CHAPTER 08 12 / 14
追加依頼・仕様変更の扱い
「ちょっと足したい」が積み重なると、日程と費用が崩れます。変更依頼を受けたときの確認項目と、お客さんへの伝え方を紹介します。会話と具体例つきで、やさしく読めます。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 追加依頼を受ける前の5つの確認がわかる
- 3つの返事の型がわかる
- 変更を表で見せる方法がわかる
「ちょっとだけなので」と言われて引き受けたのに、気づくと大きな作業になっていた。そんな経験はありませんか?
「ちょっと」の積み重ねが、いちばん怖い
追加の依頼は、1 つ 1 つは小さく見えます。でも、受けるたびに作業が増え、日程と費用に響きます。これを変更管理と呼び、「受ける前に、立ち止まって、確認する」ことが基本です。
受ける前の 5 つの確認
- 何を変えたいのか。 内容を、具体的に言葉にしてもらう
- なぜ必要か。 目的に関わるのか、あれば便利という話か
- 作業量はどれくらいか。 担当者に、すぐ聞く
- 日程にどう響くか。 他の作業が遅れないか
- 費用はどうなるか。 追加の見積もりが必要か
この図は、追加依頼が届いてから、作業を始めるまでの流れです。強調した「確認する」までは、返事を急がなくて大丈夫です。
3 つの返事の型
| 返事 | 使う場面 | 例 |
|---|---|---|
| そのまま受ける | 小さく、日程と費用に響かない | 「お店の定休日の誤字を直します」 |
| 条件つきで受ける | 費用か日程が変わる | 「作業が 1 日増えます。費用は〇〇円です」 |
| 今回は見送り、次に回す | 時間が足りない、目的に関わらない | 「公開後の第 2 弾として考えませんか」 |
どれも、「お断り」ではなく、選択肢を示すことが大切です。
お客さんに、変わることを見せる
条件つきで受けるときは、変わることを表にして見せます。
| 変更前 | 変更後 | |
|---|---|---|
| 作業 | 20 日 | 22 日 |
| 公開日 | 11/15 | 11/18 |
| 費用 | 50 万円 | 52 万円 |
数字で見ると、お客さんも判断しやすくなります。承認をもらってから、作業を始めます。
たとえば、こんな画面です。決まったことと経緯を、コメントや履歴に残せます。

- 会話の欄に、コメントと、ステータスの変更などの履歴が時間順に並んでいます。
- 右の欄で、工数の記録も一緒に確認できます。
記録を残す
何を、いつ、誰が決めたかを、記録に残します。あとで「言った、言わない」にならないよう、メールなど記録の残る形で確認をもらいます。
小さな修正は、どこまで無償か
誤字の訂正のような小さな修正は、無償で対応する会社が多いものです。ただし、その線引きを決めていないと、「これも無償でしょう」と広がります。「文字の修正は 10 件まで」のように、数や範囲で決めておくと、お互いに気持ちよく進められます。
まとめ
- 追加依頼は、「やっておきます」の前に、いったん立ち止まる。
- 内容、目的、作業量、日程、費用の 5 つを確認する。
- 返事は「受ける」「条件つきで受ける」「次に回す」の 3 つ。
- 変わる点を表で見せ、承認をもらってから作業する。
akamine でやるなら
追加の依頼は、新しい課題にして「依頼」とわかるラベルをつけておくと、元の計画と区別できます。承認した日と内容は、コメントに残します。ラベル と コメント の記事を見てください。

- 一覧に、「デザイン」「実装」「調査」のラベルと色が並んでいます。
- 右上の「ラベルを追加」から、「依頼」のようなラベルを足せます。