CHAPTER 03 8 / 9
週報・月報への自動まとめ
毎日の日報があれば、週報や月報を一から書き直す必要はありません。日報を期間ごとに集めてまとめる考えかたと、手作業を減らす見せかたを紹介します。金曜の夕方の作業を軽くする方法です。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 週報・月報が大変な理由がわかる
- 日報を材料に数字を自動で出す考えかたがわかる
- 数字と文章の役割分担がわかる
金曜の夕方、日報を1枚ずつ開いて数字を拾い、電卓を叩く。それは、本当に人がやる仕事でしょうか。
週報・月報が大変な理由
週報や月報は、たいてい日報の内容を人が写して、足して、書き直したものです。
- 日報を一枚ずつ開いて、数字を拾う
- 合計や平均を電卓や表計算で出す
- 文章にまとめ直す
- 提出前に見直す
同じ情報を何度も扱うので、手間がかかり、書き間違いも起きます。
日報を「材料」にする
発想を変えます。日報は毎日の記録、週報・月報はその集まりを見せかたで切り替えたものだと考えます。
| 期間 | 日報から取り出すもの |
|---|---|
| 日報 | その日の作業内容・時間・気づき |
| 週報 | 一週間の作業時間の合計、案件別の進み具合、困りごとの一覧 |
| 月報 | 月ごとの合計・平均、前の月との比較、不具合の件数 |
日報の項目が選ぶ形・数字の形でそろっていれば、数えるだけで週報・月報の数字になります。
日報から週、週から月へと、段階的に積み上げます。
手で写す作業は、どこにも入りません。
日報は、たとえばカレンダーで1か月分を並べて見られます。

- 日ごとに、報告者と「今日のまとめ(一行)」が並ぶ
- 右上の「月」「週」「日」で、表示する期間を切り替えられる
数字と文章を分ける
まとめには、2つの種類があります。
- 数字のまとめ: 合計・件数・平均。日報から自動で出せる
- 文章のまとめ: 「今週の出来事」「来週の予定」。人が書くしかない
自動にできるのは、1番目です。2番目は、日報の「気づき」「連絡」の欄を週ごとに並べて見られるようにしておくと、書く量が大きく減ります。
この表は、仕組みに任せるものと、人が書くものを分けたものです。
見せる相手に合わせる
同じ日報でも、見せる相手で切り口を変えます。
- 現場の班長には、人ごとの作業時間と進み具合
- 管理職には、案件ごとの合計と遅れ
- 経営には、月ごとの推移と不具合の件数
そして、必要なときは、紙やPDFで出せるとよいでしょう。会議や報告書に、そのまま使えます。
紙やPDFで出すときは、画面と同じ割り付けの帳票になります。

- 作業の表と、合計作業時間が1枚にまとまる
- 会議や報告書に、そのまま使える
提出のタイミング
週報や月報を「出す日」に集計表を開く形にすると、書く作業は短い時間で済みます。金曜の夕方に集計を見て、数字からわかったことを3行だけ書く。それを上長が読んで、来週の動きを決める。この流れなら、週報が「作業の振り返り」から「次の週の準備」に変わります。
月報は、週報の積み重ねで作れます。日報から週、週から月、と段階的にまとめる形にすると、月末に慌てて集計する必要がなくなります。毎月同じ形で見られるので、前の月との比較も簡単です。
集計の見かたを班で統一しておくのも大切です。人によって見る期間や切り口が違うと、同じ数字でも話がかみ合いません。週の初めと終わりを決め、同じ表を全員で見る形にします。
まとめ
- 週報・月報は、日報を期間でまとめ直したもの
- 日報の項目をそろえておけば、数字は自動で集計できる
- 数字は仕組みに任せ、人は「わかったこと」を書く
- 相手に合わせて切り口を変え、必要ならPDFで出す
Formia でやるなら
Formiaでは、日報の一覧を週・月などの期間で集めて集計するピボットやグラフを作れます。保存したビューをホームに並べれば、見たいときにすぐ開けます。また、帳票の機能で、集計結果をPDFで出せます。くわしくは ピボットビュー と 帳票の基本 の記事を見てください。