CHAPTER 02 7 / 19
担当者は1人にする理由
1 つの課題の担当者は 1 人に決めると、責任の所在がはっきりします。「みんなで」がうまくいかない理由と、協力者の使い方を解説します。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 担当者を1人にする理由がわかる
- 担当者と協力者の違いがわかる
- 1人に決められないときの対処がわかる
「みんなでやろう」と言ったのに、1 週間だれも動かなかった。そんな経験はありませんか。
ひなたの課題の一覧に、「担当:みんな」の課題が並んでいます。
「みんなの仕事」は「だれの仕事でもない」
担当が 2 人以上いると、人は無意識にこう考えます。「自分がやらなくても、相手がやるだろう」と。心理学では責任の分散と呼ばれる現象です。人数が多いほど、起きやすくなります。
課題の担当者が 1 人なら、次のことがはっきりします。
- 進める責任がある人が、だれか
- 困ったときに、最初に聞く相手がだれか
- 遅れたとき、だれに状況を確認するか
担当を 2 人にしたときに起きることです。
「相手がやる」の思い込みが、止まる原因です。
担当者の役割は「やる人」ではなく「責任を持つ人」
ここで、よくある誤解があります。担当者は、全部を 1 人で作業する人ではありません。「この課題を終わらせる責任を持つ人」です。
たとえば、サイトのトップページの課題で、担当が「みさき」だとします。コーディングの一部はケンジが手伝ってもかまいません。それでも、「完了まで見届ける」責任は、みさきにあります。
たとえば、課題の詳細ではこう見えます。担当者は、件名の下のタグにいます。

- タグの先頭に、担当者が 1 人だけ出る
- そのあとに優先度、ラベル、マイルストーンが続く
手伝ってもらう人は、どう表す?
複数人が関わる仕事は、よくあります。そのときは、次のように整理します。
| 役割 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 担当者(1 人) | 完了まで責任を持つ | みさき |
| 協力者 | 手伝う、相談に乗る | ケンジ |
| 確認者 | 見てチェックする | 虎田さん |
担当者は 1 人に決め、協力者は複数いてもかまいません。この分け方なら、「責任はだれか」と「だれが関わっているか」の両方が表せます。
1 つの課題に、人がどう関わるかの例です。
- バナー作成の課題
- 担当者:みさき(完了まで責任を持つ)
- 協力者:ケンジ(手伝う・相談に乗る)
- 確認者:虎田さん(見てチェックする)
旗を持つ担当者は 1 人、あとは役割で分けています。
1 人に決められないときは
「担当者が決まらない」ときは、課題が大きすぎる可能性があります。
- 作業が複数の職種にまたがっている(デザインとコーディング)
- 別々の人が、別々の部分を受け持っている
その場合は、課題を職種や作業ごとに分けて、それぞれに 1 人ずつ担当をつけます。粒度の話は「課題の粒度はどのくらい?」を見てください。
担当者が決まっていない課題は?
「担当なし」の課題があってもかまいません。ただし、それはまだだれも責任を持っていない状態です。放っておくと、いつまでも手つかずになります。定期的に、担当のない課題を見直す習慣をつけると安心です。
まとめ
- 担当者は 1 人に決める。複数にすると責任が分散する
- 担当者は「完了まで責任を持つ人」で、全部をやる人ではない
- 手伝う人は、協力者として分けて表す
- 1 人に決められないなら、課題を分ける
- 担当なしの課題は、定期的に見直す
akamine でやるなら
akamine の課題には、担当者(1 人)と協力者(複数)の両方があります。責任を持つ人と、手伝う人を分けて表せます。詳しくは「担当者と協力者」を見てください。
種別ごとの入力項目の設定では、担当者や協力者の欄を使うかどうかを選べます。

- 左のプレビューに、担当者と協力者の欄がある
- 右の一覧で、項目ごとに「使う」「必須」を切り替える