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CHAPTER 01 9 / 11

ウォーターフォールとアジャイル

プロジェクトの進め方には、順番に進めるウォーターフォールと、小さく作って直すアジャイルがあります。違いと向き不向きを、Web 制作の例で解説します。二つを混ぜて使う考え方も紹介します。

約5分で読めます

ひなた虎田さんケンジ ★★ ふつう
プロジェクト管理ってなに?のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • ウォーターフォールの進め方がわかる
  • アジャイルの進め方がわかる
  • 仕事に合う進め方を選べる

「進め方は、どっちにしましょう?」と聞かれて、言葉の意味から調べ直したことはありませんか。二つの型を、図で並べて整理します。

ケンジ
ケンジ今度のアプリの案件、アジャイルでやりたいんだけど。
ひなた
ひなたアジャイル……? 私、ウォーターフォールしか知らなくて。
ケンジ
ケンジ「しか」って、ウォーターフォールも説明できる?
ひなた
ひなた……滝、ですよね?
虎田さん
虎田さん二人とも、いい機会だから整理しようか。

ウォーターフォール

ウォーターフォールは、滝の水が上から下へ流れるように、工程を順番に進める方法です。

要件を決める → 設計 → 実装 → テスト → 公開、と一つずつ終わらせてから次へ進みます。基本的に、前の工程には戻りません。

要件を決める設計実装テスト公開
ウォーターフォール。前の工程が終わってから、次へ進む

向いているのは、最初にやることがはっきり決まっていて、途中で変わりにくい仕事です。たとえば、ページ数や内容が固まったコーポレートサイトの制作などです。日程を横棒で並べるガントチャートは、この進め方と相性がよい画面です。

ガントチャート。工程が日程の順に横棒で並び、マイルストーンのひし形が入る
ガントチャート。工程が日程の順に横棒で並び、マイルストーンのひし形が入る
  • 棒が左から右へ、順に続いていく様子が見えます。

  • 縦の線は今日です。計画と実際の差を、ここで確かめます。

  • 良い点: 全体の計画と見積もりを立てやすい。進み具合がわかりやすい。

  • 困る点: 後半で見つかった間違いを直すのが大変。完成まで、動くものが見られない。

アジャイル

アジャイルは「素早い」という意味です。小さな単位(1〜2 週間ほど)で作って見せ、意見をもらって直す、をくり返します。

最初から完成形を決めず、使いながら育てます。たとえば新しいアプリや、サービスの機能追加などに合います。

  1. 1作る
  2. 2見せる
  3. 3反応を見る
  4. 4直す
アジャイル。1〜2 週間ほどの小さな単位で、くり返す

小さな単位で進む仕事には、列を動かして進み具合を見るカンバンが合います。

カンバン。ステータスの列に、課題のカードが並ぶ
カンバン。ステータスの列に、課題のカードが並ぶ
  • 「未対応」「処理中」「確認待ち」「完了」の列に、カードが分かれています。

  • カードを列の間で動かして、進み具合を表します。

  • 良い点: 早く動くものを見せられる。変更に強い。

  • 困る点: 全体の完成日や費用が、最初にはっきりしにくい。お客様の関わりが多く必要。

二つの比べ方

ウォーターフォールアジャイル
進め方工程を順番に小さく作って、くり返す
変更苦手得意
計画最初に全体を決める少しずつ決める
お客様の関わり節目の確認頻繁なやりとり
向く仕事内容が固まった制作内容が変わりやすい開発

混ぜて使うのも普通

ひなた
ひなたじゃあ、Web サイト制作はどっちですか?
虎田さん
虎田さん全体はウォーターフォール、中の作り込みだけ小刻みに確認、という混ぜ方が多いよ。

たとえば、ページ構成と費用は最初に決め(ウォーターフォール)、デザインは 1 ページ目を見せてから他のページへ広げる(アジャイル風)。こうした「いいとこ取り」は現場でよく使われます。

ケンジ
ケンジオレのアプリは、仕様が毎週変わるからアジャイル向き。
虎田さん
虎田さんそうだね。ただ、お客様の予算には上限があるから、完成日の目安は持っておこう。

選ぶときの質問

迷ったら、次の三つを自分に聞いてみてください。

  1. 最初に、やることをほぼ決められるか。
  2. 途中で、内容が変わりそうか。
  3. お客様は、頻繁に確認してくれるか。

1 に「はい」ならウォーターフォール寄り、2 と 3 に「はい」ならアジャイル寄りが目安です。

  • 最初に、やることをほぼ決められる(はいなら、ウォーターフォール寄り)
  • 途中で、内容が変わりそう(はいなら、アジャイル寄り)
  • お客様が、頻繁に確認してくれる(はいなら、アジャイル寄り)
進め方を選ぶ三つの質問

まとめ

  • ウォーターフォールは、工程を順番に進める。固まった仕事向き。
  • アジャイルは、小さく作って見せて直す。変わりやすい仕事向き。
  • 優劣ではなく、仕事の性質で選ぶ。混ぜて使ってもよい。
  • どちらでも、「見える化」と「早めの確認」は欠かせない。
とらまる
とらまる道具と同じで、仕事に合う方を選ぼう。

akamine でやるなら

ウォーターフォール寄りの進め方には、日程を横棒で見られるガントチャートが合います。アジャイル寄りの小刻みな進め方には、列を動かして進み具合を見るカンバンが合います。どちらも同じ課題を使うので、切り替えられます。ガントチャートの使い方とカンバンの使い方を見比べてください。

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