CHAPTER 02 18 / 19
お客様からの依頼を課題にする
電話やメール、打ち合わせで受けた依頼を、抜けなく課題にして残す方法です。聞き返しのコツ、受け取ったことの返事、やる・やらないの判断を紹介します。
約6分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 依頼を課題にする4つのステップがわかる
- 依頼の記録に残すことがわかる
- やる・見送るの判断の見方がわかる
電話を切ったあと、「結局、何を頼まれたんだっけ」となる。お客さんの依頼は、受けた瞬間がいちばん抜けやすいのです。
ぽんぽこ制作所の電話が鳴りました。ひなたが出ます。パン屋の桜井さんからです。
依頼は、受けた瞬間から「抜けやすい」
お客さんからの依頼は、電話、メール、チャット、打ち合わせの席など、あちこちから来ます。しかも、お客さんは言いたいことを、まとめて話すことが多いです。
そのまま聞き流すと、次のことが起きます。
- 2 つ頼まれたのに、1 つ忘れる
- 何を指しているのか、あやふやなまま作業を始める
- 「言った」「聞いていない」になる
依頼を受けたら、その場で、または直後に、課題にします。
依頼を受けてから、返事をするまでの流れです。
4 つのステップを、順に踏みます。
依頼を課題にする 4 ステップ
1. 聞き返して、はっきりさせる
その場で聞けるなら、確認します。聞き方の例です。
- 「トップの写真は、ヒーロー画像のことでしょうか」
- 「明るくとは、どのくらいですか。参考のイメージはありますか」
- 「営業時間の見直しとは、表記の変更ですか、内容の変更ですか」
お客さんは、専門用語がわからないのが普通です。言い換えて、確かめるのが、聞き方のコツです。
2. 依頼ごとに、課題を分ける
2 つの依頼は、2 つの課題にします。「写真を明るくする」と「営業時間の表示を見直す」は、担当者も、期限も、別になるかもしれません。
3. 元の依頼の記録を残す
課題の本文に、次のことを書きます。
- いつ、だれから、どの方法で受けたか(例:10/3 桜井さん、電話)
- お客さんの言葉そのまま(要約すると、意味が変わることがあります)
- 確認できたこと、まだわからないこと(未確定)
メールなら、本文を貼る、または添付します。
依頼の記録は、課題の本文や添付に残します。たとえば、こんな画面です。

- 「本文」の欄に、いつ・だれから・どの方法で受けたかと、お客さんの言葉を書く
- 右の「添付」に、メールや資料のファイルを付けられる
4. 受け取ったことを、返事する
お客さんは、依頼を伝えたあと、「ちゃんと伝わったかな」と不安です。受け取ったことを、早めに返します。
桜井様、ご依頼ありがとうございます。「トップの写真を明るく」「営業時間の表示を見直し」の 2 点、承りました。内容を確認し、明日までにスケジュールをご連絡します。
受けた依頼は、すぐ「やる」とは限らない
受けた依頼を、無条件に引き受けるわけではありません。
| 判断 | 内容 |
|---|---|
| すぐやる | 小さくて、契約の範囲内 |
| 計画に入れる | 作業が必要。期限や優先度を調整する |
| 相談する | 契約の範囲を超える、費用や期間が変わる |
| 見送る | 目的に合わない、今回はやらない |
特に、契約の範囲を超える依頼は、慎重に扱います。「ちょっとだけ」の積み重ねが、スコープクリープ(やることが、気づかないうちに増えること)になります。くわしくは「追加依頼・仕様変更の扱い」で説明します。
桜井さんの電話の例で、聞き流した場合と課題にした場合を比べます。
右のほうが、あとから確認できます。
お客さんと同じ画面を見る
お客さんが、課題の状況を見られるようにしておくのも、有効です。「あれ、どうなりましたか」の問い合わせが減り、進み具合を一緒に確認できます。
今日できる 1 つのこと。最近受けた口頭の依頼を 1 件思い出して、日付と、お客さんの言葉つきで課題にしてみてください。
まとめ
- 依頼は、その場で聞き返して、はっきりさせる
- 依頼ごとに課題を分ける
- 受けた日時・相手・方法と、お客さんの言葉を残す
- 受け取ったことを、早めに返事する
- 受けた依頼は、やる・計画に入れる・相談する・見送るを判断する
akamine でやるなら
akamine では、受信メールから課題を作る機能があり、メールの依頼を課題として残せます。電話や打ち合わせの依頼は、一覧の上の入力欄から、すばやく課題にできます。お客さん側にも、見られる範囲を絞って参加してもらえます。「受信メールから課題を作る」と「クイック入力で作る」を見てください。

- 件名を打って Enter で、課題ができる
@で担当者、#でラベル、!で優先度を続けて入れられる