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CHAPTER 02 1 / 19

課題管理とは?

課題(チケット)とは何か、メールや口頭の依頼だと何が困るのかを、Web 制作の現場の場面からやさしく解説します。課題管理の考え方の入口です。

約6分で読めます

ひなた虎田さんとらまる
課題管理入門のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 課題(チケット)が何かがわかる
  • メールや口頭だと何が困るかがわかる
  • 課題管理でできることがわかる

電話で頼まれたことをメモして、あとでそのメモが見つからない。そんな経験はありませんか。

月曜の朝。ひなたが、少し青い顔でデスクに来ました。

ひなた
ひなた虎田さん、先週お客さんに「ヘッダーの色を直してほしい」って言われた件、だれが対応するんでしたっけ?
虎田さん
虎田さんどこで言われたの?
ひなた
ひなた電話です。メモは取ったんですけど、そのメモがどこかに……
虎田さん
虎田さんふふ、それは「あるある」だね。今日は、その困りごとを防ぐ 課題管理 の話をしよう。
ひなた
ひなた課題管理、ですか。

課題(チケット)って、なに?

課題とは、「やるべきこと 1 件」を 1 枚のカードにしたものです。「チケット」と呼ぶこともあります。病院の受付票や、お店の注文伝票に近いものです。

1 枚の課題には、たとえば次のことが書かれています。

  • 何をするか(件名と本文)
  • だれがやるか(担当者)
  • いつまでか(期限)
  • いまどこまで進んでいるか(ステータス)
  • これまでのやりとり(コメント)

「ヘッダーの色を直す」という依頼なら、課題が 1 枚できます。そこに担当者と期限がつき、終わったら「完了」になります。

たとえば、こんな画面です。1 枚の課題が、1 つの画面にまとまっています。

課題の詳細画面。種別とステータス、担当・優先度のタグ、期間と進捗の線、下にコメント欄が並ぶ
課題の詳細画面。種別とステータス、担当・優先度のタグ、期間と進捗の線、下にコメント欄が並ぶ
  • 上の段に、種別(バグ)、件名、いまのステータス(処理中)がある
  • 件名の下に、担当者、優先度、ラベル、マイルストーンのタグと、期間・進捗の線がある
  • 下の段に、コメント欄とステータスの帯がある

メールや口頭だと、何が困るの?

Web 制作では、依頼がいろいろな入口から飛んできます。電話、メール、チャット、打ち合わせの場。そのまま運用すると、次のような困りごとが起きます。

困りごと起きること
依頼が埋もれるメールの山に流れて、だれも気づかない
担当があいまい「だれかやってくれるだろう」で、だれも動かない
状況がわからない「あれ、どうなった?」を聞いて回ることになる
経緯が追えない「言った・言わない」になる
抜けが出る口頭で頼まれたことを、うっかり忘れる

どれも、人の注意力が足りないのではありません。依頼の置き場所が決まっていないのが原因です。

困りごとが、課題にすると変わるところを並べます。

メール・口頭のまま
課題にする
メールの山に流れて、だれも気づかない
1 か所に集まり、一覧で見つかる
「だれかやるだろう」で止まる
担当者が 1 人決まる
経緯が追えず、言った・言わないになる
コメントと履歴が残る
口頭で頼まれたことを忘れる
作った時点で記録に残る
メール・口頭と課題を比べた図

右の列が、課題管理で手に入るものです。

ひなた
ひなたじゃあ、私のメモも課題にしておけば、迷子にならなかったんですね。
虎田さん
虎田さんそのとおり。「だれが見ても、いまの状況がわかる」ことが大事なんだ。

課題管理でできること

課題を 1 か所に集めると、プロジェクトの「いまここ」が見えてきます。

  1. 全体が見える: 何件あって、何件終わって、何件止まっているかがわかる
  2. 抜けが減る: 依頼は課題にした時点で記録に残る
  3. 引き継ぎが楽になる: 担当が変わっても、コメントの履歴を読めば経緯がわかる
  4. 相談がしやすい: 「この課題を見てください」と、同じものを見ながら話せる

全体が見える、とはどういうことか。課題の一覧で見てみます。

課題の一覧。件名を中心に、ステータス、優先度、期限、担当者が1行ずつ並ぶ
課題の一覧。件名を中心に、ステータス、優先度、期限、担当者が1行ずつ並ぶ
  • 左の丸(未着手・処理中・完了)で、進み具合が一目でわかる
  • 右の「期限」の列に、「明日」「1 日超過」のように、遅れも見える
  • 一覧の右上に「19 件」と、全体の件数が出る

ここで大事なのは、課題を作る手間を「面倒な事務」と思わないことです。あとで聞いて回る時間を、先に少しだけ払っておくくらいの気持ちで、ちょうどいいのです。

課題を 1 つ開いてみる、がいちばん早い練習です。今日、頼まれたことを 1 件、課題にしてみてください。

まとめ

  • 課題は「やるべきこと 1 件」を 1 枚のカードにしたもの
  • 担当者・期限・ステータス・コメントが、1 枚にまとまる
  • メールや口頭のままだと、埋もれる・担当があいまい・経緯が追えない
  • 課題管理は「依頼の置き場所を決める」ことから始まる
とらまる
とらまる頼まれたら、まず課題にする。これが第一歩だよ。

akamine でやるなら

akamine では、課題の一覧から件名を打って Enter を押すだけで課題を作れます。課題の詳細には、担当者・優先度・期限・進み具合・コメントが 1 画面に並びます。課題の項目は「課題の項目」、作り方は「クイック入力で作る」を見てください。

一覧の横に詳細を開いた画面。行を押すと、一覧から離れずに課題を読める
一覧の横に詳細を開いた画面。行を押すと、一覧から離れずに課題を読める

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