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CHAPTER 06 8 / 10

悪い報告ほど早く

遅れやトラブルほど、早く伝えるほど傷が浅く済みます。悪い知らせを切り出しにくい理由と、事実・影響・対策案・お願いの伝え方の型、受け取る側の心がまえをまとめました。

約5分で読めます

ひなた虎田さん桜井さん ★★ ふつう
進捗管理と報告のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 悪い報告が遅れる理由がわかる
  • 事実・影響・対策案・お願いの順に伝えられる
  • 受け取る側の心がまえがわかる

「もう少し様子を見てから言おう」。そう思って、報告を 1 日延ばした経験はありませんか。実は、その 1 日が、いちばん高くつきます。

ひなた
ひなた虎田さん……実は、桜井さんのサイトのお問い合わせフォームが、思ったより時間がかかりそうで。
虎田さん
虎田さんいつ気づいたの?
ひなた
ひなた3 日前です。もう少し様子を見てから報告しようと思って……。
虎田さん
虎田さんうん、その気持ちはわかるよ。でも今日は、「悪い報告ほど早く」の話をしよう。

なぜ悪い報告は遅れるのか

悪い知らせは、誰でも言い出しにくいものです。

  • 怒られるかもしれない
  • 自分でなんとか挽回できそうな気がする
  • もう少し様子を見れば、状況が変わるかもしれない

でも、時間が経つほど、挽回に使える手段は減ります。小さな傷のうちなら、順番を入れ替えるだけで直せたものが、日が過ぎると、日程の変更やお客様への謝罪になってしまいます。

早く伝えると、何が変わるか

  1. 順序を変える・人を足す・範囲を相談する

    選べる道が多い

  2. 残業や休日対応・日程の見直し
  3. 納期の延期・品質を下げる・お詫び

    選べる道が少ない

伝えるのが遅れるほど、取れる手段は減る

この図は、伝える時期ごとに、取れる手段を並べたものです。右へ進むほど、選べる道が狭くなります。

早ければ早いほど、選べる道が増えます。報告が早いこと自体が、プロジェクトを守る力です。

伝え方の型

悪い知らせは、次の順で伝えます。

  1. 1
    事実

    何が起きたか。感想を入れず短く

  2. 2
    影響

    公開日、費用、ほかの作業

  3. 3
    対策案

    いま考えている手

  4. 4
    お願い

    判断してほしいこと、助けてほしいこと

悪い知らせの伝え方

たとえば、こう伝えます。

お問い合わせフォームの実装が、想定より 2 日かかる見込みです。公開日は変わりませんが、ほかの作業の余裕が使い切りになります。対策として、確認画面のデザインを簡略にする案があります。方針を決めていただけますか。

「対策案」まで考えられなくても大丈夫です。「どうしたらよいか、相談させてください」と持っていく形でも、早いほうが価値があります。

たとえば、akamine の課題では、コメントにこのように状況を書き残せます。

課題の詳細。件名の下に担当・優先度・期間の線、下に会話のコメントが並ぶ
課題の詳細。件名の下に担当・優先度・期間の線、下に会話のコメントが並ぶ
  • 画面の下のほうの「会話」に、コメントが時系列で並ぶ
  • 右側の「工数」に、実績と予定が出るので、遅れの根拠を数字で示せる

受け取る側の心がまえ

ひなた
ひなた早く言ったのに、怒られたらどうしましょう。
虎田さん
虎田さんそこは私たちの責任だね。早く言ってくれた人に「ありがとう」と言えない職場では、誰も早く言わなくなる。

受け取る側がやることは、三つです。

  • まず「教えてくれてありがとう」と言う
  • 原因探しより、次の手を一緒に考える
  • 後から、報告のしかたを責めない
言わなくなる受け取り方
早く言ってもらえる受け取り方
「なんでもっと早く言わなかったの」
「教えてくれてありがとう」
原因探しから始める
次の手を一緒に考える
後から報告のしかたを責める
報告したことを、あとで不利にしない
受け取り方で、次の報告の早さが変わる

この図は、受け取り方の違いが、次の報告の早さにつながることを表しています。

お客様に悪い知らせを伝えるときも同じです。桜井さんのような初めてのお客様は、「早く教えてくれて安心した」と感じることが多いものです。

悪い知らせを持ってきた人が、あとで不利にならないことも大切です。「早く言ってよかった」と思える経験が重なるほど、チームの報告は早くなります。

まとめ

とらまる
とらまる悪い知らせは、鮮度が命。早いほど、打てる手が多いよ!
  • 悪い報告は遅れがちだが、遅れるほど手段が減る
  • 事実、影響、対策案、お願いの順で伝える
  • 対策案がなくても、早く相談する
  • 受け取る側は、まず感謝し、一緒に次の手を考える
  • 報告しやすい空気を作るのも、PM の仕事

akamine でやるなら

akamine の課題のコメントに、「遅れそうです。理由は〜。相談したいです」と書き、@ でメンションすれば、相手の受信箱にすぐ通知が届きます。口頭だけでなく、記録として残るので、あとで経緯をたどれます。メンションの使い方は メンションで呼ぶ を見てください。

呼ばれた人の受信箱には、このように届きます。

受信箱。「あなたへのメンション」の通知が、コメントの通知と並んで届く
受信箱。「あなたへのメンション」の通知が、コメントの通知と並んで届く
  • 「あなたへのメンション」のラベルが付いた通知が、ほかと見分けられる
  • 上のタブで、「すべて」「メンション」「担当」などに切り替えられる

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