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CHAPTER 05 2 / 10

工数(人日・人月)とは?

工数は作業の手間の量で、人時・人日・人月で表します。1人日の考え方、稼働率の見方、人月の落とし穴を、エンジニアの本音を交えながら、やさしく解説します。最後に、akamineでのやり方も添えます。

約5分で読めます

ひなた虎田さんケンジ
見積もりとスケジュールのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 人時・人日・人月の違いがわかる
  • 工数と期間の関係(稼働率)がわかる
  • 人月の落とし穴がわかる

「2人日です」と言われて、「2日で終わる」と受け取ってしまった。工数の言葉は、短いのに、すれ違いやすい言葉です。

ひなた
ひなたケンジさん、このページのコーディング、何人日ですか?
ケンジ
ケンジ2人日。
ひなた
ひなたえっと、2人日って、2日で終わるってことですか?
ケンジ
ケンジ違う。2日ぶんの作業を、1人で丸ごとやる量のこと。僕が2日、ずっとそれだけやれたらね。
虎田さん
虎田さんひなた、ここがよく間違えるところなんだ。工数の言葉を整理しておこう。

工数の単位

工数は、作業にかかる手間の量です。単位は、人が働いた時間で表します。

単位意味目安
人時(にんじ)1人が1時間働く量1人日 = 8人時
人日(にんにち)1人が1日(8時間)働く量1人月 = 約20人日
人月(にんげつ)1人が1か月働く量小さな案件には大きすぎる
1人時1人が1時間1人日8人時1人月約20人日
工数の単位のつながり

2人日なら、「1人なら2日、2人なら1日」の量です。ただし、2人にすれば半分の日数で終わるとは限りません(理由は後で触れます)。

工数と期間は別のもの

工数は「手間の量」、期間は「終わるまでのカレンダー上の長さ」です。

ケンジ
ケンジ僕の1日は、実際には作業5時間くらいだよ。会議、メール、ほかの案件の質問、ぜんぶ入れるとね。
虎田さん
虎田さんケンジの言うとおり。1人日の作業が、1日で終わるとは限らない。

これを表すのが「稼働率」です。1日8時間のうち、実際に作業にあてられる割合のことです。

  • 稼働率60〜70%: 会議が多い、ほかの案件も掛け持ちしている
  • 稼働率80%: 専任に近い状態

たとえば工数が10人日で、稼働率が60%なら、必要な期間は次のとおりです。

10人日 ÷ 0.6 ≒ 約17日(営業日)

工数10人日の作業が、2週間では終わらない、ということです。稼働率ごとに、必要な営業日を並べます。

稼働率100%
10日
稼働率80%
12.5日
稼働率60%
17日
工数10人日の作業に必要な営業日

この図は、同じ10人日でも、稼働率が下がるほど日数が伸びることを表します。

実際の画面では、予定と実績の工数は、課題の右側に並びます。たとえば、こんな画面です。

課題の詳細の画面。右側の「工数」に、実績4.5hと予定32hが出て、日付ごとの記録が並ぶ
課題の詳細の画面。右側の「工数」に、実績4.5hと予定32hが出て、日付ごとの記録が並ぶ
  • 右上の「実績 4.5h / 予定 32h」が、予定と実績の差です
  • その下に、日付・時間・活動ごとの記録が並びます

人月のわな

「人月」は、大きな案件の話でよく出ます。注意することが2つあります。

1人月は、1か月で終わる量ではない

1人月を20人日として、営業日20日分の作業を指します。稼働率を考えると、1人で1か月ではおさまらないことがあります。

人を増やしても、人月は割り算できない

「6人月の案件を、6人で1か月で」とは、なかなかできません。人が増えると、**情報共有と調整の手間(コミュニケーションコスト)**が増えるからです。

ひなた
ひなた人が増えると、仕事が増えるんですか?
虎田さん
虎田さん作業そのものは増えない。でも、「説明する」「ずれを直す」「確認し合う」手間は、人数が増えるほど増えるんだ。
とらまる
とらまる工数は「手間の量」。期間にするときは、稼働率で割ろう!

実際に工数を出すとき

  • 作業ごとに「人時か人日」で書く(人月は最後の合計だけ)
  • 「その人の、集中できる1日」で数える。会議や雑務は、別に見込む
  • 自分の工数ではなく、実際にやる人の速度で見積もる(新人が作る作業を、ベテランの速度で数えない)

まとめ

  • 工数は手間の量。人時・人日・人月で表す
  • 1人日は8時間分の作業。1人月は約20人日
  • 期間を出すときは、稼働率(実際に作業できる割合)で割る
  • 人を増やしても、期間は単純には縮まない

akamineでやるなら

akamineでは、課題に予定工数を入れ、作業した時間を「工数の記録」で残せます。予定と実績の両方が同じ課題に残るので、次の見積もりの参考にできます。記録のしかたは、マニュアルの「工数の記録」と「工数レポート」にあります。

記録は、こんな窓から入れます。

「工数を記録」の窓。時間、日付、活動、メモを入れて「記録」を押す
「工数を記録」の窓。時間、日付、活動、メモを入れて「記録」を押す
  • 時間は「1:30」「1.5h」「45m」のように入れられます
  • 日付と活動(開発など)、メモも一緒に残せます

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