CHAPTER 05 2 / 10
工数(人日・人月)とは?
工数は作業の手間の量で、人時・人日・人月で表します。1人日の考え方、稼働率の見方、人月の落とし穴を、エンジニアの本音を交えながら、やさしく解説します。最後に、akamineでのやり方も添えます。
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段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 人時・人日・人月の違いがわかる
- 工数と期間の関係(稼働率)がわかる
- 人月の落とし穴がわかる
「2人日です」と言われて、「2日で終わる」と受け取ってしまった。工数の言葉は、短いのに、すれ違いやすい言葉です。
工数の単位
工数は、作業にかかる手間の量です。単位は、人が働いた時間で表します。
| 単位 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| 人時(にんじ) | 1人が1時間働く量 | 1人日 = 8人時 |
| 人日(にんにち) | 1人が1日(8時間)働く量 | 1人月 = 約20人日 |
| 人月(にんげつ) | 1人が1か月働く量 | 小さな案件には大きすぎる |
2人日なら、「1人なら2日、2人なら1日」の量です。ただし、2人にすれば半分の日数で終わるとは限りません(理由は後で触れます)。
工数と期間は別のもの
工数は「手間の量」、期間は「終わるまでのカレンダー上の長さ」です。
これを表すのが「稼働率」です。1日8時間のうち、実際に作業にあてられる割合のことです。
- 稼働率60〜70%: 会議が多い、ほかの案件も掛け持ちしている
- 稼働率80%: 専任に近い状態
たとえば工数が10人日で、稼働率が60%なら、必要な期間は次のとおりです。
10人日 ÷ 0.6 ≒ 約17日(営業日)
工数10人日の作業が、2週間では終わらない、ということです。稼働率ごとに、必要な営業日を並べます。
この図は、同じ10人日でも、稼働率が下がるほど日数が伸びることを表します。
実際の画面では、予定と実績の工数は、課題の右側に並びます。たとえば、こんな画面です。

- 右上の「実績 4.5h / 予定 32h」が、予定と実績の差です
- その下に、日付・時間・活動ごとの記録が並びます
人月のわな
「人月」は、大きな案件の話でよく出ます。注意することが2つあります。
1人月は、1か月で終わる量ではない
1人月を20人日として、営業日20日分の作業を指します。稼働率を考えると、1人で1か月ではおさまらないことがあります。
人を増やしても、人月は割り算できない
「6人月の案件を、6人で1か月で」とは、なかなかできません。人が増えると、**情報共有と調整の手間(コミュニケーションコスト)**が増えるからです。
実際に工数を出すとき
- 作業ごとに「人時か人日」で書く(人月は最後の合計だけ)
- 「その人の、集中できる1日」で数える。会議や雑務は、別に見込む
- 自分の工数ではなく、実際にやる人の速度で見積もる(新人が作る作業を、ベテランの速度で数えない)
まとめ
- 工数は手間の量。人時・人日・人月で表す
- 1人日は8時間分の作業。1人月は約20人日
- 期間を出すときは、稼働率(実際に作業できる割合)で割る
- 人を増やしても、期間は単純には縮まない
akamineでやるなら
akamineでは、課題に予定工数を入れ、作業した時間を「工数の記録」で残せます。予定と実績の両方が同じ課題に残るので、次の見積もりの参考にできます。記録のしかたは、マニュアルの「工数の記録」と「工数レポート」にあります。
記録は、こんな窓から入れます。

- 時間は「1:30」「1.5h」「45m」のように入れられます
- 日付と活動(開発など)、メモも一緒に残せます