CHAPTER 08 7 / 14
原稿・写真が集まらない問題
Web 制作でいちばん多い遅れの原因、お客さんからの原稿と写真が集まらない問題。先回りの準備と、やさしい催促のコツを紹介します。会話と具体例つきで、やさしく読めます。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 素材が遅れる理由がわかる
- 素材の依頼を一覧にして渡せる
- やさしい催促の言い方がわかる
「お願いしたはずの原稿が、いつまでたっても届かない」。Web 制作では、いちばんよくある悩みのひとつです。
素材が遅れるのは、よくあること
Web 制作で、いちばん多い遅れの原因は、お客さんからの素材(原稿、写真、ロゴなど)です。悪気はありません。お客さんは本業で忙しく、「何を、どのくらい書けばいいか」がわからないのです。
先回りの 4 つの準備
1. 何が必要か、一覧にして渡す
「原稿をください」ではなく、ページごとに「何を」「何文字ぐらい」「いつまでに」を書いた表にします。
| ページ | 必要なもの | 目安 | 期限 |
|---|---|---|---|
| トップ | キャッチコピー、写真 3 枚 | 30 字 | 10/10 |
| メニュー | パンの名前、価格、写真 | 20 点 | 10/17 |
| お店の紹介 | 紹介文、店の外観写真 | 400 字 | 10/17 |
この図は、素材の依頼で何を渡すかを並べた、持ち物リストです。
- ページごとに、何を・どのくらい・いつまでかを書いた表
- 文章と写真の見本
- こちらで手伝える部分の案内
- 素材が遅れたら公開日も動く、という説明
2. 見本を渡す
「こんな感じで」の見本があると、書き始めやすくなります。写真は「明るい場所で、真上から」といった撮り方の注意も添えます。
3. 作る側が手伝える部分を出す
文章は箇条書きのメモをもらい、こちらで整える。写真は撮影を手配する。大変な作業を一緒にすると、進みます。
4. 締切を、日程表に入れておく
素材の期限が遅れたら、その分、公開日も動くことを、最初に説明しておきます。
催促のコツ
- 期限の少し前に「進み具合はいかがですか」と声をかける
- 「何がまだ届いていないか」を、一覧で見せる
- 「届いた分から先に進めます」と伝える(全部そろうのを待たない)
- 責める言い方はしない
最終手段の準備
どうしても集まらないときのために、「仮の文章を入れて進め、あとで差し替える」方法があります。ただし、差し替えのたびに確認が必要になり、公開の直前にばたつきやすいので、あくまで最終手段です。
遅れを日程に反映する
素材が遅れたのに、公開日だけを守ろうとすると、あとの工程が詰まります。素材が 1 週間遅れたら、公開日も 1 週間後ろにずれることを、最初の日程表に書いておきます。ずれを見える形にすると、お客さんも素材を急ぐ理由を理解できます。
この図は、原稿の回収が 1 週間延びたときに、あとの工程がずれる様子を表します。赤いバーが遅れた作業です。
たとえば、こんな画面です。課題の期限を、カレンダーに並べて見られます。

- 月の表に、課題のバーが期間にあわせて伸びています。
- 日ごとの「+3 件」のような表示で、その日に重なる課題の数がわかります。
まとめ
- 素材の遅れは、よくある。お客さんを責めない。
- ページごとに、何を、どのくらい、いつまでに、を一覧にして渡す。
- 見本と手伝いを用意する。
- 届いた分から進め、残りを見えるようにして声をかける。
akamine でやるなら
素材ごとに課題をつくり、担当を「お客さん」、期限を締切にしておくと、届いていないものが一覧で見えます。お客さんを招待していれば、同じ画面で確認し合えます。課題の期限や担当の決め方は 担当者と協力者 と 優先度と期間 の記事を見てください。

- 右の「期限」の列に、「明日」「1 日超過」のように残りの日数が出ます。期限を過ぎたものは赤で目立ちます。
- 右端のアイコンは担当者です。担当の決まっていない課題は、点線の丸で出ます。