CHAPTER 03 3 / 9
読む人が助かる日報の項目
日報の項目は「書く人の都合」ではなく「読む人の使いみち」から決めます。上長・総務・営業それぞれが助かる項目の選びかたを、具体例で紹介します。項目を増やすより絞るための考えかたです。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 日報の項目を使いみちから決められる
- 必ず書く・あるときだけ・外すを分けられる
- 選ぶ形と書く形の使い分けがわかる
「前の様式のまま」で、日報の項目が増えていませんか。書く人は面倒で、読む人は使っていない。そんな項目が、意外と多いものです。
項目は「使いみち」から決める
日報の項目は、つい「前の様式のまま」「あると便利そう」で増えていきます。しかし、日報は読む人が何かに使うためにあります。使いみちを先に書き出すと、必要な項目が見えてきます。
| 読む人 | 使いみち | 必要な項目の例 |
|---|---|---|
| 現場の上長 | 今日の状況を把握する | 作業内容、進み具合、困りごと |
| 総務・事務 | 作業時間や勤務を集計する | 日付、作業時間、作業の種類 |
| 営業 | 納期や進捗を顧客に伝える | 案件名、進み具合、完了予定 |
| 品質担当 | 不具合の傾向をつかむ | 不具合の有無、内容、写真 |
書いた内容は、読む人にはこんな形で届きます。たとえば、帳票のプレビューです。

- 作業の表(区分・顧客・現場・内容・時間)が、読む人の見たい順に並ぶ
- 「合計作業時間」の欄は、人が足さなくても出ている
項目を3種類に分ける
サトルさんは、項目を次の3つに分けて考えます。
- 必ず書く項目(日付・報告者・作業の種類・時間など)。選ぶだけで済む形にする
- あるときだけ書く項目(不具合、遅れ、気づき)。「ありますか?」と聞いて、あれば開く
- 書かなくてよい項目(誰の目的にも使わないもの)。外す
3種類を図にすると、次のとおりです。
日付・報告者・作業の種類・時間。選ぶだけで済む形に
不具合・遅れ・気づき。「あり」のときだけ開く
誰の目的にも使わない項目
効果がいちばん大きいのは、真ん中の「あるときだけ」の項目です。
特に2番目が大切です。毎日全員に「トラブル内容」を書かせると、ほとんどの人が「なし」と書きます。「あり」のときだけ詳しく書いてもらうほうが、書く負担も、読む負担も減ります。
選べる項目と書く項目
入力の形も、項目ごとに決めます。
- 選ぶ: 作業の種類、現場名、案件名。表記のばらつきがなくなり、集計できる
- 数字・時間: 作業時間、数量。あとで合計や平均が出せる
- 短い文: 気づきや連絡。一言で十分
- 写真: 言葉で説明しにくいもの(不具合、仕上がり)
選ぶ項目は、設計画面でこのように作ります。右側の欄に、選択肢を並べるだけです。

- 「勤務形態」は、出社・直行直帰・在宅の3つから選ぶ形
- 選択肢の追加や削除は、右の欄で行う
順番と名前も読みやすさのうち
- 毎日必ず書く項目を上に、あるときだけ書く項目を下に置く
- 項目の名前は、現場で使っている言葉にする(「実績数量」より「できた数」のほうが伝わる、など)
- 迷いそうな項目には、短い説明文を添える
名前の付けかたと、欄の作りかたを比べると、次のようになります。
作ったあとに見直す
項目は、作って終わりではありません。1か月たったら、「ほとんど空欄の項目」と「毎回同じ答えの項目」を探します。どちらも、減らす候補です。逆に、「あとから口頭で聞き直している情報」があれば、項目に加える候補です。日報の様式は、使いながら少しずつ整えていくものです。
項目の見直しは、次のチェックで確かめられます。
- 項目ごとに「誰が使うか」を言える
- 集計したい項目は、選ぶ形か数字の形になっている
- 「あるときだけ」の項目は、あるときだけ開く
- ほとんど空欄の項目を、外した
まとめ
- 日報の項目は、読む人の使いみちから逆算して決める
- 項目は「必ず書く」「あるときだけ書く」「外す」の3つに分ける
- 集計したいものは、選ぶ形・数字の形にしておく
- 順番と名前も現場の言葉に合わせる
Formia でやるなら
Formiaでは、選択肢・時間・写真・短い文などの項目をドラッグで並べて日報のフォームを作れます。「ありのときだけ表示する」のような条件は、項目の表示条件で設定します。項目の種類は 項目の種類の一覧 と 必須と入力チェック で確かめられます。
実際の入力画面は、たとえばこうです。「必ず書く」項目が上にあります。

- 報告日の下に「今日」「昨日」のボタンがある
- 勤務形態は、出社・直行直帰・在宅から選ぶボタンになっている