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CHAPTER 07 1 / 10

プロジェクトのコミュニケーションの基本

プロジェクトの連絡で大切なのは「誰に・何を・どこで」を決めておくこと。伝言ゲームや見落としを減らし、確実に伝えるためのコミュニケーションの基本を学びます。現場のあるあると会話から、無理なく学べます。

約6分で読めます

ひなた虎田さん
チームのコミュニケーションのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 連絡で決めておく「誰に・何を・どこで」がわかる
  • 伝わったかを確かめる方法がわかる
  • 口頭で決めたことを残す習慣がわかる

「伝えたはずなのに、伝わっていなかった」。プロジェクトの小さなトラブルの多くは、ここから始まります。連絡の基本を、三つに絞って整理しましょう。

ひなた
ひなた虎田さん、大変です。ケンジさんに伝えたつもりの変更が、伝わっていませんでした。
虎田さん
虎田さんどうやって伝えたの?
ひなた
ひなたええと、お昼に廊下で「あれ、変わったんで」って……。
虎田さん
虎田さんなるほど。「あれ」が何かは、ケンジくんにしかわからないね。今日は、連絡の基本を整理しよう。

プロジェクトの問題の多くは「伝わらない」から

プロジェクトの遅れや手戻りの原因をさかのぼると、「聞いていない」「そういう意味だと思わなかった」にたどり着くことが多いものです。技術の問題より、伝わっていない問題のほうが多いのです。

そこで、連絡のルールを三つに絞って決めます。

誰に名指しで何をお願い・期限・背景どこで残る場所に返事をもらう了解の一言
伝わる連絡の流れ

この図は、連絡の 4 つの段階です。色の付いた「返事をもらう」まで行って、はじめて「伝わった」と言えます。

基本は「誰に・何を・どこで」

決めること問い例
誰に誰に伝えるべきか担当者、確認する人、決める人
何を何を伝えるのか結論、お願い、期限
どこでどこに書くのか課題、チャット、メール、会議

誰に

伝えるべき人に、確実に届くようにします。全員宛てのメッセージは、結局誰も読まないことがあります。名指しで、「ケンジさん、これをお願いします」と呼びかけます。

たとえば、akamine では、コメントで名前を指定すると、その人の受信箱に通知が届きます。

受信箱。「あなたへのメンション」の通知が、コメントの通知と並ぶ
受信箱。「あなたへのメンション」の通知が、コメントの通知と並ぶ
  • 「あなたへのメンション」のラベルで、自分あての連絡が見分けられる
  • 通知の本文に、「確認をお願いします @管理者」のように、お願いが書かれている

何を

伝える内容は、読んだ人が次に何をすればよいかがわかる形にします。次の 3 点が入っていれば、まず迷いません。

  1. 何をしてほしいか(お願い)
  2. いつまでに(期限)
  3. なぜ(背景。一言で)
伝わらない連絡
伝わる連絡
廊下で「あれ、変わったんで」
「ロゴを新しいデータに差し替えてください。10/15 までに。お客様の要望です」
全員宛てに一斉送信
「ケンジさん、お願いします」と名指し
送って終わり
「明日の昼までに、ご返信ください」と返事の期限つき
連絡の書き方の違い

この図は、同じ連絡でも、書き方で伝わり方が変わることを表しています。右の書き方は、読んだ人が次に動けます。

どこで

連絡の場所は、内容の性質で決めます。詳しくは「どこに書く?」で扱いますが、基本は「あとで見返す必要があるものは、残る場所に書く」です。

伝わったかを確かめる

ひなた
ひなた書いて送ったら、それで安心していいんですか?
虎田さん
虎田さん伝えたつもりと、伝わったは別。大事なことは、相手が読んで「了解」と返してくれて、初めて完了だよ。

大切な連絡ほど、返事(確認)を求めます。「確認をお願いします」「明日の昼までにご返信ください」と、返事の期限も添えましょう。返事がなければ、一度だけ確認の声をかけます。

口頭だけで済ませない

廊下や雑談での連絡は、速くて気軽ですが、記録に残りません。決めたこと、変更したことは、あとで文字に残す癖をつけます。「さっきの話ですが、〜に決めました」と、1 行書くだけで、聞いていない人にも伝わり、後日のもめごとも防げます。

新しい案件の最初に、連絡のルールを 10 分で決めておくと、あとが楽になります。「作業は課題に」「急ぎはチャットで」くらいの簡単なものでかまいません。

  • 誰に宛てた連絡か、名前が書いてある
  • 読んだ人が次にやることがわかる
  • 期限が書いてある
  • 残る場所に書いた
  • 返事をもらった
大事な連絡を送るときの確認

まとめ

とらまる
とらまる「誰に・何を・どこで」をそろえて、返事までもらえたら、伝わったよ!
  • 問題の多くは、技術より「伝わらない」ことから起きる
  • 連絡は「誰に」「何を」「どこで」を決める
  • 内容は、お願い・期限・背景の 3 点を入れる
  • 大事な連絡は、返事を求める
  • 口頭で決めたことも、文字に残す

akamine でやるなら

akamine では、課題のコメントに @ で相手を指名すると、その人の受信箱に通知が届き、課題に会話の記録が残ります。誰に宛てたかが明確になり、あとから経緯もたどれます。使い方は メンションで呼ぶ と コメントを書く を見てください。

課題の詳細では、会話が、時系列で残ります。

課題の詳細。「会話」にコメントとその返信、ステータスの変更や工数の記録の履歴が並ぶ
課題の詳細。「会話」にコメントとその返信、ステータスの変更や工数の記録の履歴が並ぶ
  • 「会話」に、コメントと、それに対する「返信」のボタンが並ぶ
  • コメントのほかに、ステータスの変更や工数の記録も、履歴として同じ場所に出る

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