CHAPTER 05 9 / 10
納期を交渉する
無理な納期を言われたとき、断る前にできることがあります。理由の聞き方、数字での見せ方、選べる案の出し方、合意のとり方を、お客様との会話の例で説明します。最後に、akamineでのやり方も添えます。
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段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 無理な納期を受ける前にすることがわかる
- 根拠を数字で見せる方法がわかる
- 選べる案の出し方がわかる
急な納期を言われて、反射的に「がんばります」と答えたことはありませんか。その一言の前に、できることが4つあります。
無理な納期を、そのまま受けない
無理な納期を「がんばります」で受けると、次のことが起きます。
- 品質が下がる(確認が足りないまま公開する)
- チームが疲弊する
- 結局、間に合わず、お客様の信頼も失う
かといって、「無理です」と断るだけでもお客様は困ります。交渉とは、お客様の「本当に叶えたいこと」を、現実の形で実現する方法を、一緒に探すことです。
交渉の4ステップ
- 1理由を聞く
なぜ、その日なのか
- 2数字で見せる
必要な日数と足りない日数
- 3選べる案を出す
範囲・時間・お金を動かす
- 4合意を残す
文章にする
1. 理由を聞く
「なぜ、その日なのか」を聞きます。
- 新聞に載るから、そのときにお店のサイトを見てもらいたい
- 新メニューの発売日に合わせたい
- 取引先への報告に間に合わせたい
理由がわかると、「全部ではなく、一部だけその日に間に合えばいい」という代案が見つかることがあります。
2. 現状を、数字で見せる
「厳しいです」だけでは、お客様に伝わりません。根拠を数字で見せます。
感覚ではなく、見積もりを見ながら話します。ガントを見せながら話すのも効果的です。たとえば、こんな画面です。

- 棒の長さが、それぞれの作業にかかる期間です
- 節目の菱形までに、棒が収まるかを一緒に確かめられます
3. 選べる案を出す
「できない」ではなく、「こうなら、できます」を複数出します。
| 案 | 内容 | お客様にお願いすること |
|---|---|---|
| A: 範囲を絞る | 最初の公開はトップと商品ページ、お知らせは後日 | 優先するページを決める |
| B: お客様の作業を早める | 写真と文章を、10日以内に提供 | 素材の準備を急ぐ |
| C: 体制を厚くする | 人を増やす(追加の費用がかかる) | 追加の費用を承認する |
| D: 日程を伸ばす | 当初の予定どおり | 新聞の日には、仮のページで対応 |
「品質を下げる」案は出しません。範囲・時間・お金の3つを動かします。
最初の公開に入れるものを絞る
お客様の作業を早める、日程を伸ばす
人を増やす。追加の費用を承認してもらう
範囲を絞る案は、課題の一覧で優先度やマイルストーンを見ながら決めます。たとえば、こんな画面です。

- 左の優先度のアイコンで、先にやる課題を見分けられます
- 「マイルストーン」の列で、どの区切りに入っているかがわかります
4. 合意を文章に残す
決まったことは、メールなどで文章に残します。「A案で、トップと商品ページを来月5日に公開」のように、何を・いつまでに・お客様の作業は何かを書きます。
まとめ
- 無理な納期を「がんばります」で受けない
- まず理由を聞き、本当に叶えたいことを探る
- 根拠を数字で見せ、「こうなら、できます」を複数出す
- 動かすのは、範囲・時間・お金。品質は下げない
- 合意は、文章に残す
akamineでやるなら
akamineでは、各課題の予定工数と期間がガントに並ぶので、「この範囲なら、この日」を、画面を見せながら説明できます。範囲を絞る案は、課題の優先度や、マイルストーンごとの区切りで整理できます。マニュアルの「ガントチャート」と「マイルストーン」を見てください。