CHAPTER 08 4 / 12
選択式と自由記入の使い分け
入力欄を「選ぶ」にするか「書く」にするかの判断基準を解説。集計しやすさと入力の手軽さ、選択肢の作りかた、「その他」の扱いかたを紹介します。現場の例つきで説明します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 選択式と自由記入の違いがわかる
- どちらにするかの判断基準がわかる
- 選択肢の作りかたと育てかたがわかる
同じ意味なのに、人によって書きかたが違う。そのせいで、集計できなかった経験はありませんか。
入力欄の形は、大きく「選ぶ」と「書く」に分かれます。どちらにするかで、入力の手軽さと、あとからの集計しやすさが決まります。
二つの違い
| 選択式 | 自由記入 | |
|---|---|---|
| 入力の手軽さ | ボタンを押すだけ | 打つ手間がある(特にスマホ) |
| 表記の揺れ | 起きない | 起きる |
| 集計・絞り込み | しやすい | 難しい |
| 想定外の内容 | 書けない | 書ける |
| 向いている内容 | 種類・状態・判定 | 経緯・理由・気づき |
表記の揺れは、次のように起きます。
使い分けの目安
二つの軸で考えると、次のように分けられます。
種類・状態・判定
種類は数え、経緯は書く
読めればよい項目
経緯・理由・気づき
「選ぶ」にするもの
たとえば、こんな画面です。日報の「勤務形態」は、ボタンのように並んだ選択肢から、押して選びます。

-
選択肢がボタンのように並び、押すだけで入力できます。
-
選ばれた項目は色が変わり、一目でわかります。
-
集計したいもの(不具合の種類、取引状況、部署)
-
答えの範囲が決まっているもの(良・否、はい・いいえ)
-
現場で、すばやく入力したいもの
「書く」にするもの
- 個別の事情を伝えるもの(不具合の経緯、お客様の声)
- 選択肢にできないほど、種類が多いもの
- 数値や日付など、型が決まっているもの(それぞれ専用の入力欄がある)
選択肢の作りかた
数は、多すぎず
設計の画面では、選択肢の名前を並べて、並び順や色を決められます。

- 「良 / 否 / 対象外」のように、意味が重ならない選択肢が並んでいます。
- 選択肢ごとに、色を選べます。
選択肢は、5〜9個くらいまでが目安です。それ以上になるときは、大分類と小分類に分ける、または検索して選べる形にします。
重ならないように、もれなく
「傷」と「外観不良」が両方あると、どちらを選ぶか迷います。選択肢どうしの意味が重ならないように作ります。
「その他」を用意する
想定外の答えに備えて、「その他」を一つ入れます。ただし、「その他」が多くなってきたら、選択肢の見直しのサインです。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 「その他」がよく選ばれる | 補足の内容を見て、選択肢に昇格する |
| 使われない選択肢がある | 外すか、他と統合する |
- 1使う
- 2確認
- 3追加
- 4整理
迷ったときの目安
「あとで数えたいか」を自分に問います。数えたいなら選択式、読めればよいなら自由記入です。どちらか決めきれないときは、選択式にして、補足を書く欄を添えておけば、両方の良さを得られます。
まとめ
- 集計したいもの、手早く入れたいものは「選ぶ」
- 経緯や理由など、個別の内容は「書く」
- 「選んで、補足を書く」の組み合わせが使いやすい
- 選択肢は重ならず、もれなく。「その他」の中身を定期的に見直す
Formia でやるなら
選択肢の項目では、見せ方(ボタンのように並べる、プルダウン、など)を選べ、選択肢の名前や並び順も設定できます。「その他」の自由記入を付けることもできます(選択の項目、選択肢の設定、文字の項目)。
