CHAPTER 03 7 / 9
カンバンとスクラム
カンバンとスクラムは、どちらも見える化を助ける進め方ですが、考え方が少し違います。スプリントの有無など、ざっくりした違いと選び方を比べます。組み合わせて使う考え方も紹介します。
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段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- スクラムの特徴がざっくりわかる
- カンバンとの違いが説明できる
- 両方の良いところを組み合わせられる
「うちはカンバンです」「うちはスクラムです」。似た道具を使っているのに、話がかみ合わない。そんな場面を整理します。
スクラムとは
スクラムは、チームで製品を作るための進め方の一つで、アジャイルの代表格です。次のような特徴があります。
- 1〜4 週間の短い期間(スプリント)を区切る。
- スプリントの最初に、その期間でやることを決める。
- 期間の終わりに、作ったものを見せて、ふりかえる。
- 役割(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)が決まっている。
- 1計画
- 2作る
- 3見せる
- 4ふりかえり
カンバンとの違い
| カンバン | スクラム | |
|---|---|---|
| 区切り | なし。流し続ける | スプリント(1〜4 週間)で区切る |
| 計画 | 必要になったら引き込む | スプリントの最初に決める |
| 途中の変更 | いつでも追加できる | 原則、スプリント中は変えない |
| 役割 | 決まっていない | 決められた役割がある |
| 重視すること | 流れ、仕掛かりの量 | 期間内に終わらせる、定期的な改善 |
| 向く仕事 | 依頼が次々来る仕事、保守・運用 | 新しいものを作り込む開発 |
区切らず、流し続ける。流れと仕掛かりの量を見る
期間で区切る。計画とふりかえりをくり返す
カンバンの側は、列とカードで流れを見ます。

- 期間の区切りはなく、カードが左から右へ流れ続けます。
- 列ごとの件数で、仕掛かりの量がわかります。
向いている仕事
- カンバンが向く: 運用・保守、問い合わせ対応、制作の進行管理。いつでも依頼が増える仕事。
- スクラムが向く: 新規サービスや機能の開発。メンバーが固定で、期間ごとにリリースしたい仕事。
組み合わせても良い
カンバンの「ボードで見える化」と、スクラムの「区切ってふりかえる」は、組み合わせられます。実際、スクラムのチームも、ボードを使って進み具合を見ています。
- ボードの列を使いながら、1〜2 週間ごとにふりかえりをする。
- 進行中の上限を決めつつ、期間ごとの目標も置く。
スクラムでよく使う「バーンダウン」(残りの作業が減るグラフ)も、プロジェクトの概要に出ます。

- 下の「バーンダウン」で、残りの作業の減り方を見られます。
「どちらかを完全に守る」より、自分たちに合う部分を取り入れるのが現場の知恵です。
言葉の違いに気をつける
同じ「ボード」を使っていても、チームごとに言葉の意味が違うことがあります。外のチームや本と話すときは、「それはカンバンの話か、スクラムの話か」を確かめてから聞くと、混乱を避けられます。
まとめ
- スクラムは、期間(スプリント)で区切り、計画とふりかえりをくり返す。
- カンバンは、区切らず、流れと仕掛かりの量を見る。
- 仕事の性質で選ぶ。混ぜて使ってもよい。
- 決まりを守ることより、自分たちに合うかを大事にする。
akamine でやるなら
akamine では、課題をカンバンで見ることができ、期限やマイルストーンで期間を区切ることもできます。スプリント専用の機能があるわけではありませんが、マイルストーンを「1〜2 週間の区切り」として使うことで、スクラムに近い運用もできます。マイルストーンの使い方を参考にしてください。

- 区切りごとに、期間(9/20 〜 10/14 など)と、進み具合が出ます。
- 期間を短く切れば、スプリントに近い見方になります。