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CHAPTER 01 3 / 11

プロジェクトマネージャーとディレクターの仕事

プロジェクトマネージャー(PM)とディレクターは何がちがうのか。Web 制作会社での役割分担を、ひなたと虎田さんの会話でやさしく整理します。兼任が多い小さな会社での考え方も紹介します。

約6分で読めます

ひなた虎田さん
プロジェクト管理ってなに?のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • PMとディレクターの役割の違いがわかる
  • PMが毎日見る5つのことがわかる
  • 新人が最初にできることがわかる

「PM」「ディレクター」「プロデューサー」。肩書きは似ていて、現場でも使い分けがまちまちです。自分は何をする人なのか、迷ったことはありませんか。

ひなた
ひなた名刺には「ディレクター」って書いてあるのに、虎田さんは「プロジェクトマネージャー」ですよね。何がちがうんですか?
虎田さん
虎田さん会社によってちがうんだけど、ぽんぽこ制作所の場合で説明しようか。
ひなた
ひなた会社によって違うんですか……。
虎田さん
虎田さん言葉の定義が会社ごとにゆるいんだ。だから「何をする人か」で覚えるといいよ。

一言でいうと

  • プロジェクトマネージャー(PM): プロジェクト全体の「うまくいく」に責任をもつ人。スケジュール、予算、人、リスクを見る。
  • ディレクター: 作るものの「中身の質」に責任をもつ人。お客様の要望を整理し、デザイナーやエンジニアに伝え、仕上がりを確認する。

家づくりにたとえると、PM は現場監督、ディレクターは設計の担当者に近いです。どちらも、お客様に「いい家ができた」と言ってもらうために動きます。

二つの役割を、見ているものでカードにすると次のとおりです。

1PM

全体を見る。納期・コスト・人・リスク

2ディレクター

中身を見る。要件・デザイン・品質

PM は「うまく進むか」、ディレクターは「いいものか」を見る
PMディレクター
主に見るもの納期・コスト・人・リスク要件・デザイン・品質
お客様との話契約、見積もり、スケジュールの調整要望の聞き取り、内容の確認
チームとの話担当の割り当て、進み具合の確認仕様の伝達、制作物のチェック

小さな会社では兼任が普通

ぽんぽこ制作所のように人数が少ない会社では、一人がどちらも兼ねることがよくあります。ひなたは今、ディレクターとして中身を見ながら、小さな案件ではスケジュールも管理しています。

ひなた
ひなたじゃあ、私はもうプロジェクトマネージャーの仕事もしてるんですね。
虎田さん
虎田さんそう。名前より、やるべきことを知っておくと迷わないよ。

PM が見る 5 つのこと

  1. やること(範囲): 何を作って、何を作らないか。
  2. スケジュール: いつまでに、どの順番で。
  3. コスト: 予算の中に収まっているか。
  4. 人: 誰が、どれくらい動けるか。
  5. リスク: これから起きそうな困りごと。

この五つを、毎日ざっと見ます。細かい作業は担当に任せ、全体のずれを見つけて早めに直すのが仕事です。

たとえば「スケジュール」は、ガントチャートで日程の重なりやずれを見ます。

ガントチャート。課題の期間が棒で並び、マイルストーンと今日の線が入る
ガントチャート。課題の期間が棒で並び、マイルストーンと今日の線が入る
  • 縦の線が「今日」です。線より左で終わっていない棒が、遅れの候補です。
  • 上の段のひし形が、マイルストーン(区切りの日)です。

「コスト」と「人」は、工数のレポートで、誰がどれだけ時間を使ったかを見ます。

工数のレポート。合計時間、人ごとの推移、課題ごとの内訳が並ぶ
工数のレポート。合計時間、人ごとの推移、課題ごとの内訳が並ぶ
  • 上のカードに、合計時間と記録した人数が出ます。
  • 右の内訳で、どの課題に時間を使ったかがわかります。
  1. 1見る
  2. 2気づく
  3. 3任せる
  4. 4助ける
PM の毎日のくり返し。手を動かすより、全体を見る

ディレクターが気をつけること

ディレクターは、お客様の言葉をそのまま作り手に渡さず、「本当に困っていること」まで聞き取ります。「トップをかっこよく」だけでは、デザイナーも迷います。何のために、誰に向けて、どう変えたいのか。そこまで聞いて、形にします。

新人ディレクターが最初にできること

いきなり PM の仕事を全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは、自分の担当案件の「やること」と「期限」を書き出して、毎日一度見る。それだけで、PM の視点が育ちます。わからないことは、先輩に聞きましょう。聞くのも仕事のうちです。

  • 担当案件の「やること」を書き出した
  • それぞれに期限を入れた
  • 毎日一度、全体を見る時間を決めた
新人ディレクターが、今日からできる 3 つのこと

まとめ

  • PM は全体の進行とお金・時間・人・リスクを見る。
  • ディレクターは作るものの中身と品質を見る。
  • 小さな会社では兼任が多い。名前より「やること」で理解する。
  • どちらも、任せて見守る力が大切。
とらまる
とらまる役割の名前より、やることを覚えよう。

akamine でやるなら

PM が見る「全体」は、akamine のプロジェクトの概要画面にまとまっています。進み具合、ステータス別の件数、担当者別の状況を、一画面で確認できます。見方はマニュアルのプロジェクトの概要を読むにあります。

プロジェクトの概要。進み具合、ステータス別、担当者別の状況が一画面に並ぶ
プロジェクトの概要。進み具合、ステータス別、担当者別の状況が一画面に並ぶ

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