CHAPTER 07 6 / 10
フィードバックの伝え方
デザインレビューなどで意見を伝えるときは、事実・理由・提案を分けると角が立ちません。相手を傷つけず、手戻りも減らす、伝わるフィードバックの型です。現場のあるあると会話から、無理なく学べます。
約6分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 伝わるフィードバックの型がわかる
- 好みではなく目的で話すコツがわかる
- お客様の曖昧な意見の聞き返し方がわかる
「なんか違う気がします」。言った側は軽い気持ちでも、言われた側には「全部だめ」に聞こえます。事実・理由・提案に分けるだけで、角が立たなくなります。
フィードバックは「相手を良くするため」のもの
フィードバックとは、相手の仕事に対して、気づいたことを伝えることです。目的は、成果物を良くすることで、相手を評価・批判することではありません。
「なんか違う」は、伝える側は軽い気持ちでも、受ける側には「全部ダメ」と聞こえます。そして、何を直せばよいかが伝わらず、手戻りが増えます。
伝わるフィードバックの型
次の 3 つを分けて伝えます。
この図は、フィードバックの 3 つの順番です。事実から入ると、相手は身構えずに聞けます。
| 項目 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 事実 | 見えたこと | 「ボタンの文字が小さく、スマホだと読みにくい」 |
| 理由・感じたこと | なぜ気になるか | 「お問い合わせが最優先の導線なので、目立ってほしい」 |
| 提案 | こうするとどうか | 「文字を 2 段階大きくして、色も濃くしてみては?」 |
「違う気がします」の代わりに、こう言います。
お問い合わせボタンの文字が小さく、スマホだと見落としそうです。このサイトでは問い合わせがいちばん大事な導線なので、もう少し目立たせられると嬉しいです。文字を大きくするのはどうでしょうか。
この図は、同じ意見でも、言い方で伝わり方が変わることを表しています。右の言い方は、相手がすぐ直せます。
気をつけるポイント
目的に立ち返る
「好き・嫌い」ではなく、このサイトの目的に照らして話します。「採用ページから応募してほしい」という目的に対して、どうかを考えます。好みの話は、「私は〜が好きです」と、主語を自分にします。
良いところも伝える
直すところばかり言うと、相手は萎縮します。「配色がやわらかくて、パン屋さんらしいです」と、良い点も具体的に伝えます。直さなくてよい部分が伝わるので、修正の範囲も明確になります。
数と優先度を整理する
10 個の指摘を一度に出すと、どれが大事かわかりません。「必ず直したいもの」と「できれば」に分けて伝えます。
人ではなく、ものに向ける
「みさきさんのデザインは〜」ではなく、「このボタンは〜」と、成果物に向けて話します。
たとえば、akamine では、デザインの課題のコメントに、こんなふうに意見を書き込めます。

- コメントごとに「返信」があり、一つの意見に一つの返事を付けられる
- ステータスの変更などの履歴も、同じ場所に並ぶ
お客様のフィードバックを受けるとき
お客様の意見は、言葉が曖昧なことがあります。「もっとおしゃれに」と言われたら、「どのサイトの、どんな雰囲気ですか?」と、具体例を聞き返します。意見の裏にある目的を確かめると、的はずれな修正を避けられます。
- 見えた事実を、具体的に書いた
- 目的に照らした理由を添えた
- 提案を一つ以上添えた
- 良いところも伝えた
- 指摘に優先度をつけた
まとめ
- フィードバックの目的は、成果物を良くすること
- 事実・理由・提案を分けて伝える
- 好みではなく、目的に照らして話す
- 良いところも、具体的に伝える
- 指摘は優先度をつけ、人ではなくものに向ける
akamine でやるなら
akamine では、レビューの意見を課題のコメントに書けます。画像を添付して、「ここのことです」と示せるので、言葉だけの行き違いを減らせます。やり取りは履歴に残るので、どの意見をどう直したかを後から確認できます。使い方は コメントを書く と 添付ファイル を見てください。
課題の詳細の右側に、ファイルを添付する欄があります。

- 「ファイルをドロップするか、選んで添付」と書かれた枠に、画像を入れられる
- 「画像の貼り付けもできます」とも書かれている