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CHAPTER 10 4 / 11

Backlog・Redmine から移る

すでに Backlog や Redmine を使っているチームが、別のツールへ引っ越すときの考え方を紹介します。何を持っていき、何を整理するか、移行後に困らないための準備がわかります。

約6分で読めます

ひなた虎田さんケンジ ★★★ 踏み込む
ツール選びと定着のイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • 移る前に決める 3 つのことがわかる
  • そのまま移らないものを確かめられる
  • 移行後の確認リストが使える

長く使ったツールほど、移るのは怖いものです。課題が何千件もあれば、なおさらです。

ぽんぽこ制作所の取引先、「アトリエ・ミナト」さんから相談が届きました。

ひなた
ひなた先方は Redmine を 6 年使っていて、課題が 3,000 件あるそうです。ツールを変えたいけど、全部消えるのが怖い、と。
ケンジ
ケンジ6 年分か。タグも種別もカスタムして、半分遺跡だな。
虎田さん
虎田さん遺跡はいい表現だね。引っ越しの前に、まず発掘調査をしよう。
ひなた
ひなた調査、ですか?

引っ越しの計画は、次の順で立てます。この図では、「決める」ことが先で、「動かす」ことが後だとわかります。

なぜ移るか理由を 1 行で何を持っていくか使うものだけいつ切り替えるか日を決める試しに 1 つ移す全体を移す
引っ越しの前に決めることと、進める順番

引っ越しの前に決める 3 つのこと

1. なぜ移るのか

理由があいまいだと、移ったあとに「前のほうがよかった」が出ます。「費用」「使いにくさ」「サポート終了」「お客様と共有したい」など、理由を 1 行で言えるようにします。それが、移行後に確かめる合格ラインにもなります。

2. 何を持っていくのか

3,000 件を全部持っていく必要はありません。

種類持っていく?
進行中の課題持っていく
終了した案件の課題参照する可能性が高いものだけ。または元のツールを読み取り専用で残す
Wiki・ドキュメント使われているものだけ
ユーザーいま関わっている人。退職した人は、履歴の名前として残れば十分
ステータスや種別の設定使われているものだけ。使っていない種別は整理する

3. いつ切り替えるのか

切り替えの日を決め、その日から「元のツールには書かない」と全員で約束します。両方に書く期間が長いと、どちらが正しいかわからなくなります。案件の区切り(公開の直後など)を狙うと、混乱が少なくなります。

ツール間で「そのまま移らない」もの

用語や仕組みは、ツールごとに少しずつ違います。たとえば「バージョン」という言葉ひとつでも、製品の版を指すツールと、期日つきの目標を指すツールがあります。移す前に、次を確認します。

  • ステータスの数と意味: 相手のツールのステータスに、どう対応させるか
  • 種別(トラッカー): バグ・タスクなどの分け方が合うか
  • カスタム項目: 移せない型がないか
  • 権限: 元のツールの役割を、新しいツールのどの役割にあたるとするか
  • 本文の書き方: 独自の記法(Textile など)が、きれいに変換されるか

移す側のツールの設定も、先に見ておくと安心です。たとえばステータスは、次のように並びます。

プロジェクトのステータスの設定。未対応・処理中・確認待ち・完了の順に並ぶ
プロジェクトのステータスの設定。未対応・処理中・確認待ち・完了の順に並ぶ
  • 「本流」に、未対応から完了まで順に並ぶ。完了は本流の最後
  • 「わき道」に、中止がまとまる

種別(バグ・タスクなど)の分け方も、あわせて見ます。

種別と、種別ごとの入力項目の設定
種別と、種別ごとの入力項目の設定
  • 種別は、タスク・バグ・要望・その他
  • 種別ごとに、使う項目と必須の項目を決められる
ケンジ
ケンジ一部は人の目で確認が要るよな。移したあとの見た目チェックは必須だ。
虎田さん
虎田さんそう。移行ツールは「ほぼ」運んでくれる。「ぴったり」は人が確かめるんだ。

移したあとの確認リスト

引っ越しが終わったら、次を確かめます。

  • 課題の件数が、元と合っている
  • 課題の番号(キー)が、元と同じ。お客様に伝えた番号が使える
  • 担当者・期限・ステータスが入っている
  • 添付ファイルが開ける
  • 親子関係が残っている
  • 本文の見出しやリストが、崩れていない
引っ越しのあとの確認リスト

件数は、全体と 1 案件の両方で数えます。抜けは、小さな案件のほうが見つけやすいからです。

試しに 1 プロジェクトだけ移す

いきなり本番ではなく、まず小さなプロジェクトで試します。うまくいかなければ消して、設定を直してやり直せます。1 件でも通れば、手順と所要時間が見えるので、全体の計画も立てやすくなります。

とらまる
とらまる引っ越しは「試しに 1 つ」から。確認リストを持って、ひとつずつ確かめよう!

まとめ

  • 移る理由・持っていくもの・切り替える日の 3 つを、先に決める
  • 全部は持っていかない。いま使うものだけにする
  • ステータス・種別・権限・本文の書き方は、そのまま移らないことがある
  • 移したあとは、件数・番号・担当・添付・親子を確かめる
  • まず小さな 1 プロジェクトで試す

akamine でやるなら

akamine には、Backlog と Redmine から、プロジェクトをまるごと移す「引っ越し」の機能があります。システム管理者が、システム管理の「ほかのツールから引っ越し」で、スペースの URL と API キーを入れてつなぎ、移すプロジェクトを選びます。課題の番号は、元のままで引き継がれます。詳しい対応は、マニュアルの記事で確かめてください。

ほかのツールから引っ越しの画面
ほかのツールから引っ越しの画面

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