CHAPTER 06 8 / 10
悪い報告ほど早く
遅れやトラブルほど、早く伝えるほど傷が浅く済みます。悪い知らせを切り出しにくい理由と、事実・影響・対策案・お願いの伝え方の型、受け取る側の心がまえをまとめました。
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段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 悪い報告が遅れる理由がわかる
- 事実・影響・対策案・お願いの順に伝えられる
- 受け取る側の心がまえがわかる
「もう少し様子を見てから言おう」。そう思って、報告を 1 日延ばした経験はありませんか。実は、その 1 日が、いちばん高くつきます。
なぜ悪い報告は遅れるのか
悪い知らせは、誰でも言い出しにくいものです。
- 怒られるかもしれない
- 自分でなんとか挽回できそうな気がする
- もう少し様子を見れば、状況が変わるかもしれない
でも、時間が経つほど、挽回に使える手段は減ります。小さな傷のうちなら、順番を入れ替えるだけで直せたものが、日が過ぎると、日程の変更やお客様への謝罪になってしまいます。
早く伝えると、何が変わるか
- 順序を変える・人を足す・範囲を相談する
選べる道が多い
- 残業や休日対応・日程の見直し
- 納期の延期・品質を下げる・お詫び
選べる道が少ない
この図は、伝える時期ごとに、取れる手段を並べたものです。右へ進むほど、選べる道が狭くなります。
早ければ早いほど、選べる道が増えます。報告が早いこと自体が、プロジェクトを守る力です。
伝え方の型
悪い知らせは、次の順で伝えます。
- 1事実
何が起きたか。感想を入れず短く
- 2影響
公開日、費用、ほかの作業
- 3対策案
いま考えている手
- 4お願い
判断してほしいこと、助けてほしいこと
たとえば、こう伝えます。
お問い合わせフォームの実装が、想定より 2 日かかる見込みです。公開日は変わりませんが、ほかの作業の余裕が使い切りになります。対策として、確認画面のデザインを簡略にする案があります。方針を決めていただけますか。
「対策案」まで考えられなくても大丈夫です。「どうしたらよいか、相談させてください」と持っていく形でも、早いほうが価値があります。
たとえば、akamine の課題では、コメントにこのように状況を書き残せます。

- 画面の下のほうの「会話」に、コメントが時系列で並ぶ
- 右側の「工数」に、実績と予定が出るので、遅れの根拠を数字で示せる
受け取る側の心がまえ
受け取る側がやることは、三つです。
- まず「教えてくれてありがとう」と言う
- 原因探しより、次の手を一緒に考える
- 後から、報告のしかたを責めない
この図は、受け取り方の違いが、次の報告の早さにつながることを表しています。
お客様に悪い知らせを伝えるときも同じです。桜井さんのような初めてのお客様は、「早く教えてくれて安心した」と感じることが多いものです。
悪い知らせを持ってきた人が、あとで不利にならないことも大切です。「早く言ってよかった」と思える経験が重なるほど、チームの報告は早くなります。
まとめ
- 悪い報告は遅れがちだが、遅れるほど手段が減る
- 事実、影響、対策案、お願いの順で伝える
- 対策案がなくても、早く相談する
- 受け取る側は、まず感謝し、一緒に次の手を考える
- 報告しやすい空気を作るのも、PM の仕事
akamine でやるなら
akamine の課題のコメントに、「遅れそうです。理由は〜。相談したいです」と書き、@ でメンションすれば、相手の受信箱にすぐ通知が届きます。口頭だけでなく、記録として残るので、あとで経緯をたどれます。メンションの使い方は メンションで呼ぶ を見てください。
呼ばれた人の受信箱には、このように届きます。

- 「あなたへのメンション」のラベルが付いた通知が、ほかと見分けられる
- 上のタブで、「すべて」「メンション」「担当」などに切り替えられる