CHAPTER 08 11 / 14
公開後の運用・保守
Web サイトは公開してからが本番です。運用と保守の違い、保守の範囲の決め方、依頼を受け付ける流れを、わかりやすく説明します。会話と具体例つきで、やさしく読めます。
約5分で読めます
段取り教室の目次(章と記事の一覧)
1. プロジェクト管理ってなに?
2. 課題管理入門
4. ガントチャート入門
5. 見積もりとスケジュール
6. 進捗管理と報告
7. チームのコミュニケーション
8. Web制作の現場で
この記事でわかること
- 運用と保守の違いがわかる
- 保守の範囲を決める項目がわかる
- 依頼を受ける流れがわかる
公開してから届いた「ちょっと相談が……」に、これは契約の範囲なのか、お金をいただく話なのか、答えに迷ったことはありませんか?
運用と保守は、別のもの
言葉が似ているので混ざりがちですが、役割が違います。
| 運用 | 保守 | |
|---|---|---|
| 意味 | サイトを使って、情報を更新する | サイトが動き続けるように、守る |
| 例 | お知らせの追加、写真の差し替え | 不具合の修正、セキュリティの更新、バックアップ |
| 主な担当 | お客さん(または制作会社に依頼) | 制作会社 |
保守の中でも、「不具合の修正」と「機能の追加」は別です。機能の追加は、新しい制作になり、見積もりが必要です。
この図は、届いた依頼を 3 つに分ける考え方です。
更新の依頼。お知らせ、写真の差し替え
守る依頼。不具合、セキュリティ、バックアップ
機能の追加。見積もりが必要
保守の範囲を決めておく
契約や見積もりで、次を決めておきます。
- 対応の内容: 不具合の修正、セキュリティの更新、バックアップ、簡単な更新代行など
- 対応の時間: 平日の 9 時から 18 時、など
- 返事の目安: 連絡から 1 営業日以内に返事、など
- 費用: 月額か、依頼のたびか、時間の単位か
- 範囲の外: 新しいページの追加、デザインの大きな変更など
保守の契約を結ぶ前に、次の 5 つを確かめましょう。
- 対応の内容を書いた
- 対応の時間と、返事の目安を決めた
- 費用の考え方を決めた
- 範囲の外を書いた
- 依頼の窓口を 1 つにした
「どこまでが保守か」を決めておくと、お客さんも遠慮せず相談でき、作る側も「無償で対応するのか」と迷いません。
依頼を受ける入口を一本にする
依頼が、メール、電話、チャットに散らばると、見落としが出ます。
この図は、依頼を受けてから報告までの 5 つの手順です。
- 1依頼の窓口を 1 つにする
お問い合わせ用のメールなど
- 2すぐに「受け取りました」を返す
- 3運用、保守、新規のどれかに分ける
- 4範囲外なら、見積もりを出して相談する
- 5終わったら、お客さんに報告する
たとえば、こんな画面です。依頼を課題にして、ステータスで分けると、受けた依頼の状況が一覧で見えます。

- 「未対応」「処理中」「確認待ち」の見出しの下に、課題が並んでいます。
- 見出しの横の数で、それぞれの件数がわかります。
定期的に見直す
半年に 1 回ほど、アクセス数やお問い合わせの件数を見て、サイトを育てる相談をします。保守を、「守るだけ」から「一緒に育てる」関係にできます。
小さな相談を、大切にする
保守の窓口に届く依頼は、「こんなことを聞いていいのかな」と迷ってから来ることもあります。小さな相談にも、明るく返事をすると、お客さんは安心して、次の相談もしてくれます。そこから、次の改善の案件につながることもあります。
まとめ
- 運用は更新、保守は動き続けるための守り。
- 保守の範囲、時間、返事の目安、費用を、先に決める。
- 依頼の入口を一本にし、受けたらすぐ返事をする。
- 定期的に見直し、一緒にサイトを育てる。
akamine でやるなら
保守の依頼は、お客さんごとにプロジェクトを作り、依頼を課題にして受けると、履歴と進み具合が残ります。繰り返しの点検は、決まった周期で課題を作る機能を使えます。繰り返しの課題 と 課題の項目 を見てください。

- 画面には「決まった周期で、課題を自動で作ります」と出ています。
- 先に、課題のテンプレートを作っておく必要があります。