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見積もりが外れる理由

見積もりが外れる主な理由は、楽観、抜け、伝言ゲームの3つです。それぞれの典型例と、外れを減らす具体的な工夫を、ぽんぽこ制作所の現場の会話で説明します。最後に、akamineでのやり方も添えます。

約6分で読めます

ひなた虎田さんケンジ ★★ ふつう
見積もりとスケジュールのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 見積もりが外れる3つの理由がわかる
  • 抜けやすい作業がわかる
  • 外れを減らす習慣がわかる

見積もりより2倍かかってしまった。そんなとき、見直すのは人ではなく、見積もりの作り方です。外れる理由は、だいたい決まっています。

ひなた
ひなた虎田さん……見積もりより、コーディングが2倍かかってしまいました。
ケンジ
ケンジページの数が合ってなかったんだよ。「ほかに、お知らせの一覧もあるよ」って、あとから言われて。
ひなた
ひなた確認したときは「ページは10個」って聞いてたんです……
虎田さん
虎田さん責める話じゃないよ。見積もりが外れるのには、よくある理由がある。整理しておこう。

外れる理由は、だいたい3つ

1楽観

うまくいく前提で数える

2抜け

作業が見積もりに入っていない

3伝言ゲーム

前提が人を通るうちに変わる

外れる理由の3つ

1. 楽観: うまくいく前提で数えてしまう

見積もりは、すべてが順調なときの数字になりがちです。

  • 質問の返事は、すぐ来る
  • 仕様の変更は、ない
  • 体調不良や急な割り込みも、ない

ところが、現実はそうなりません。人は、自分の作業を短めに見積もる傾向があります(心理学では「計画錯誤」と呼ばれます)。

対策: 過去の実績を見る。三点見積もり(楽観・最頻・悲観の3つの数字)で、悪いほうの場合も考える。

2. 抜け: 作業が見積もりに入っていない

いちばん多いのが、これです。

抜けやすい作業例
お客様とのやり取り打ち合わせ、メール、確認待ち
確認・修正お客様の確認後の直し、複数回の修正
環境まわりサーバーの設定、ドメイン、メールの設定
テストブラウザ・スマホでの確認、不具合の修正
管理進行管理、報告書、社内の確認

作業の本体(デザイン、コーディング)は見積もられていても、周りの作業は忘れられがちです。

対策: 抜けのチェックリストを作る。WBS(作業を細かく分けた一覧)で、プロジェクトの最初から最後までを歩いてみる。

3. 伝言ゲーム: 前提が人から人へ伝わるうちに変わる

お客様の言葉 → 営業 → ディレクター → デザイナー → エンジニア。人を通るたびに、情報が少しずつ変わります。

ケンジ
ケンジ「ページが10個」は、「10ページくらい」って意味だったんだよね。実際は14だった。
ひなた
ひなた「くらい」が、数字になって伝わってしまったんですね。

対策: 前提条件を文章で残す。「ページ数10(トップ、商品、お知らせ…)」のように、一覧で書いて、お客様にも確認してもらう。

口頭で伝わったこと
文章で残したこと
「ページは10個くらい」
「ページ数10(トップ、商品、お知らせ…)」
「修正は対応します」
「デザインの修正は2回まで」
「写真はあとで」
「写真は○月○日までに、お客様が提供」
前提を文章にすると、すれ違いが減る

前提は、ドキュメントに一覧で書けます。たとえば、こんな画面です。

ドキュメントの画面。「サイトリニューアルの要件」に、範囲を箇条書きで書いている
ドキュメントの画面。「サイトリニューアルの要件」に、範囲を箇条書きで書いている
  • 「範囲」の見出しの下に、含まれるものを箇条書きで書けます
  • 左のページの一覧に、議事録などの別のページも並びます

ほかにも起きること

  • 仕様が途中で変わる: 「やっぱり、こうしてほしい」。範囲の変更は、見積もりを変える合図です
  • 初めての技術や作業: 経験がないものは、見積もりの幅が大きくなります
  • 人が変わる: 見積もった人と、作業する人の速度が違います
  • 大きな塊のまま見積もる: 細かく分けないと、見落としが増えます

外れを減らす4つの習慣

  • 過去の実績と比べる(類推で検算する)
  • 細かく分けて、やる人に聞く
  • 前提条件を文章で残して、お客様と共有する
  • 外れたら、理由を記録する(次に生かす)
外れを減らす4つの習慣
とらまる
とらまる外れる理由は、楽観・抜け・伝言ゲーム。前提は文章で残そう!

まとめ

  • 外れる理由は、楽観・抜け・伝言ゲームの3つが多い
  • 楽観は、実績と三点見積もりで抑える
  • 抜けは、チェックリストとWBSで防ぐ
  • 伝言ゲームは、前提を文章で残して、お客様とも共有する
  • 外れたら責めずに、理由を記録して次に生かす

akamineでやるなら

akamineでは、見積もり時の前提を、課題の本文やドキュメントに書いて残せます。外れたときの学びは、予定工数と実績工数の差を見れば、どの作業で外れたかがわかります。工数の見方は、マニュアルの「工数レポート」と「ドキュメント」にあります。

実績の見方は、たとえばこんな画面です。

工数レポートの画面。合計時間、予定との差、時間の推移、課題ごとの内訳が並ぶ
工数レポートの画面。合計時間、予定との差、時間の推移、課題ごとの内訳が並ぶ
  • 上のカードに、合計時間や予定との差が出ます
  • 右の「内訳」で、どの課題に時間がかかったかがわかります

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