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CHAPTER 05 4 / 10

WBSから見積もる

WBS(作業を細かく分けた一覧)を使って積み上げで見積もる、実践の手順です。分け方の目安、デザイナーとエンジニアへの聞き方、抜けを防ぐチェックを説明します。最後に、akamineでのやり方も添えます。

約5分で読めます

ひなた虎田さんみさきケンジ ★★ ふつう
見積もりとスケジュールのイメージ
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
3. カンバン入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
9. リスクとトラブル
10. ツール選びと定着
この記事の内容

この記事でわかること

  • WBS見積もりの5つの流れがわかる
  • 作業の分け方の目安と聞き方がわかる
  • 足し忘れやすい手間がわかる

「ページ数を数えれば、見積もりは出る」と思っていないでしょうか。サイトを作るのに必要なことは、ページの外にもたくさんあります。

ひなた
ひなた虎田さん、桜井さんのパン屋さんの見積もり、積み上げでやってみます!
虎田さん
虎田さんいいね。まず、何から始める?
ひなた
ひなたええと……全部のページを、1つずつ数えます。
虎田さん
虎田さんページだけじゃなくて、「サイトを作るのに必要なこと」を全部だよ。WBSを作ろう。

WBSから見積もる流れ

WBSは、プロジェクトの作業を木のように細かく分けた一覧のことです。WBSから見積もる流れは、次のとおりです。

  1. 1
    WBSを作る

    作業を細かく分ける

  2. 2
    工数を見積もる

    一番細かい作業ごとに

  3. 3
    足し合わせる

    合計を出す

  4. 4
    手間と余裕を足す

    管理の手間とバッファ

  5. 5
    期間と金額にする

    最後に変換

WBSからの見積もりの流れ

ステップ1: 作業を分ける

パン屋さんのサイトを、大まかに分けます。

  • パン屋さんのサイト
    • 企画・設計
      • ヒアリング、サイトマップ作成
    • デザイン
      • トップ、商品、お店の紹介、お問い合わせ
    • コーディング
      • 各ページの実装、スマホ対応
    • 素材
      • 写真の撮影・加工、文章の用意
    • 確認・公開
      • 動作確認、お客様の確認、公開作業
WBSの例。一番下の作業に、工数を入れる

分けるときの目安は、「1つの作業が0.5〜3人日くらいに収まる」ことです。それより大きいと、見積もりが雑になります。小さすぎると、管理が大変になります。

この木の形は、親子の課題で作れます。たとえば、こんな画面です。

課題の一覧の画面。親の課題の下に子の課題が並び、ステータス・マイルストーン・ラベル・期限・担当が見える
課題の一覧の画面。親の課題の下に子の課題が並び、ステータス・マイルストーン・ラベル・期限・担当が見える
  • 「トップページ改修」の下に、子の課題が一段下がって並びます
  • 各行に、期限と担当が見えます

ステップ2: 工数を見積もる

分けた作業ごとに、やる人に聞くのがいちばんです。

ひなた
ひなたミサキさん、商品ページのデザイン、どのくらいかかりますか?
みさき
みさき参考にする写真があれば1人日。でも、写真が来ないと止まるから、そこが心配。
ひなた
ひなたケンジさん、同じページのコーディングは?
ケンジ
ケンジ1.5人日。デザインが固まってればね。

このように、前提条件も一緒に聞くことが大切です。「写真がある前提」「デザインが固まっている前提」をメモしておくと、前提が崩れたときに見積もりを見直せます。

聞いた工数は、課題ごとに「予定工数」として入れます。たとえば、こんな画面です。

課題の期間の編集。予定工数の欄に28を入れる窓が開いている
課題の期間の編集。予定工数の欄に28を入れる窓が開いている
  • 予定工数の欄に、聞いた数字を入れます
  • 同じ窓で、開始日・期限・進捗率も入れられます

ステップ3〜4: 足して、余裕を加える

作業の工数を足したら、次の手間を忘れずに加えます。

加えるもの内容
ディレクション打ち合わせ、進行管理、お客様とのやり取り
確認・修正お客様の確認後の修正対応
バッファ予想外のトラブルへの余裕

作業そのものの手間より、周りの手間のほうが大きいことは、珍しくありません。ディレクションは、作業の合計の15〜25%が目安です。

抜けを防ぐチェック

  • 全部のページに、デザインとコーディングが対応している
  • 画像の加工、ブラウザやスマホでの確認の時間が入っている
  • お客様の確認と、その後の修正が入っている
  • 公開作業、公開後の確認が入っている
抜けを防ぐチェック
とらまる
とらまるWBSで細かく分けて、やる人に聞く。前提も一緒にメモしよう!

まとめ

  • WBSで細かく分け、一番細かい作業ごとに見積もって足す
  • 1つの作業は、0.5〜3人日くらいに分ける
  • 見積もりは、実際にやる人に、前提と一緒に聞く
  • ディレクションや確認・修正、バッファを足し忘れない

akamineでやるなら

akamineでは、親課題の下に子課題を作ることで、WBSのような木の形を作れます。子課題に予定工数を入れておけば、作業ごとの工数を一覧で見られます。課題の作り方は、マニュアルの「子課題」にあります。同じ構成の案件を何度も作るなら、「プロジェクトテンプレートから作る」も使えます。

親課題の詳細では、子課題の進み具合が見えます。たとえば、こんな画面です。

親課題の詳細の画面。子課題の完了数(1/2完了)と進捗の線、子課題の行が並ぶ
親課題の詳細の画面。子課題の完了数(1/2完了)と進捗の線、子課題の行が並ぶ
  • 「子課題」の欄に、完了した数と進捗の線が出ます
  • 子課題の行に、ステータスと期限が見えます

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