く。ルールが悪いことも多い
  • 誰も困っていないルール: 思い切ってなくす
  • 足りないルール: 困りごとが 2 回出たら、足す

ルールは、一度決めて終わりではありません。次の図のように、まわし続けます。

  1. 1決める
  2. 2使う
  3. 3出し合う
  4. 4直す
ルールは、使って、出し合って、直す
ひなた
ひなたルールも、課題と同じで「棚卸し」するんですね。
虎田さん
虎田さんいいところに気づいたね。

ルールは「責める道具」にしない

ルールを破った人を責めると、人は黙って書かなくなります。大事なのは、ルールを守ってもらうことより、状況が見えることです。

守られていないときは、「なんで守らないの」ではなく、「守りにくいところがあるかな」と聞いてみてください。

こうなりがち
こうしたい
「なんで守らないの」と聞く
「守りにくいところがあるかな」と聞く
破った人を責める
状況が見えることを大事にする
守られないルールを、そのままにする
理由を聞いて、ルールを直す
守られていないときの、声のかけ方
  • ルールは 5 つ以内
  • 1 つを 1 行で言える
  • 「ないと誰が困るか」が言える
  • 見える場所に置いてある
  • 見直しの日を決めた
ルールができたか、確かめるリスト
とらまる
とらまるルールは 5 つまで。覚えられて、困る人がいるものだけにしよう!

まとめ

  • ルールは少なく(最初は 5 つ以内)、1 行で言える形にする
  • 「ないと誰が困るか」でルールを選ぶ
  • 見える場所に置き、あらかじめ見直しの日を決める
  • 破った人を責めない。守りにくさを疑う

akamine でやるなら

ルールを人の努力だけに頼らず、必要な項目を必須にしたり、ひな型を使ったりして、仕組みで支えることもできます。akamine では、種別ごとに「必須の項目」を決めたり、課題テンプレートで書く型をそろえたりできます。まずは、プロジェクトの設定にある「ステータス」と「ラベル」を、チームのルールに合わせて整えるところから始めましょう。

プロジェクトの設定の、課題テンプレートの画面
プロジェクトの設定の、課題テンプレートの画面

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