CHAPTER 06 3 / 10
バーンダウンチャートの読み方
バーンダウンチャートは「残りの仕事」が減っていく様子を見るグラフです。理想線と実際の線の差から、遅れを早く見つける読み方をやさしく説明します。現場のあるあると会話から、無理なく学べます。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- バーンダウンチャートの見方がわかる
- 理想線とのズレから遅れを読み取れる
- 件数と工数のどちらで見るか選べる
グラフを見せられても、「で、間に合うんですか?」と聞きたくなることはありませんか。バーンダウンチャートは、その答えが線の形でわかる図です。
バーンダウンチャートとは
バーンダウンチャートは、残っている仕事の量が時間とともに減っていく様子を描いたグラフです。「burn down」は「燃え尽きる」の意味で、仕事を燃やして減らしていくイメージです。
- 横軸は日付(期間の始まりから終わりまで)
- 縦軸は残りの量(課題の件数、または工数)
- 理想線は、始まりの量から終わりのゼロまでを、まっすぐ結んだ線
- 実際の線は、毎日の残りを結んだ線
理想線は「毎日同じペースで進めば、こう減る」という目安です。
理想 実際
この図は、残り 10 件から始めた 1 週間の例です。実際の線が理想線の上にあるので、少し遅れています。どこで差が開いたかを探すのが、読み方の第一歩です。
実際の線の読み方
実際の線が理想線のどこにあるかで、状況がわかります。
| 実際の線の位置 | 意味 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 理想線の下 | 予定より進んでいる | 余力があれば前倒しや品質向上に回す |
| 理想線に沿っている | ほぼ計画どおり | このまま続ける |
| 理想線の上 | 遅れている | 原因を調べ、手を打つ |
| 横にずっと平ら | 完了が出ていない | 詰まりを探す |
| 途中で急に上がる | 仕事が増えた | 追加依頼や見落としを確認する |
「上がる」のは悪いことばかりではありません。作業を細かく割ったら件数が増えた、というのは、むしろ見積もりが正確になった証拠です。
階段状になるのは普通
Web 制作では、毎日少しずつ減るより、デザイン承認の日にどっと減る、といった階段状の線になることが多いです。一日の増減に一喜一憂せず、傾きを見ましょう。1 週間の傾きが理想線と離れてきたら、動くサインです。
人や順序を見直す
お客様と範囲を相談する
この図は、遅れの原因によって、次の一手が変わることを表しています。
件数と工数、どちらで見る?
- 件数は、数えやすく、課題の大きさがそろっているときに向く
- 工数は、大きい課題と小さい課題が混ざるときに向く
課題の大きさがばらばらなときは、工数で見たほうが実態に近くなります。
たとえば、akamine のマイルストーンの画面では、件数と工数、二つの進み具合が並びます。

- 「件数」の行は、完了した数と全体の数(2 / 11 件)
- 「工数」の行は、完了した分の工数と全体(40h / 125h)と、実績が出る
まとめ
- バーンダウンチャートは、残りの量が減る様子を見るグラフ
- 理想線と実際の線の差で、遅れを早くつかめる
- 日々の凸凹より、1 週間の傾きを見る
- 線が上がったら、「遅い」のか「増えた」のかを分ける
- 課題の大きさがばらばらなら、工数で見る
akamine でやるなら
akamine のプロジェクトの「概要」には、バーンダウンのグラフがあります。マイルストーンか期間を選ぶと、残りの件数(または工数)と理想線が出ます。推移は毎晩の集計をもとに描くので、今日の動きは翌日から反映されます。読み方は バーンダウンの見かた にあります。
プロジェクトの概要の画面では、こうなります。

- 左下の「担当者別」の隣に、「バーンダウン」のグラフがある
- 右下がりの点線が、理想線