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CHAPTER 06 7 / 9

問い合わせの対応を抜け漏れなく

メールや電話で届く問い合わせの「返事を忘れた」を防ぐ方法を解説。受け付けから完了までの流れ、担当と期限の決めかた、受付フォームの考えかたを紹介します。初めての方にも読みやすい内容です。

約6分で読めます

ナナユウキサトルさん ★★ ふつう
営業・顧客・案件を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 問い合わせの抜け漏れが起きる場所がわかる
  • 受けた瞬間に決める3つのことがわかる
  • 受付フォームの考えかたがわかる

共有メールボックスに届いていた問い合わせに、誰も返信していなかった。返事の遅れは、能力ではなく仕組みの問題です。

ユウキ
ユウキ先週、展示会のあとにもらった問い合わせ、返信してなかったかもしれません……。
ナナ
ナナえっ、それ私が見積を頼まれたやつかも。
ユウキ
ユウキ共有のメールボックスに入ってたんですが、誰も見てなかったみたいで。
ナナ
ナナ気づいたら二週間たってて、相手の方は別の会社に頼んでました。
サトルさん
サトルさん問い合わせは、来た瞬間に「誰の仕事か」が決まる仕組みが要りますね。

問い合わせの対応で起きる失敗は、ほとんどが「返事の遅れ」と「担当の宙ぶらりん」です。能力や熱意の問題ではなく、仕組みの問題です。

抜け漏れが起きる場所

場所起きること
共有メールボックス全員が見ていて、誰も返さない
電話の受け答えメモが付箋で、机の上で行方不明
展示会・名刺交換名刺の山のまま、後日の連絡が忘れられる
引き継ぎ「どこまで返事したか」がわからない
共有メールボックス
一件ずつ記録
全員が見ていて、誰も返さない
来た瞬間に、担当が決まる
メモが付箋のまま行方不明
同じ形式で、一件ずつ残る
「どこまで返したか」がわからない
状態で、いまの段階がわかる
問い合わせの受けかたの違い

三つの決めごと

1. 入り口を一つにする

メール・電話・展示会、どこから来ても、同じ形式で一件ずつ記録します。受けた人が入力する、お客様が自分でフォームに書く、どちらでも構いません。入り口が複数あっても、記録の場所は一つにします。

2. 受けた瞬間に「担当」と「期限」をつける

「誰が」「いつまでに」返すかを、受け付けの時点で決めます。たとえば、営業部のグループ宛に届いて、最初に手を挙げた人が担当、返信は翌営業日まで、というルールです。

3. 状態を見える形にする

状態意味
受付受け取った。まだ誰も動いていない
対応中担当が動いている
お客様の返事待ちこちらは返した。相手待ち
完了終わった

「受付」のまま止まっている件は、一覧で見つけられます。「お客様の返事待ち」が長く続いている件も、こちらから連絡するきっかけになります。

メール・電話・展示会どこから来ても受付担当と期限を決める対応中お客様の返事待ち相手待ち完了
問い合わせが完了するまでの流れ

Formia の問い合わせ管理では、この流れがワークフローになっています。

問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定画面。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の状態が矢印でつながり、状態「受付」の担当者が営業部のグループになっている
問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定画面。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の状態が矢印でつながり、状態「受付」の担当者が営業部のグループになっている
  • 状態が、受付 → 対応中 → お客様の返事待ち → 完了 の順に並ぶ
  • 「受付」の担当者は「グループの人みんな」(営業部)で、期限の設定もある
ユウキ
ユウキ「受付」が溜まっていたら、朝礼で声をかけられますね。
サトルさん
サトルさん見える化すると、責める話ではなく、段取りの話になります。
ナナ
ナナ私も、手が空いたら「受付」の列を見に行けます。

状態ごとの列に並べると、たまっているところが見えます。

問い合わせ・クレーム管理のカンバン。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の列に、問い合わせのカードが並ぶ
問い合わせ・クレーム管理のカンバン。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の列に、問い合わせのカードが並ぶ
  • 列の見出しに、状態の名前と件数が出ている
  • カードに、会社名・問い合わせの種類・重要度が載る

受付フォームを用意する

ホームページや展示会のQRコードから、お客様が自分で書き込める受付フォームがあると、メールの整理の手間がなくなります。聞く項目は、会社名・連絡先・問い合わせの種類・内容に絞ります。項目が多いと、途中でやめられてしまいます。

たとえば、ログイン不要の公開フォームは、こんな画面です。

公開の問い合わせフォーム。会社名・お名前・メールアドレス・電話番号の欄と、問い合わせの種類を選ぶカードが並び、下に「送信する」ボタンがある
公開の問い合わせフォーム。会社名・お名前・メールアドレス・電話番号の欄と、問い合わせの種類を選ぶカードが並び、下に「送信する」ボタンがある
  • 上に「2営業日以内に担当よりご連絡します」という説明がある
  • 問い合わせの種類は、「製品について」「見積の依頼」「不具合・クレーム」「その他」から選ぶ形になっている
  • 会社名
  • 連絡先
  • 問い合わせの種類(選ぶ形)
  • 内容
  • それ以外の項目(なるべく増やさない)
受付フォームで聞く項目

まとめ

  • 問い合わせの失敗は、返事の遅れと担当の宙ぶらりんが多い
  • 入り口を一つにし、受けた時点で担当と期限を決める
  • 受付・対応中・返事待ち・完了、の状態を見える形にする
  • 受付フォームと自動返信で、お客様の安心と手間の削減を両立する

Formia でやるなら

問い合わせ・クレーム管理のひな形では、受付 → 対応中 → お客様の返事待ち → 完了、のワークフローと、状態ごとのカンバンが使えます。ログイン不要の公開フォームも作れ、入力があると担当者へ通知を送れます(問い合わせアプリ、公開フォーム)。担当を決めたり通知したりする仕組みは ワークフローの基本、自動でメールを送る設定は 自動化のアクション を見てください。

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