CHAPTER 05 1 / 10
見積もりの基本
見積もりは、工数・期間・金額の3つを区別するところから始まります。それぞれの意味とつながり、よくある勘違い、出す前の確認事項を、Web制作の例でやさしく説明します。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 工数・期間・金額の違いがわかる
- 3つのつながり(工数が出発点)がわかる
- 見積もりを出す前の確認事項がわかる
「ホームページ、いつまでに、いくらでできる?」と聞かれて、勘で答えていないでしょうか。見積もりは、順番に整理して出すものです。
見積もりは3つに分けて考える
「見積もり」と一言でいいますが、実は3つの別のものが混ざっています。
作業にかかる手間の量。例: 合計20人日
終わるまでのカレンダー上の長さ。例: 6週間
お客様に請求するお金。例: 40万円
この3つは、つながっていますが、同じではありません。
3つのつながり
つながりは、次の順番です。
たとえば、工数が20人日だとします。
- 期間: 2人で進めれば、1人10日ずつ。会議やほかの案件を考えて、約3週間
- 金額: 1人日の単価を2万円とすると、20 × 2万円 = 40万円
工数がすべての出発点です。工数があいまいだと、期間も金額もあいまいになります。
よくある勘違い
「人を増やせば、期間は半分になる」
2人でやれば半分、4人なら4分の1。そうはなりません。人が増えると、説明や調整の手間が増えるからです。工数は同じでも、期間は単純には縮みません。
「工数が小さければ、金額も小さい」
工数が同じでも、難しい作業は単価が高くなります。また、お客様との調整や確認の手間も、工数に入っているかを確認する必要があります。
「期間が短ければ、工数も少ない」
期間が短く見えても、その間ずっと全力で作業しているなら、工数は大きくなります。期間と工数は別の数字です。
見積もりを出す前に確認すること
次の3つが決まっていないと、見積もりの数字には意味がありません。
- 何を作るのか(範囲)が決まっている: ページ数、機能、含まれないもの
- 品質の基準が決まっている: どこまでできれば完成か
- 前提条件を書き出した: お客様が提供するもの、確認の期限など
後で「そこまで含むと思っていた」というずれを防ぐため、前提も一緒に書いておきます。範囲や前提は、文章にして残します。たとえば、こんな画面です。

- 「範囲」の見出しに、作るものを箇条書きで書けます
- 右の目次から、見出しへすぐ飛べます
まとめ
- 見積もりは、工数・期間・金額の3つに分けて考える
- 出発点は工数。そこから期間と金額を出す
- 人を増やしても、期間は単純には縮まない
- 範囲と前提を決めてから、数字を出す
akamineでやるなら
akamineでは、課題に「予定工数」を入れられます。課題の期間の編集から、開始日・期限・進捗率と一緒に予定工数を入力します。工数を積み上げれば、プロジェクト全体の見積もりの土台になります。操作はマニュアルの「優先度と日付」にあります。
たとえば、こんな画面です。

- 開始日・期限・進捗率と並んで、「予定工数」の欄があります
- 右側の「工数」には、実績と予定が並んで出ます