CHAPTER 04 4 / 11
タスクの順序(依存関係)
「これが終わらないと、あれを始められない」という作業の順序が依存関係です。4つの種類と、つなぎすぎを防ぐコツ、先行が遅れたときの考え方を、ケンジの辛口つきで説明します。
約6分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事の内容
この記事でわかること
- 依存関係(先行と後続)の意味がわかる
- つなぐ作業と、つながない作業を見分けられる
- 先行が遅れたときの考え方がわかる
スケジュールの上では「もう始まっている」のに、実際は誰も手を動かせない。そんなとき、たいてい作業の「つなぎ」が抜けています。
依存関係とは
作業のあいだにある「これが終わらないと、あれを始められない」という関係を、依存関係といいます。前に来る作業を「先行」、あとに来る作業を「後続」と呼びます。
- 先行: デザインの完成
- 後続: コーディングの開始
この関係を図にすると、こうなります。先行が終わってはじめて、後続を始められます。
この関係をガントの矢印としてつないでおくと、先行が遅れたときに、後続もずれることが一目でわかります。つないでいないと、ケンジさんの言うとおり、遅れに誰も気づけません。
4つの種類
依存関係には、教科書的に4種類あります。
| 種類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 終了 → 開始 | 先行が終わったら、後続を始める | デザイン完了 → コーディング開始 |
| 開始 → 開始 | 先行が始まったら、後続も始められる | 撮影開始 → 写真の選別開始 |
| 終了 → 終了 | 先行が終わるまで、後続も終われない | コーディング完了 → テスト完了 |
| 開始 → 終了 | 先行が始まるまで、後続は終われない | まれ。最初は使わなくてよい |
実際に使うのは、ほとんど**1つ目の「終了 → 開始」**です。まずはこれだけ覚えてください。
つなぎ方のコツ
つなぎすぎる場合と、必要なところだけつなぐ場合を、先に比べてみます。
以下、それぞれのコツです。
本当に待たなければならないものだけつなぐ
「なんとなく順番が決まっている」程度の作業までつなぐと、矢印だらけで読めなくなります。つなぐのは、先行が終わらなければ後続が実際に進められないものだけです。
たとえば、トップページのコーディングは、下層ページのデザインを待つ必要はありません。この2つをつなぐ理由はないのです。
別の人の作業のあいだを優先してつなぐ
同じ人の作業の前後は、本人が順番を知っています。人から人へ渡るところ(デザイナー → エンジニア、制作側 → お客様の確認)に矢印があると、受け渡しの遅れを見つけられます。
お客様の作業もつなぐ
「原稿の支給」「写真の提供」「確認と返事」のような、お客様の作業も、ひとつの作業として置いてつなぎます。Web制作の遅れで多いのは、お客様待ちです。矢印があれば、「この原稿が遅れると、公開日が動きます」と、根拠をもって伝えられます。
つなぐ相手は、課題の詳細から選びます。たとえば、こんな画面です。

- 右側の「関連」の欄に、「関連を追加」のボタンがあります
- 期間(開始日と期限)が入っていると、ガントの棒としても並びます
先行が遅れたら
矢印でつないだ先行が遅れたら、次の順で考えます。
- 1後続の開始日をずらす
そのぶん後ろへ
- 2納期を超えるか確かめる
超えるなら、人を足す・並行する・範囲を絞る
- 3お客様と相談する
それでも間に合わないとき
「ずらす」だけで終わらせず、納期への影響まで確かめるのが大事です。
まとめ
- 依存関係は「これが終わらないと、あれを始められない」という関係
- 使うのは、ほとんど「終了 → 開始」
- 本当に待つものだけつなぐ。つなぎすぎると読めなくなる
- 人から人へ渡すところと、お客様の作業をつなぐと、遅れに気づける
akamineでやるなら
akamineでは、バーの右端の丸から別のバーへドラッグすると、先行・後続の関係ができて、矢印で表示されます。後続を先行より前に動かすと、矢印が赤くなります。プロジェクトの設定で「自動でずらす」を入れると、先行の期限が動いたときに後続も同じ日数ずれます(営業日で数えるプロジェクトでは、休みの日を飛ばします)。くわしくはマニュアルの「ガントチャート」と「関連する課題」にあります。
「自動でずらす」は、ガントのツールバーにあります。たとえば、こんな画面です。

- 右寄りの「自動でずらす」のスイッチで、後続が連れてずれるかどうかを選べます
- 「日程 営業日」の表示で、休みの日を飛ばして数えます