CHAPTER 02 6 / 19
課題の粒度はどのくらい?
課題は大きすぎても小さすぎても管理しにくくなります。ちょうどよい大きさの目安と、分け方・まとめ方のコツを Web 制作の例で紹介します。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 課題の大きさの目安がわかる
- 大きい課題の割り方がわかる
- 小さい課題のまとめ方がわかる
「サイト全部作る」が 3 か月も処理中。「ボタンの角を丸くする」が 20 件。課題の大きさは、そろっていないと困ります。
ひなたが、2 つの課題を見比べています。
粒度とは「課題の大きさ」
粒度は、課題の大きさのことです。砂利と大きな岩の違いのようなものです。
大きすぎる課題
「サイト全部作る」「デザインを仕上げる」のような課題です。
- いつまでも「処理中」のままで、進み具合がわからない
- 何から手をつけるか決まらない
- 担当者を 1 人に決められない
- 終わりの判断ができない
小さすぎる課題
「ボタンの角を丸くする」「誤字を 1 つ直す」のような課題です。
- 課題の数が増えすぎて、一覧が読めなくなる
- 作る・動かす手間のほうが、作業より重くなる
- 全体の様子が見えなくなる
ちょうどよい大きさの目安
絶対の正解はありませんが、次の目安が使えます。
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 1〜3 日、長くても 1 週間以内で終わる |
| 担当 | 1 人が、最初から最後まで受け持てる |
| 完了 | 終わったかどうかが、はっきり判断できる |
| 見積り | 数時間から数日。1 日未満〜3 日程度が扱いやすい |
「1 人で、数日で、終わりがはっきりしている」と覚えると、使いやすいです。
ちょうどよい課題の目安を、3 つの条件で表した図です。
3 つとも満たせば、扱いやすい大きさです。
大きいときは、割る
大きな課題は、小さな課題に分けます。Web 制作の例で見てみましょう。
「お問い合わせフォームを作る」を分けると、次のようになります。
- フォームの項目と入力チェックの仕様を決める
- 画面をデザインする
- HTML と CSS でコーディングする
- 送信とメール通知の処理を作る
- 動作をテストする
「お問い合わせフォームを作る」を割った様子です。
- お問い合わせフォームを作る(親課題)
- フォームの項目と入力チェックの仕様を決める
- 画面をデザインする
- HTML と CSS でコーディングする
- 送信とメール通知の処理を作る
- 動作をテストする
上が親課題、下の 5 件が子課題です。
割ったあとの課題は、それぞれ担当と期限を決められます。元の大きな課題は、親課題として残しておくと、全体の進み具合が見えます。この親と子の関係は、「親子(ツリー)で整理する」で説明します。
割った課題は、一覧ではこう見えます。

- 「トップページ改修」の下に、「ヒーロー画像の差し替え」などが字下げで並ぶ
- 親の横の「0/2」で、子課題 2 件のうち何件が終わったかがわかる
小さいときは、まとめる
「誤字を直す」が 20 件あるなら、「トップページの誤字・表記ゆれをまとめて直す」のように 1 件にまとめます。ただし、まとめるのは同じ人が、同じタイミングでやる作業に限ります。違う人の作業を 1 件にまとめると、担当者があいまいになります。
見積もりと粒度は仲良し
小さく割ると、見積もりも当てやすくなります。「サイト全部」は見積もれなくても、「フォームの画面デザイン」なら見積もれます。見積もりについては「工数(人日・人月)とは?」も読んでみてください。
まとめ
- 粒度は課題の大きさ。大きすぎても小さすぎても管理しにくい
- 目安は「1 人で、数日で、終わりがはっきりしている」
- 大きいものは割って、親課題で全体を見る
- 小さいものは、同じ人が同じ時期にやる分だけまとめる
akamine でやるなら
akamine では、課題の下に子課題を作って割れます。親課題には「1 / 2 完了」のように、子課題の完了数と進捗の線が出ます。大きな課題を割るときは「子課題で分ける」を見てください。

- 子課題の欄の上に、「1 / 2 完了」と進捗の線が出る
- 子課題 1 件ごとに、ステータスと期限、担当者が見える