CHAPTER 09 7 / 8
炎上しかけたら
遅れや不具合が重なり、プロジェクトが炎上しかけたときの立て直し方。状況の把握、優先順位、お客さんへの相談、チームのケアを紹介します。会話と具体例つきで、やさしく読めます。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 炎上のサインがわかる
- 立て直しの5ステップがわかる
- お客さんへの案の出し方がわかる
気づいたら、残業続きで、チームの空気が重い。「もう、どこから手をつければ……」と思ったときの、立て直し方です。
炎上のサインに早く気づく
炎上は、突然ではなく、少しずつ進みます。次のサインが、2 つ以上重なったら、注意です。
- 残業や休日の作業が、2 週間以上続いている
- 「あと少し」の作業が、いつまでも終わらない
- 誰も、全体の状況を、説明できない
- チームの会話が減り、ピリピリしている
- お客さんへの報告が、遅れがち
立て直しの 5 ステップ
この図は、立て直しの 5 つのステップを順に並べたものです。強調した「相談する」は、早いほど選べる案が増えます。
1. まず、止まって、現状を出す
残っている作業を、全部、書き出します。1 つ 1 つに、残りの時間と担当を書きます。数字で見ると、「思ったより、多い」「思ったより、少ない」が見えます。
2. 「必ずやること」と「後に回せること」を分ける
この図は、残っている作業を 3 つの列に分けたものです。左の「公開に必須」だけは、日程を守ってやり切ります。
公開に必須2
公開後でもいい2
今回は見送り2
たとえば、こんな画面です。残りの作業を一覧にして、期限と優先度を見ながら整理します。

- 件名の左のアイコンが優先度で、赤い印は緊急の課題です。
- 右の「期限」の列で、「今日」「明日」「1 日超過」が見分けられます。
内容を絞ると、守るべき日程が守れる場合があります。
3. 選べる案を作って、お客さんに相談する
状況を隠さず、選択肢を並べます。
日程は守り、機能を絞る
内容は守り、公開日を 1 週間延ばす
人を増やして、費用を追加する
4. 担当と作業量を、見直す
作業が 1 人に集中していたら、他の人に分けます。新しい人を入れるのは、説明の時間がかかるので、小さな作業を渡すのが向いています。
5. 無理を続けない
長時間労働は、短い間は効果があっても、ミスが増え、後で大きな遅れを呼びます。休みを取り、「1 日 8 時間で終わる量」に、作業を絞ります。
落ち着いたら
終わったら、必ず トラブルのふりかえり をします。同じことを繰り返さないための、大事な時間です。
立て直しの合図を決めておく
「残業が 2 週間続いたら、立ち止まって整理する」のように、立て直しを始める合図を、先に決めておくと、「まだ頑張れる」と思っているうちに悪化するのを防げます。合図は、チームで決めておきます。
まとめ
- 炎上は、サインが重なる。早く気づく。
- 残っている作業を全部出し、「必ず」と「後回し」に分ける。
- お客さんには、選べる案を示して、早めに相談する。
- 無理を続けず、全員の健康を優先する。
akamine でやるなら
プロジェクトの概要で、期限切れや、担当者ごとの作業の偏りが見えます。残りの作業を課題の一覧で並べ、優先度で並べ替えると、「必ずやること」が整理できます。プロジェクトの概要 と 並べ替え の記事を見てください。
