CHAPTER 07 6 / 8
保守・更新の時期を管理
設備や測定器の点検・校正・更新の時期を、うっかり過ぎないように管理する考えかたを解説。次回の予定日の持ちかたと、期限前の知らせかたを紹介します。やさしい言葉で説明します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 点検の記録に次回予定日を入れる理由がわかる
- 期限の前に知らせる仕組みの考えかたがわかる
- 担当と代理の決めかたがわかる
点検の期限を、頭の中のカレンダーで覚えている。そんな現場は、少なくありません。
設備や測定器の点検・校正・更新は、期限を過ぎると、品質や安全に影響します。にもかかわらず、期限の管理は、担当者の記憶や、バラバラの記録に頼りがちです。
期限管理で起きること
- 点検の実施日は記録にあっても、「次はいつか」が書いていない
- 複数の設備を、一枚の予定表でまとめて管理していて、更新が漏れる
- 担当者が代わると、時期の感覚が引き継がれない
「次はいつ」を持つ
管理のコツは、点検を行った記録に、必ず次回の予定日を入れることです。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 前回の実施日 | 2026年10月15日 |
| 点検の周期 | 12か月 |
| 次回の予定日 | 2027年10月15日 |
周期が決まっていれば、次回の予定日は、前回の実施日から計算できます。人が日付を足し算する必要はありません。
この例を時間の流れで見ると、次のようになります。
- 前回の校正を実施
記録と同時に、次回の予定日を入れる
- 30日前の知らせ
業者の手配を始める
- 7日前の知らせ
日程の最終確認
- 次回の予定日
校正を実施し、また次回を入れる
予定日の当日に気づくのではなく、前もって2回知らせが届くところを見てください。
設備ごとに周期を決める
| 対象 | 周期の例 |
|---|---|
| 測定器の校正 | 12か月 |
| 消火器・非常灯の点検 | 6か月 |
| フォークリフトの定期自主検査 | 法令に定める周期 |
| PCやスマホの更新 | 4〜5年 |
期限の前に知らせる
期限の当日に気づいても、間に合いません。期限の30日前・7日前など、余裕のあるうちに知らせが届く形が望ましいです。通知は、担当者と、その上長の両方に送ると、見落としが減ります。
たとえば、こんな画面です。自動化の一覧で、「期限の3日前の9時になったとき、作った人に知らせる」といったリマインダーが、1文で並びます。

- 「いつ」の欄に、期限の何日前の何時かを決めます。
- 一覧の右のスイッチで、動かす・止めるを切り替えられます。
点検の記録をまとめる
点検をしたら、「いつ・誰が・何を確認して・結果はどうだったか」を記録します。次回の予定日は、この記録をした時点で更新します。記録と予定がつながっていれば、「記録したのに予定が古いまま」を防げます。
記録がたまると、設備ごとの履歴をまとめて見られます。たとえば、こんな帳票です。

- 設備名と番号が上に出て、その設備の点検が日付順に並びます。
- 「判定」と「所見」の列で、前回までの様子がわかります。
担当と代理を決める
期限の知らせが届いても、担当者が休みなら動けません。通知を受ける人は、担当者のほかに代理を一人決めておきます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 通知を受ける人 | 設備の担当者と班長 |
| 手配する人 | 総務(業者への依頼) |
| 完了を記録する人 | 点検した本人 |
設備の担当者と班長
総務。業者への依頼
点検した本人
役割が見えていれば、担当者が代わっても、仕事は止まりません。
- 点検の記録に、次回の予定日を入れている
- 設備ごとに、周期が決まっている
- 期限の30日前・7日前などに、知らせが届く
- 通知を受ける代理を、一人決めている
まとめ
- 点検の記録には、必ず「次回の予定日」を入れる
- 周期を決めて、次回の予定日を計算で求める
- 期限の前に、担当者へ自動で知らせる
- 期限が近い設備を、一覧で見られるようにする
Formia でやるなら
備品・在庫管理には「次回の点検・校正日」の項目があります。自動化の「日付の前後になったとき」を使うと、「次回の点検日の30日前の9時に、担当者へ知らせる」といったリマインダーを組めます(リマインダー)。次回の点検日を日付順に見たいときは、カレンダービュー が使えます。日付の計算は 日付・時刻の項目 も見てください。
