CHAPTER 10 7 / 11
役割と権限の決め方
誰が何をできるようにするか、プロジェクトの役割と権限の決め方を紹介します。広げすぎず絞りすぎない考え方と、Web 制作チームでの役割の割り当て例がわかります。
約6分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 役割と権限が何のためにあるかわかる
- 役割を決める手順がわかる
- Web 制作チームでの割り当て例がわかる
新人が、うっかり大事なデータを消してしまった。人を責める前に、仕組みを見直しましょう。
ある日、ひなたが青い顔で虎田さんのところへ来ました。
役割と権限は、何のためにあるのか
役割と権限は、人を疑うための仕組みではありません。うっかりを防ぎ、見せたくないものを守るための仕組みです。
- 間違えて消す、変える、を防ぐ
- お客様や外部のパートナーに、見せなくていいものを見せない
- 責任のある人だけが、設定や削除をできるようにする
決め方の基本は「必要な分だけ」
広げすぎず、絞りすぎない。この加減がむずかしいところです。
| やりすぎ | 起きること |
|---|---|
| 全員が全部できる | うっかり削除、設定の勝手な変更が起きる |
| 全員が見るだけ | 結局、誰かに頼む手間が増えて、使われなくなる |
目安は、仕事に必要な操作は、頼まなくてもできる状態にすることです。反対に、取り返しがつきにくい操作(削除、設定の変更、メンバーの管理)は、責任者だけにします。
操作を、2 つの軸で分けて考えると決めやすくなります。この図では、右にある「取り返しにくい操作」ほど、絞ります。
課題の更新、コメント
よく使うが、取り返しにくい操作
たまに使い、戻せる操作
削除、設定の変更、メンバーの管理
役割を考える手順
- 1登場する人を書き出す
社内のメンバー、お客様、外部のデザイナーなど
- 2それぞれが「やりたいこと」を書く
課題を作る、コメントする、見るだけ、設定を直す
- 3似た人をまとめて、役割にする
4〜5 種類に収まるのが理想
- 4名前をつける
名前で、何ができるかが想像できるようにする
Web 制作チームでの例
ぽんぽこ制作所のプロジェクトの例です。
| 人 | 役割のイメージ | できること |
|---|---|---|
| 虎田さん(PM) | 管理者に近い | 設定、メンバー、ステータスを管理する |
| ケンジ、みさき | メンバー | 課題・ドキュメント・ファイルを作って更新する |
| ひなた | メンバー | 同上。設定の変更は、まだしない |
| 桜井さん(お客様) | 報告者 | 依頼の課題を作る、コメントする |
| 外部の撮影担当 | 閲覧者 | 見るだけ。コメントはできる |
akamine のプロジェクトでは、メンバーごとに、役割を選んで割り当てます。この画面で、役割の割り当てを確かめられます。

- 人の名前の右の欄で、役割(オーナー、メンバー、報告者など)を選ぶ
- 「デザインチーム」のように、グループにまとめて役割を割り当てられる
決めたあとに気をつけること
- 最小から始めて、必要に応じて広げる: 最初から広いと、狭めるのが大変です
- 役割は人ではなく、仕事で決める: 人が変わっても、役割は残ります
- 定期的に見直す: 案件が終わった人、辞めた人の参加を整理します
見直しのときは、全体のユーザー一覧が役に立ちます。状態(有効・招待中・停止)で絞り込めます。

- 「全体の役割」の列で、システム管理者かメンバーかがわかる
- 上のタブで、有効・招待中・停止を切り替えられる
- お客様には、最小限を: 見るだけ、依頼するだけ、を基本にします
- 仕事に必要な操作は、頼まなくてもできる
- 削除・設定・メンバー管理は、責任者だけ
- 役割は 4〜5 種類に収まっている
- お客様は、見る・依頼するから始めた
- 見直しの日を決めた
まとめ
- 役割と権限は、うっかりを防ぎ、見せたくないものを守る仕組み
- 仕事に必要な操作はできるように、取り返しにくい操作は責任者だけに
- 登場人物を書き出し、似た人をまとめて 4〜5 種類の役割にする
- 最小から始めて、必要に応じて広げ、定期的に見直す
akamine でやるなら
akamine のプロジェクトには、オーナー、管理者、メンバー、報告者、閲覧者の役割が用意されています。メンバーを追加するときに、人またはグループへ役割を割り当てます。ステータスの移動先を役割ごとに分けることもできます。詳しくは、役割と権限のマニュアルをご覧ください。