CHAPTER 10 6 / 11
件名・ラベルの命名ルール
課題の件名やラベルの名前をそろえる理由と、決め方を紹介します。表記ゆれを防ぎ、一覧で探しやすくする具体例を、デザイナーのみさきの失敗談とともに説明します。
約6分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 名前がそろっていないと困る理由がわかる
- ラベルの決め方がわかる
- 件名の型のつくり方がわかる
同じ意味のラベルが 3 つも 4 つもある。絞り込むと、半分しか出てこない。そんな経験はありませんか?
課題の一覧を見ていたひなたが、声を上げました。
なぜ名前をそろえるのか
件名とラベルは、課題を探すときの「手がかり」です。ここがばらばらだと、次のことが起きます。
- 絞り込んでも、一部しか出てこない
- 同じ意味のラベルが増えて、選ぶときに迷う
- 集計しても、数字が正しくならない
名前がそろっていれば、探す・集める・数えるが、どれも楽になります。
ひなたの見つけたラベルを、そろえるとどうなるかを見てみます。
ラベルの決め方
ラベルは、**課題を「分けて見たい軸」**ごとに作ります。分けて見たくないものは、ラベルにしません。
1. 軸を決める
Web 制作なら、たとえば次のような軸があります。
| 軸 | ラベルの例 |
|---|---|
| 作業の種類 | デザイン、実装、調査、原稿 |
| 担当する領域 | トップ、下層、お知らせ、フォーム |
| 状態のメモ | お客様待ち、要確認 |
軸とラベルの関係を、図にするとこうなります。
- ラベル
- 作業の種類
- デザイン
- 実装
- 調査
- 原稿
- 担当する領域
- トップ
- 下層
- フォーム
- 状態のメモ
- お客様待ち
- 要確認
- 作業の種類
2. 数を絞る
ラベルは、10 個前後までにします。多すぎると選べず、結局つけられなくなります。「あとで分類したい」は、ほぼ実現しません。いま困っていることに必要な分だけ作ります。
3. 表記を決める
- 日本語か英語か、どちらかに統一する
- 全角・半角、大文字・小文字をそろえる(「デザイン」のような半角カナは避ける)
- 単数形で、短く。「デザイン」「実装」のように名詞で言い切る
4. 作る人を決める
誰でもラベルを増やせると、必ずばらばらになります。「新しいラベルが要るときは、PM に言う」くらいで十分です。
ラベルは、課題を作るときに、件名と一緒に付けるのが楽です。一覧の上の入力欄では、# に続けてラベルを選べます。

#を打つと、決めたラベルが候補に出る- 件名のあとに、担当者や優先度も続けて指定できる
件名の型をそろえる
件名は、一覧で読めて、意味がわかることが大切です。そのために、型を決めると楽です。
〔場所や対象〕を〔どうする〕
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 修正 | トップページのヒーロー画像を差し替える |
| お問い合わせの件 | お問い合わせフォームの入力チェックを追加する |
| バグ | スマホでメニューが閉じない(iPhone) |
型の例を、チームで 3 つほど決めておきます。
- 作業: 「〜を〜する」(例: お知らせ欄のレイアウトを作る)
- 不具合: 「状況(環境)」(例: スマホでメニューが閉じない)
- 確認依頼: 「〜の確認」(例: 下層ページのデザインの確認)
件名がそろうと、一覧は次のように、開かなくても読めるようになります。

- 「スマホでメニューが閉じない」のように、状況が一目でわかる件名がある
- ラベルは「デザイン」「実装」「調査」の 3 つだけ。色で見分けられる
決めたら、見える場所に
決めた名前の一覧は、ひとつのページにまとめて、チームの誰でも見られるようにします。新しい人にも「ここを見て」で済みます。変えるときは、ラベルの名前を直すほうが、新しいラベルを作るより、過去の課題もまとめて直るので安全です。
- ラベルの軸を決めた
- ラベルは 10 個前後までにした
- 言語・全角半角・名詞をそろえた
- ラベルを作る人を決めた
- 件名の型を 3 つ決めた
- 決めた名前の一覧を、見える場所に置いた
まとめ
- 名前のばらつきは、絞り込みと集計をだめにする
- ラベルは「分けて見たい軸」で、10 個前後まで
- 表記(言語・全角半角・名詞)をそろえ、作る人を決める
- 件名は「〜を〜する」の型にして、一覧で読めるようにする
akamine でやるなら
akamine のラベルは、プロジェクトの設定の「ラベル」で、名前と色を決めて管理できます。課題の一覧の上でクイック入力するときも、# に続けてラベルを指定できます。色をそろえておくと、一覧で見分けやすくなります。
