CHAPTER 06 1 / 10
進捗管理の基本
進捗管理で見るのは「何%できたか」だけではありません。残り・遅れ・詰まりの三つを見る考え方を、新人ディレクターの会話から学びます。毎朝の習慣も紹介します。現場のあるあると会話から、無理なく学べます。
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段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 進捗管理で見る三つのものがわかる
- 毎朝・週次・節目ごとの見る頻度がわかる
- 忙しさと進み具合を区別できる
「順調ですか?」と聞かれて、「たぶん……」としか答えられなかったことはありませんか。進み具合は、見るものさえ決まっていれば、すぐに答えられます。
進捗管理は「差を見つける」仕事
進捗管理とは、計画と現実のズレを早く見つけて、手を打つことです。立派な報告書を作ることではありません。
旅行にたとえると、ナビは「あと 30 分で着く」と教えてくれます。渋滞していれば到着時刻を直し、場合によっては道を変えます。プロジェクトも同じで、見るのは次の三つです。
| 見るもの | 問い | 例 |
|---|---|---|
| 残り | あと何が残っているか | 全 40 ページのうち、未着手が 18 ページ |
| 遅れ | 予定より遅れているものはないか | 原稿の回収が 3 日遅れている |
| 詰まり | 止まっているものはないか | お客様の確認待ちで 5 日動いていない |
「何%できたか」より、「残りがいくつで、どこが遅れ、どこで止まっているか」のほうが、次の行動に直結します。
次の図は、進捗管理の基本の動きです。ここを何度も回します。
- 1比べる
- 2気づく
- 3*手を打つ
- 4確かめる
この図は、進捗管理が「報告書づくり」ではなく、ズレを見つけて直すくり返しだと表しています。「手を打つ」まで進むのがポイントです。
見る頻度と見る場所
進捗は、月に一度まとめて見ても手遅れです。目安は次のとおりです。
- 期限と詰まりを確認
5分ほど
- 全体の残りと見通し
次の節目まで間に合うか
- 計画との差をふりかえる
必要なら計画を直す
この図は、見る頻度ごとに、何を確認するかを並べたものです。細かいものほど頻繁に、大きなものほどゆっくり見ます。
見る場所は、一つに決めておきます。メール、チャット、メモに進捗が散らばると、全体像を組み立てるだけで時間がかかります。
たとえば、akamine のホームを開くと、こんな画面になります。

- 左の「今日やること」に、期限切れ・今日・今週の課題が出る(この画面では片づいた状態)
- 右の「お知らせ」に、自分あてのメンションとコメントが並ぶ
「忙しそう」と「進んでいる」は違う
作業量ではなく、完了したもので測ります。「トップページのデザインが承認された」「コーディングが終わってレビューも通った」のように、終わりがはっきりしたものを数えます。
たとえば、課題の一覧では、完了した課題にチェックが付いて、件名に取り消し線が入ります。

- 左から、キー、優先度、ステータスのアイコンが並ぶ
- 右の「期限」の列に、「1 日超過」「今日」「明日」など、期限までの日数が出る
数字だけで安心しない
数字は便利ですが、数字に出ない不安もあります。担当者が「ちょっと不安です」とつぶやいたら、そこが次の遅れの種かもしれません。朝会や日々の会話で、数字と声の両方を拾いましょう。
今日からできる1つのことは、朝いちばんに「残り・遅れ・詰まり」を一つずつ声に出して確認することです。
- 残り: あといくつ残っているか言える
- 遅れ: 予定より遅れているものを知っている
- 詰まり: 止まっているものとその理由を知っている
まとめ
- 進捗管理は、計画と現実のズレを早く見つけて手を打つこと
- 見るのは「残り」「遅れ」「詰まり」の三つ
- 毎朝は期限と詰まり、週次は全体の見通しを確認する
- 測るのは作業量ではなく、完了したもの
- 数字と、メンバーの声の両方を拾う
akamine でやるなら
akamine のプロジェクトの「概要」には、進捗、ステータス別の件数、期限の状況、担当者別の内訳が並びます。毎朝ここを開けば、残りと遅れと詰まりがひと目でわかります。使い方は プロジェクトの概要を読む を見てください。
