CHAPTER 11 1 / 5
ノーコード導入の失敗あるある
ノーコードの導入で、現場がつまずきやすい失敗を7つ紹介します。作りすぎ、人頼み、二重入力、権限の放置など、先に知っておくだけで避けられるものばかりです。小さな備えのコツも解説します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- ノーコード導入の失敗の型7つがわかる
- 失敗の根っこが3つにまとまるとわかる
- 失敗のサインと小さな備えがわかる
作ったアプリが、いつの間にか使われなくなっている。それは、あなただけの失敗ではありません。
失敗は、ほとんどが「あるある」
ノーコードは、プログラムを書かずに作れる手軽さが魅力です。ただ、手軽だからこそ、進め方の失敗が起きやすくなります。それも、多くの現場で、似た形で起きます。
先に型を知っておけば、半分は避けられます。
失敗あるある7つ
1. 最初から大きく作りすぎる
「どうせ作るなら全部」と、項目も機能も盛り込んで、作るのに時間がかかります。使われる前に疲れてしまいます。小さく始めるのが基本です。
2. 現場の話を聞かずに作る
事務所で想像して作ると、現場の流れに合わず、使われません。作る前に、現場で見せてもらうことが欠かせません。
3. 紙を残したまま、二重入力にする
「念のため紙も」で、仕事が倍になります。紙をやめる日を、先に決めておきます。
4. 作った人しか直せない
1人が作って、1人しか直せない状態です。その人が休む・異動すると、止まります。担当は複数にします。
5. 権限を決めずに始める
全員が全部を見られる、全員が全部を直せる状態です。便利ですが、事故や情報漏えいの元になります。
権限は、たとえば、こんな画面で最初から決められます。

- 行ごとに相手、列ごとに「見る・足す・直す・消す」
- 右端の「見える範囲」で、見られる行を絞れる
6. 集めただけで、活用しない
入力はしてもらうが、集計も確認もされないままでは、入力する人のやる気が下がります。
7. 変更のルールがない
誰でも、いつでも画面を直せると、気づかないうちに画面が変わり、現場が混乱します。
失敗の根っこは、だいたい3つ
- 失敗の根っこ
- 現場から離れている
- 2 現場の話を聞かない
- 3 二重入力にする
- 6 集めただけで使わない
- 進め方を決めていない
- 4 作った人しか直せない
- 5 権限を決めない
- 7 変更のルールがない
- 欲張りすぎ
- 1 最初から大きく作る
- 現場から離れている
この図は、7つの失敗を根っこごとに分けたものです。どれも技術ではなく、人と進め方に関わっています。
どれも、技術の問題ではなく、人と進め方の問題です。ノーコードを選んだから起きるわけでもありません。
失敗への備えは、小さくていい
| 備え | 効果 |
|---|---|
| 最初の1つは、小さく作る | 作り直しが軽い |
| 現場に、試作を触ってもらう | ずれを早く見つけられる |
| 紙をやめる日を、先に決める | 二重入力を避ける |
| 担当を2人以上にする | 人に頼りすぎない |
| 権限を、最小限から始める | 事故を防ぐ |
たとえば、新しいアプリの設計画面には、こんな「はじめのステップ」が出ます。

- 「2/4 済み」と、進み具合が見える
- 次にやることが「ビューを作る」と示される
失敗に気づく「サイン」
失敗は、気づくのが早いほど、直しやすくなります。次のような現場の様子は、サインです。
- 入力が、夕方や週末にまとめて行われている
- 「紙にもメモしている」という声が聞こえる
- アプリを開く人が、特定の人に偏っている
- 「誰が直したの?」という会話が出る
この図は、失敗のサインです。1つでも当てはまったら、責める前に「何が困っていますか」と聞きます。
サインに気づいたら、責める前に、「何が困っていますか」と聞くところから始めます。
まとめ
- 失敗には「型」があり、先に知っておけば避けられる
- 作りすぎ、現場から離れる、二重入力、人頼み、権限放置、活用なし、変更ルールなし
- 根っこは、技術ではなく「人と進め方」
- 備えは、小さく始める・触ってもらう・紙をやめる日を決める・担当を複数にする
- 失敗は、繰り返さなければ財産になる
Formia でやるなら
Formiaは、ひな形から小さく作り始められ、あとから項目や画面を直していけます。役割や権限も、最初は最小限から始めて、広げられます。進め方は アプリをひな形から作る と ロールを決める から読み始めてください。