CHAPTER 10 6 / 8
他のシステムとつなぐ(API・Webhook)
基幹システムや会計、チャットなどとデータを自動でやりとりする仕組みが、APIとWebhookです。専門用語を日常の例で言い換え、何ができるか、安全に使うために決めておくことを紹介します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- APIとWebhookの違いがわかる
- つなぐ前に決めておくことがわかる
- 最初の1か所の選び方がわかる
受注を入れたあと、基幹システムにも同じ内容を入れ直している。そんな二度手間を、つなぐ仕組みでなくす話です。
2つの「つなぎ方」
システムをつなぐ方法は、大きく2つあります。たとえ話で見てみましょう。
| 名前 | たとえ | 何をするか |
|---|---|---|
| API | 窓口に行って、「あの資料をください」と頼む | 必要なときに、こちらからデータを取りに行く・置きに行く |
| Webhook | 荷物が届いたら、自動でベルが鳴る | データが登録されたとき、相手に自動で知らせる |
この図は、2つのつなぎ方の向きの違いです。上がAPI、下がWebhookで、矢印の向きが逆になっています。
API: こちらから取りに行く・置きに行く
APIは、ほかのシステムが、データを読み書きするための窓口です。たとえば、次のようなことができます。
- 基幹システムから、アプリの記録を読みに来る
- 別のシステムが、アプリへ記録を登録する
- 毎晩、決まった時間に、データを取り出して集計する
相手のシステムが「読みに来る」形なので、タイミングは相手次第です。
Webhook: 起きたことを、自動で知らせる
Webhookは、アプリで何かが起きたとき、あらかじめ決めた相手に、自動で知らせる仕組みです。たとえば、次のような使い方です。
- 受注が登録されたら、基幹システムに送る
- 申請が確定したら、チャットに通知する
- 点検で「否」があったら、保守システムに連絡する
「起きたら、すぐ届く」ので、二重入力をなくすのに向いています。
たとえば、連携の設定は、こんな画面で管理します。

- 上のタブで、Webhook・個人トークン・APIクライアントを切り替える
- Webhookの行に、送り先と、送るきっかけの種類が出る
- 右の「配信ログ」で、送った記録を確かめられる
安全に使うために決めること
つなぐと便利になる分、窓口が増えることにもなります。次のことを、先に決めておきます。
誰の権限で動かすか
連携を扱える人は、役割で決めます。たとえば、役割の表に、その行があります。

- 「APIキーを見る」「Webhookを作る・直す」などの行が並ぶ
- 役割ごとに、できる人を絞れる
連携にも、人と同じように権限が付きます。「見るだけ」でよい連携に、「消す」権限まで持たせないようにします。必要な範囲だけを許します。
鍵の管理
連携には、**鍵(トークン)**を使います。鍵は、パスワードと同じように、人に見られない場所で保管し、使わなくなったら止めます。
失敗したときの対応
相手のシステムが止まっていると、送った内容が届かないことがあります。届かなかったら、あとから送り直せるか、記録を確認できるかが重要です。
変更時の確認
連携先の項目名が変わったり、アプリの項目を直したりすると、連携が止まることがあります。変更する前に、つながっている先がないかを確認します。
次の図は、つなぐ前の確認リストです。上から順に、決まっているかを見ます。
- 連携の目的と、使う人(担当)を決めた
- 連携に渡す権限は、必要な範囲だけにした
- 鍵の保管場所と、止めるときの手順を決めた
- 届かなかったときの確認方法を決めた
- 項目を直す前に、つながっている先を確かめる
まとめ
- APIは、窓口に頼んでデータを読み書きする仕組み
- Webhookは、起きたことを自動で知らせる仕組み
- 二重入力をなくすなら、Webhookが向いている
- 連携にも権限がある。必要な範囲だけを許す
- 鍵の保管・失敗時の確認・変更時の影響を決めておく
Formia でやるなら
Formiaには、REST APIと、登録時に送るWebhookがあります。連携用の鍵(個人トークン・APIクライアント)は、人と同じ権限のしくみに乗り、Webhookは配信ログで確認できます。設定は REST API、Webhook、APIトークン を見てください。