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CHAPTER 01 6 / 11

WBS:仕事を細かく分けよう

WBS は、大きな仕事を小さな作業に分けて書き出す方法です。サイト制作を例に、分け方のコツと、細かくしすぎない目安をやさしく学びます。抜けを防ぐ見方も紹介します。

約5分で読めます

ひなた虎田さんみさき ★★ ふつう
プロジェクト管理ってなに?のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • WBSが「作業の分解図」だとわかる
  • どこまで細かく分けるか判断できる
  • 抜けを防ぐ100%ルールがわかる

「サイト制作」と一行だけ書かれた予定表。見た人は、何から手をつけてよいのか、わかりません。大きな仕事は、そのままでは動けません。

ひなた
ひなた虎田さん、「サイト制作」って一行でスケジュールに書いたら、みさきさんに「どこから手をつければいいの?」って聞かれちゃいました。
みさき
みさきだって「サイト制作」だけじゃ、デザインのどこまでが私の分かわからないし……。
虎田さん
虎田さんそれは、仕事が大きすぎて見えないんだね。小さく割ってみよう。
ひなた
ひなた割る?
虎田さん
虎田さんWBS という方法があるんだ。

WBS とは

WBS は Work Breakdown Structure の略で、「作業の分解図」と訳されます。大きな仕事を、担当できる大きさまで細かく分けて、木の枝のように並べたものです。

たとえば「コーポレートサイトのリニューアル」を割ってみます。

  • コーポレートサイトのリニューアル
    • 設計
      • ヒアリング
      • サイトマップの作成
      • ワイヤーフレームの作成
    • デザイン
      • トップページのデザイン
      • 下層ページのデザイン
    • 実装
      • トップページのコーディング
      • お問い合わせフォームの実装
    • 公開
      • 表示確認
      • 本番への反映
「コーポレートサイトのリニューアル」を、担当できる大きさまで割った例

一番下の、一人が取りかかれる大きさの作業を「ワークパッケージ」とよびます。図の見方は、上から下へ「大きい仕事→小さい作業」です。

分けると何がうれしいか

  • 抜けに気づく: 「原稿の回収」が書き出されていないと、そこで気づけます。
  • 担当を決められる: 小さい作業なら、一人に任せられます。
  • 見積もりができる: 小さい作業ごとの時間を足すと、全体が見えます。
  • 進み具合がわかる: 「全体の 6 割」ではなく、「12 個のうち 7 個」で言えます。

akamine の課題の一覧にも、同じ木の形が現れます。親の課題の下に、小さな課題がぶら下がります。

課題の一覧。親の課題「トップページ改修」の下に、子の課題が字下げして並ぶ
課題の一覧。親の課題「トップページ改修」の下に、子の課題が字下げして並ぶ
  • 「WEB-1 トップページ改修」の下に、「ヒーロー画像の差し替え」などが一段下がって並びます。
  • 親の行の「0/2」は、子課題の完了数です。

分け方のコツ

  1. 成果物で分ける: 「ページ」「機能」など、できあがるものを単位にする。
  2. 工程で分ける: 設計・デザイン・実装・公開など、流れを単位にする。
  3. 一番上は最終成果物、下に向かって細かくする。
みさき
みさき私は「トップページのデザイン」まで分かれていれば、動けるかな。
虎田さん
虎田さんそう。担当者が自分の仕事だと思える大きさまで割ればいいんだ。

細かくしすぎない

分けすぎると、管理の手間が増えます。目安は次のとおりです。

目安内容
小さすぎ5 分で終わる、メールの返信など
ちょうどいい半日から数日で終わる作業
大きすぎ数週間かかり、途中の様子がわからない

また、100% ルールという考え方があります。分けた作業を全部足したとき、親の仕事ぜんぶになること。足りない分は、抜けているということです。

WBS づくりの進め方

一人で書き出すより、チームで付箋を使って書き出すと、抜けに気づきやすくなります。デザイナーは「素材の用意」、エンジニアは「サーバーの設定」と、それぞれの目線で足してくれます。書き出したあとで、似たものをまとめ、親子の関係に並べ直します。

  1. 1
    付箋に書き出す

    思いつく作業を、全部出す

  2. 2
    似たものをまとめる

    グループにして名前をつける

  3. 3
    親子に並べ直す

    大きい仕事の下に、小さい作業を置く

  4. 4
    抜けを確かめる

    全部足すと親になるか見る

チームで WBS をつくる手順

まとめ

  • WBS は、大きな仕事を小さな作業に分けて書き出す方法。
  • 担当者が動ける大きさ(半日〜数日)まで割る。
  • 分けると、抜け・担当・見積もり・進み具合が見える。
  • 細かくしすぎず、全部足すと親の仕事になるようにする。
とらまる
とらまる大きな象は、ひと口ずつ食べよう。

akamine でやるなら

akamine の「子課題」を使うと、大きな課題の下に小さな課題をぶら下げて、WBS のような木の形で整理できます。子課題の完了数が、親の進み具合にも出ます。詳しくは子課題で分けるを見てください。

子課題のある課題の詳細。子課題の行と、完了の数・進捗の線が出る
子課題のある課題の詳細。子課題の行と、完了の数・進捗の線が出る
  • 「子課題」の欄に、完了の数(1 / 2 完了)と進捗の線が出ます。
  • 子課題ごとに、ステータス・担当・期限が見えます。

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