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CHAPTER 08 10 / 14

納品と引き渡し

公開して終わりではなく、お客さんが自分で運用できる状態にして渡すまでが納品です。渡すもの、説明会の開き方、受け入れの確認を解説します。会話と具体例つきで、やさしく読めます。

約5分で読めます

ひなた桜井さん虎田さん
Web制作の現場でのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 納品で渡すものがわかる
  • 説明会の開き方がわかる
  • 検収の考え方がわかる

サイトを公開して、ほっと一息。ところが数日後、お客さんから「どうやって更新するんですか?」と連絡が来た。納品には、そんな落とし穴があります。

桜井さん
桜井さん公開、ありがとうございます! ところで、お知らせを自分で書き換えたいんですが、どこから入ればいいんでしょう?
ひなた
ひなたあっ、更新のやり方、まだご説明していませんでした……!
虎田さん
虎田さん納品は「渡して終わり」ではなく、「使える状態で渡す」ことだよ。

納品とは、何を渡すことか

サイトが公開されただけでは、お客さんは使いこなせません。次のものをそろえて、はじめて引き渡しになります。

この図は、納品で渡すものを、木のように並べたものです。サイトだけでなく、使うための材料も一緒に渡します。

  • 納品
    • サイトそのもの
    • 管理情報
      • 管理画面の ID
      • サーバー、ドメインの情報
    • 更新の説明
    • 資料
      • 構成図、デザインのデータ
      • 使った素材
    • 運用のルール
納品で渡すもの
渡すもの中身
サイトそのもの公開された状態のサイト
管理情報管理画面の ID、サーバー、ドメインの情報(安全な方法で渡す)
更新の説明お知らせの書き方、写真の差し替え方
資料構成図、デザインのデータ、使った素材
運用のルール困ったときの連絡先、保守の範囲

更新の説明会を開く

マニュアルを渡すだけでは、使われません。30〜60 分、画面を見ながら一緒に操作する説明会を開きます。

この図は、説明会の 4 つの流れです。強調したいのは、お客さんが自分の手で操作する点です。

  1. 1
    お客さんが、実際に自分で更新してみる
  2. 2
    つまずいた点を、その場で解決する
  3. 3
    よくある操作は、手順書に残す
  4. 4
    「自分でやらないほうがいい」操作を伝える

    先に伝えておく

更新の説明会の流れ

受け入れの確認をもらう

お客さんが「確かに受け取りました」と確認することを、検収(受け入れ確認)と言います。

  • 要件で決めた内容が、すべて入っているか、表で確認する
  • 受け入れの期間(例: 公開後 2 週間)を決めておく

たとえば、こんな画面です。引き渡す資料を、ドキュメントとして残せます。

ページのツリーと本文が並ぶドキュメントの画面
ページのツリーと本文が並ぶドキュメントの画面
  • 左のツリーに、資料のページが並びます。
  • 右の目次から、見出しへ移れます。
  • 期間内に見つかった不具合は、無償で直す
  • 期間が過ぎたら、検収完了とし、請求へ進む

この図は、公開から検収、請求までの流れの例です。

  1. 引き渡し

    受け入れ期間が始まる

  2. 受け入れ期間

    見つかった不具合は無償で直す

  3. 検収完了

    請求へ進む

受け入れ期間を決めた場合の流れ(例)
ひなた
ひなた期間を決めないと、いつまでも直しが続くことになりますね。
虎田さん
虎田さんそう。お互いのために、終わりを決めるんだよ。

引き渡したあとも続く関係

引き渡しは、お別れではありません。更新や困りごとの相談窓口を伝え、保守の契約があるなら、その範囲を確認します(公開後の運用・保守)。

請求と検収の順番

多くの場合、請求は、検収が終わってから行います。そのため、検収が長引くと、入金も遅れます。受け入れの期間を決めておくのは、お客さんのためだけでなく、制作する側のためでもあります。契約や支払いの条件は、会社ごとに違うので、事前に確認します。

引き渡しの前に、次の 5 つを確かめましょう。

  • 管理情報を、安全な方法で渡した
  • 更新の説明会を開いた
  • 手順書と資料を渡した
  • 受け入れの期間を決めた
  • 困ったときの連絡先を伝えた
引き渡しの前の確認

まとめ

  • 納品は、サイトと管理情報、更新の説明、資料をそろえて渡すこと。
  • 管理情報は、安全な方法で渡す。
  • 説明会で、お客さんが自分で操作する。
  • 受け入れの期間を決めて、検収をもらう。
とらまる
とらまる「使える状態」で渡して、はじめて納品だよ。

akamine でやるなら

引き渡す資料は、akamine のドキュメントやファイルにまとめておくと、お客さんも同じ場所から受け取れます。納品までの確認項目を課題にしておけば、渡し忘れを防げます。ドキュメント と ファイル の記事を見てください。

フォルダとファイルを管理するファイルの画面
フォルダとファイルを管理するファイルの画面
  • 左に「すべてのファイル」「最近」「ゴミ箱」と、フォルダの欄があります。
  • 右上の「新しいフォルダ」と「アップロード」から、資料を置けます。

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