CHAPTER 03 8 / 9
カンバンの落とし穴
列だけ増える、カードが放置される、動かさなくなる。カンバンがうまく回らなくなる典型的な失敗と、そうならないための工夫をまとめました。続けるための小さな工夫を六つ紹介します。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- カンバンが続かない6つの原因がわかる
- それぞれの対策がわかる
- 続けるための合言葉がわかる
張り切って作ったボードが、いつの間にか誰も見ない壁の飾りになる。カンバンでいちばん多い失敗です。
半年放置されたボードは、たとえばこんな形になります。
未着手2
進行中3
確認待ち1
完了1
落とし穴 1:列だけが増えていく
「確認待ち」「社内確認待ち」「お客様確認待ち」「再確認待ち」……と、気づくと列が 10 個以上に。増えるたびに、見るのも動かすのも大変になります。
対策: 列を足す前に、「本当にそこで待ちが起きているか」を確認する。使っていない列は、思い切ってまとめる。
落とし穴 2:カードを動かさなくなる
忙しくなると、ボードの更新が後回しになります。ボードが実態とずれると、見る意味がなくなり、さらに更新されなくなる悪循環です。
対策: ボードを朝会で使う。見る機会があると、更新する動機が生まれます。作業が終わったら、その場で動かすルールにする。
更新の手間は、小さくできます。akamine のカンバンなら、カードを動かすだけです。

- 作業が終わったら、そのカードを次の列へ動かします。
- 動かした結果は、ステータスとして課題に反映されます。
落とし穴 3:古いカードが放置される
「いつかやる」カードが溜まり、ボードが読めなくなります。
対策: 定期的(月に一度など)に、古いカードを見直す。やらないと決めたものは、閉じる。
落とし穴 4:担当がいないカード
「誰かがやるだろう」とカードが置かれ、誰も手をつけないままになります。
対策: 担当者は、1 人に決める。担当のないカードは、朝会で必ず誰かに割り当てる。
担当のない課題は、一覧でも見つかります。担当の欄が空のところが、それです。

- 右端の担当のアイコンが空の行が、担当のない課題です。
- 上の「期限切れ」「未完了」のボタンで、見直したい課題に絞れます。
落とし穴 5:進行中が多すぎる
始めた作業が終わらないまま、次々と着手します。ボードの「進行中」がふくらみます。
対策: 進行中の上限を決める。上限を超える前に、終わらせる方を優先する。
落とし穴 6:カードの大きさがばらばら
「サイト制作」という巨大なカードと、「誤字の修正」という小さなカードが並ぶと、進み具合が読めません。
対策: カードの大きさを、半日〜数日の仕事にそろえる。大きなものは、小さなカードに分ける。
| 落とし穴 | サイン | 対策 |
|---|---|---|
| 列が増える | 列が 7 個以上 | まとめる |
| 動かさない | 朝会とボードが食い違う | 朝会でボードを使う |
| 古いカード | 何か月も動かない | 月 1 回の見直し |
| 担当なし | 担当の欄が空 | 朝会で割り当てる |
| 進行中が多い | 進行中ばかり増える | 上限を決める |
| 大きさばらばら | 進み具合が読めない | 分ける・そろえる |
続けるための合言葉
「少なく、見る、動かす」の三つです。列は少なく。ボードは毎日見る。終わったらすぐ動かす。この三つが守れていれば、たいていのカンバンは続きます。
列は少なく。カードは小さく
ボードは毎日見る
終わったら、すぐ動かす
まとめ
- カンバンは、作るより使い続けるほうが難しい。
- 列の増えすぎ、更新の止まり、古いカード、担当なしに注意。
- 進行中の上限とカードの大きさを整える。
- 朝会など、ボードを見る場を作ると続く。
akamine でやるなら
akamine では、期限や担当のないカード、期限切れのカードが、一覧と同じ絞り込みで拾えます。月に一度、これらを絞り込んで見直すと、古いカードを整理しやすくなります。絞り込みは絞り込みを見てください。