CHAPTER 04 5 / 11
クリティカルパスとは
クリティカルパスは、遅れるとプロジェクト全体が遅れる作業の連なりです。旅行の準備のたとえとWebサイト制作の例で、見つけ方と、見つけたあとの守り方をやさしく説明します。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- クリティカルパスの意味がわかる
- 余裕日数の見つけ方がわかる
- 見つけたあとの守り方がわかる
全部の作業が大事なはずなのに、「ここは特に気をつけて」と言われる作業がある。その差は、気分ではなく、数えて決められます。
クリティカルパスとは
プロジェクトには、いくつもの作業の流れ(道筋)があります。そのうち、ひとつでも遅れると、プロジェクト全体の終わりが遅れてしまう、いちばん長い道筋がクリティカルパスです。「クリティカル」は「決定的な」という意味です。
たとえ話: 旅行の準備
旅行の準備で考えます。
- 道筋A: 新幹線の切符を買う(10分)
- 道筋B: 荷造りをする(60分)→ 駅に向かう(30分)
出発までにかかる時間を決めるのは、長いほうのBです。切符の購入が5分遅れても、出発の時刻は変わりません。でも、荷造りが5分遅れたら、出発も5分遅れます。この場合、Bがクリティカルパスです。
Webサイト制作の例
サイト制作を、簡単な流れにします。
道筋ごとの長さを、棒で比べます。
動作確認は、AとBの両方が終わらないと始められないとします。この場合、いちばん長いのはAなので、クリティカルパスはA です。写真の撮影と加工は、Aに合わせれば足りるので、7日分の余裕があります。
この余裕のことを「余裕日数」と呼びます。クリティカルパス上の作業は、余裕日数が0です。
見つけたら何をするか
1. 優先して守る
クリティカルパス上の作業が遅れたら、まず手当てをします。人を足す、ほかの作業から人を回す、といった判断を、最優先で行います。
遅れの具合は、課題の詳細の期間の線でも見えます。たとえば、こんな画面です。

- 線の上に、日付、営業日の数、実績と予定の工数、残り日数が並びます
- 塗られた部分が進んだ分で、この例では40%です
2. 短くできないか考える
全体を早く終えたいときは、クリティカルパス上の作業を短縮します。余裕のある作業を短くしても、全体は早まりません。
3. 道筋は変わる
作業が遅れて余裕日数が使い切られると、別の道筋が新しいクリティカルパスになります。最初に決めたら終わり、ではありません。進めながら、ときどき見直します。
- 1見つける
- 2守る
- 3進める
- 4見直す
まとめ
- クリティカルパスは、遅れると全体が遅れる、いちばん長い作業の道筋
- そこに乗っていない作業には、余裕日数がある
- 見つけたら、優先して守る。短縮するならそこを短くする
- 進めるうちに道筋は変わる。ときどき見直す
akamineでやるなら
akamineのガントでは、ツールバーの「クリティカルパス」ボタンで、パス上のバーを橙で強調し、ほかを淡くできます。余裕日数はバーのカードで見られます。先行・後続の関連と日付が入っていないと出せないので、そのときは画面の案内に従って関連を付けます。マニュアルの「ガントのクリティカルパス」を見てください。
ボタンは、ガントのツールバーにあります。たとえば、こんな画面です。

- 「クリティカルパス」のボタンが、ツールバーの中ほどにあります
- 切り替えると、パス上のバーが強調されます