CHAPTER 05 9 / 9
不在時の代理承認
承認者が出張や休暇で不在でも、申請を止めない工夫があります。代理承認の決めかたと、承認者を個人ではなくグループにする考えかたを紹介します。異動や退職に強い流れの作りかたです。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 代理承認の3つのやりかたがわかる
- 承認者を人でなく役割にする理由がわかる
- 止まったときの最終手段がわかる
部長が一週間の出張で不在。稟議が机の上にたまっていく……。承認者の不在は、いつか必ず起きることです。
不在は必ず起きる
承認者が不在になることは、必ず起きます。出張・休暇・病気・会議。そのたびに、申請が止まると、仕事全体が遅れます。
そこで、不在でも流れが止まらない決めごとを、先に作っておきます。
代理承認の3つのやりかた
| やりかた | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 代理人を決める | 「不在のときは、この人」を決めておく | 部長の代理は副部長、など |
| 承認者をグループにする | 「部長グループの誰か」が承認すればよい | 複数の承認者がいる組織 |
| 管理者が進める | 担当が動けないとき、管理者が代行する | 緊急時の最終手段 |
会社の規模や規程に合わせて、組み合わせます。
個人ではなくグループで
いちばん続けやすいのは、承認者を人ではなくグループにするやりかたです。
- 「部長」ではなく「管理職グループ」を承認者にする
- グループの誰かが承認すれば、先へ進む
- 人事異動や不在でも、設定を直さなくてよい
- 誰がグループに入っているかだけを、見直せばよい
人を決め打ちにすると、異動や退職のたびに流れの修正が必要になります。
Formia の問い合わせ管理では、状態「受付」の担当者を「グループの人みんな」にして、営業部を選んでいます。承認の状態も、同じ決めかたができます。

- 「担当者の決め方」の欄で、「決まった人」や「グループの人みんな」を選ぶ
- 下に、期限(入ってから何日後まで)の設定がある
グループは、ユーザーの管理画面でまとめます。

- 左に、営業部・経理部・総務部などのグループが並び、「グループを作る」から追加できる
- 右の表で、誰がどのグループに入っているかを確かめられる
代理承認の注意点
代理を決めるときは、次の点をはっきりさせます。
- 権限の範囲: どの申請(金額・種類)まで代理できるか
- 記録: 代理で承認した場合、本人と代理人のどちらが承認したかが残るか
- 事後の確認: 本人が戻ったあと、代理承認の内容を確認する
- 社内の規程: 代理決裁を認める条件は、会社の規程で決まっている
止まったときの最終手段
それでも、担当が動けず、申請が止まることがあります。
- 時間がたったら、上長に自動で回す
- 管理者が、状況を見て、先に進める
- 緊急の案件は、コメントで連絡して対応する
経費精算のデモでは、期限を過ぎたときに催促する設定が、自動化の一覧に並びます。

- 「いつ → すること」の形で、催促のルールが1行で読める
事前に決めて共有する
代理承認の決めごとは、不在になってから決めても間に合いません。部署の体制が変わったとき、年度が替わるときなどに、「誰が誰の代わりになるか」を見直して、関係者に共有します。承認者本人が出張の前に、「この間は誰が見る」と一言伝えるだけでも、申請者の不安はずいぶん減ります。
代理承認の記録は、後から見直せることも大切です。誰が承認したのか、本人の確認はどうしたのか。記録に残る形にしておけば、監査や社内の確認で説明に困りません。
代理を決めるときの確認項目です。
- どの申請(金額・種類)まで代理できるかを決めた
- 代理で承認したとき、誰が承認したかが残る
- 本人が戻ったあと、内容を確認する流れがある
- 会社の規程で、代理決裁が認められている
まとめ
- 承認者の不在は必ず起きる。止まらない決めごとを先に作る
- 代理人を決める・グループにする・管理者が進める、の3つのやりかた
- 承認者を個人ではなくグループにすると、異動にも強い
- 権限の範囲・記録・事後確認・規程を、はっきりさせる
Formia でやるなら
Formiaのワークフローでは、状態の担当者をグループの人みんなにしたり、アクションを押せる人を担当者やグループで決めたりできます。管理者はいつでもアクションを押せるので、担当がいなくなっても止まりません。時間がたったら決めた人(上長など)に回す設定もできます。代理は、グループと管理者の操作を組み合わせて運用します。くわしくは 承認者の決めかた の記事を見てください。