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CHAPTER 05 6 / 10

予定と実績を比べる

予定と実績の差は、責める材料ではなく学びの材料です。何をどう比べるか、差の読み方、記録のコツ、次の見積もりに生かす方法を、会話と表を交えて説明します。最後に、akamineでのやり方も添えます。

約5分で読めます

ひなた虎田さん ★★ ふつう
見積もりとスケジュールのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 予定と実績を比べる目的がわかる
  • 作業の種類ごとの差の見かたがわかる
  • 差の原因の3つの分け方がわかる

予定は20人日、実績は26人日。ここで「見積もりが甘かった」と反省して終わると、いちばん大事な情報を捨てることになります。

ひなた
ひなた虎田さん、プロジェクトが終わりました。予定は20人日だったのに、実績は26人日でした。見積もりが甘かったです……
虎田さん
虎田さんおつかれさま。じゃあ、その6人日は、どこで増えたのかな?
ひなた
ひなたええと……あれ、そこまでは見ていませんでした。
虎田さん
虎田さん実はそこが、いちばんの宝なんだ。見てみよう。

なぜ予定と実績を比べるのか

予定と実績を比べるのは、反省会をするためではありません。次の見積もりを、少しだけ正確にするためです。

自分の見積もりのくせは、比べないとわかりません。

  • 「デザインは、いつも1.3倍かかる」
  • 「お客様の確認と修正は、見込みの2倍になる」
  • 「コーディングは、ほぼ予定どおり」

こうしたくせがわかれば、次の見積もりに係数をかけて補正できます。

  1. 1見積もる
  2. 2記録する
  3. 3比べる
  4. 4補正する
比べるたびに、見積もりが正確になる

何を比べるか

1. 全体の差

プロジェクト全体の予定と実績を比べます。ただし、これだけでは「何が原因か」がわかりません。

2. 作業の種類ごとの差

作業を種類(企画、デザイン、コーディング、確認・修正、管理)に分けて、予定と実績を並べます。

種類予定実績差
企画・設計3人日3人日0
デザイン6人日7人日+1
コーディング8人日8人日0
確認・修正2人日6人日+4
管理1人日2人日+1
合計20人日26人日+6

この表なら、**増えた6人日のうち、4人日が「確認・修正」**だとわかります。差だけを棒にすると、もっとはっきりします。

企画・設計
0人日
デザイン
1人日
コーディング
0人日
確認・修正
4人日
管理
1人日
作業の種類ごとの、予定と実績の差

この図は、どの種類で予定を超えたかを表します。「確認・修正」が飛び抜けています。

実績は、レポートの画面で種類や課題ごとに見られます。たとえば、こんな画面です。

工数レポートの画面。時間の推移、課題ごとの内訳、人ごとの実績が並ぶ
工数レポートの画面。時間の推移、課題ごとの内訳、人ごとの実績が並ぶ
  • 「内訳」の切り替えで、課題・種別・ラベル・活動ごとの時間を見られます
  • 「人ごとの実績」で、予定と実績の差を人ごとに見られます

3. 期間の差

工数だけでなく、期間(何日かかったか)も比べます。工数は合っていても、お客様の返事待ちで期間が延びていることがあります。

差を読むときの心がまえ

責めない

差が出た理由を、人のせいにしても、次は良くなりません。仕組みの見直しに使います。

原因を3つに分ける

差が出た原因は、次のどれかに分けられます。

1見積もりが甘かった

見積もりのくせ。次に補正できる

2前提が変わった

範囲の増加や仕様の変更。お客様との合意の問題

3進め方に問題があった

手戻りや連絡の不足。進め方の改善点

差が出た原因の3つの分け方

原因によって、打つ手が変わります。

ひなた
ひなた確認・修正が4人日増えたのは、デザインの修正が何回も入ったからです。
虎田さん
虎田さん見積もりに「修正は2回まで」という前提は入れていたかな?
ひなた
ひなた入れていませんでした! 次は、前提に書きます。
とらまる
とらまる差は責めずに、種類ごとに見る。次の見積もりに生かそう!

記録のコツ

  • 作業をしたその日のうちに記録する(あとで思い出すのは難しい)
  • 記録する単位を、見積もりの単位とそろえる
  • プロジェクトの最後に、予定と実績を並べる時間を、必ずとる

記録は、こんな窓から数十秒で入れられます。たとえば、こんな画面です。

「工数を記録」の窓。時間、日付、活動、メモを入れて「記録」を押す
「工数を記録」の窓。時間、日付、活動、メモを入れて「記録」を押す
  • 時間と日付、活動を選んで「記録」を押すだけです
  • メモに、増えた理由を一言残しておくと、あとで比べやすくなります

まとめ

  • 予定と実績を比べるのは、次の見積もりを良くするため
  • 全体だけでなく、作業の種類ごとの差を見る
  • 原因は、見積もりの甘さ・前提の変化・進め方の3つに分ける
  • 責めずに、仕組みの見直しに使う
  • 記録は、その日のうちに

akamineでやるなら

akamineでは、課題に予定工数を入れておき、作業した時間を「工数の記録」で残します。レポートの画面で、工数の推移、人ごと、内訳を見られるので、予定との差の確認に使えます。マニュアルの「工数の記録」と「工数レポート」を見てください。

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