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CHAPTER 05 9 / 9

不在時の代理承認

承認者が出張や休暇で不在でも、申請を止めない工夫があります。代理承認の決めかたと、承認者を個人ではなくグループにする考えかたを紹介します。異動や退職に強い流れの作りかたです。

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玲子さんサトルさんフォミ ★★★ 踏み込む
申請・承認・稟議を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 代理承認の3つのやりかたがわかる
  • 承認者を人でなく役割にする理由がわかる
  • 止まったときの最終手段がわかる

部長が一週間の出張で不在。稟議が机の上にたまっていく……。承認者の不在は、いつか必ず起きることです。

玲子さん
玲子さん部長が一週間出張で、稟議がたまってしまって。
サトルさん
サトルさん承認者が不在のとき、どうしていますか?
玲子さん
玲子さん部長の机から紙を取って、副部長に頼んだり……。
サトルさん
サトルさんそれは、仕組みにしておけると楽ですね。
玲子さん
玲子さん代理を決めておくのね。

不在は必ず起きる

承認者が不在になることは、必ず起きます。出張・休暇・病気・会議。そのたびに、申請が止まると、仕事全体が遅れます。

そこで、不在でも流れが止まらない決めごとを、先に作っておきます。

代理承認の3つのやりかた

やりかた内容向いている場面
代理人を決める「不在のときは、この人」を決めておく部長の代理は副部長、など
承認者をグループにする「部長グループの誰か」が承認すればよい複数の承認者がいる組織
管理者が進める担当が動けないとき、管理者が代行する緊急時の最終手段

会社の規模や規程に合わせて、組み合わせます。

個人ではなくグループで

いちばん続けやすいのは、承認者を人ではなくグループにするやりかたです。

  • 「部長」ではなく「管理職グループ」を承認者にする
  • グループの誰かが承認すれば、先へ進む
  • 人事異動や不在でも、設定を直さなくてよい
  • 誰がグループに入っているかだけを、見直せばよい

人を決め打ちにすると、異動や退職のたびに流れの修正が必要になります。

人を決め打ちにする
グループを承認者にする
異動・退職のたびに流れを直す
グループの入れ替えだけ見直す
本人が不在だと止まる
グループの誰かが承認すれば進む
設定に個人名が残る
「管理職グループ」という役割で持つ
承認者を、人から役割に変えたときの違い

Formia の問い合わせ管理では、状態「受付」の担当者を「グループの人みんな」にして、営業部を選んでいます。承認の状態も、同じ決めかたができます。

問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定画面。状態「受付」の担当者の決め方が「グループの人みんな」、グループが「営業部」になっている
問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定画面。状態「受付」の担当者の決め方が「グループの人みんな」、グループが「営業部」になっている
  • 「担当者の決め方」の欄で、「決まった人」や「グループの人みんな」を選ぶ
  • 下に、期限(入ってから何日後まで)の設定がある

グループは、ユーザーの管理画面でまとめます。

ユーザーとグループの管理画面。左にグループの一覧、右にユーザーの一覧と所属グループが並ぶ
ユーザーとグループの管理画面。左にグループの一覧、右にユーザーの一覧と所属グループが並ぶ
  • 左に、営業部・経理部・総務部などのグループが並び、「グループを作る」から追加できる
  • 右の表で、誰がどのグループに入っているかを確かめられる

代理承認の注意点

代理を決めるときは、次の点をはっきりさせます。

  1. 権限の範囲: どの申請(金額・種類)まで代理できるか
  2. 記録: 代理で承認した場合、本人と代理人のどちらが承認したかが残るか
  3. 事後の確認: 本人が戻ったあと、代理承認の内容を確認する
  4. 社内の規程: 代理決裁を認める条件は、会社の規程で決まっている

止まったときの最終手段

それでも、担当が動けず、申請が止まることがあります。

  • 時間がたったら、上長に自動で回す
  • 管理者が、状況を見て、先に進める
  • 緊急の案件は、コメントで連絡して対応する
期限を過ぎる担当が動けない担当者に催促上長に回る時間がたったら管理者が進める最終手段
申請が止まったときの対応の段階

経費精算のデモでは、期限を過ぎたときに催促する設定が、自動化の一覧に並びます。

経費精算の自動化の一覧。「上長承認待ち」の期限を過ぎたとき担当者に催促する、という行が並ぶ
経費精算の自動化の一覧。「上長承認待ち」の期限を過ぎたとき担当者に催促する、という行が並ぶ
  • 「いつ → すること」の形で、催促のルールが1行で読める
玲子さん
玲子さん部長が不在でも、グループなら誰かが見てくれるのね。
サトルさん
サトルさんはい。承認者を人から役割に変えるのがコツです。

事前に決めて共有する

代理承認の決めごとは、不在になってから決めても間に合いません。部署の体制が変わったとき、年度が替わるときなどに、「誰が誰の代わりになるか」を見直して、関係者に共有します。承認者本人が出張の前に、「この間は誰が見る」と一言伝えるだけでも、申請者の不安はずいぶん減ります。

代理承認の記録は、後から見直せることも大切です。誰が承認したのか、本人の確認はどうしたのか。記録に残る形にしておけば、監査や社内の確認で説明に困りません。

代理を決めるときの確認項目です。

  • どの申請(金額・種類)まで代理できるかを決めた
  • 代理で承認したとき、誰が承認したかが残る
  • 本人が戻ったあと、内容を確認する流れがある
  • 会社の規程で、代理決裁が認められている
代理承認を決めるときの確認項目

まとめ

  • 承認者の不在は必ず起きる。止まらない決めごとを先に作る
  • 代理人を決める・グループにする・管理者が進める、の3つのやりかた
  • 承認者を個人ではなくグループにすると、異動にも強い
  • 権限の範囲・記録・事後確認・規程を、はっきりさせる
フォミ
フォミ承認者は「人」より「役割」。不在でも止まらない仕組みにしましょう。

Formia でやるなら

Formiaのワークフローでは、状態の担当者をグループの人みんなにしたり、アクションを押せる人を担当者やグループで決めたりできます。管理者はいつでもアクションを押せるので、担当がいなくなっても止まりません。時間がたったら決めた人(上長など)に回す設定もできます。代理は、グループと管理者の操作を組み合わせて運用します。くわしくは 承認者の決めかた の記事を見てください。

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