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CHAPTER 07 7 / 8

購入から廃棄までを記録

備品を「買って、使って、直して、捨てる」までの一生として記録する考えかたを解説。状態の流れと、廃棄や資産の処分で困らないための記録項目を紹介します。やさしい言葉で説明します。

約6分で読めます

玲子さんサトルさん ★★ ふつう
在庫・備品・資産を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 備品の一生を状態の流れで捉えられる
  • 廃棄した備品を台帳に残す理由がわかる
  • 廃棄のときに記録する項目がわかる

「もう使わない備品は、台帳から消してよいのだろうか」。片づけのたびに、迷う場面です。

玲子さん
玲子さん古いプロジェクターを廃棄したいのですが、台帳から消してよいのか迷っていて。
サトルさん
サトルさん消すと、あとで困ることがありますか?
玲子さん
玲子さん去年、「あの備品はいつ捨てたの?」と監査で聞かれて、答えられなかったんです。
玲子さん
玲子さん台帳から消していたので、記録が何も残っていなくて。
サトルさん
サトルさん備品は「買う前」から「捨てた後」まで、一生を記録しておくと安心です。

備品には、一生があります。購入し、使い、修理し、不要になり、処分する。この間の記録が、途中で途切れないことが大切です。

備品の一生と状態

段階状態の例記録しておきたいこと
購入購入済み購入日・金額・購入先・保証期間
配備使用中・保管中使用者・保管場所
運用貸出中・修理中貸出履歴・修理の内容と費用
終わり廃棄予定・廃棄済み廃棄日・理由・処分の方法

状態は、流れの順番を決めておくと、「廃棄済みから使用中に戻る」のような、おかしな変更を防げます。

流れを一本の線にすると、次のようになります。

購入済み購入日・金額使用中使用者・保管場所修理中内容と費用廃棄予定確認を挟む廃棄済み台帳には残す
備品の一生の状態の例。最後も台帳に残す

たとえば、こんな画面です。状態ごとの列に、備品のカードが並びます。

備品・在庫管理のカンバン。状態ごとの列に備品が並ぶ
備品・在庫管理のカンバン。状態ごとの列に備品が並ぶ
  • 「廃棄予定」の列に、廃棄を待つ備品が並びます。
  • 「修理中」の列で、いま使えない備品がわかります。

台帳から「消さない」

廃棄した備品は、台帳から消さずに、「廃棄済み」の状態で残します。

  • 後から「あれはいつ処分した?」と聞かれても、答えられる
  • 会計や税務の確認で、資産の増減を追える
  • 同じ型番の備品を買い替える判断の材料になる

廃棄済みの備品は、通常の一覧では表示しないよう、絞り込みで隠せば、台帳は見やすいままです。

台帳から消す
「廃棄済み」で残す
あとで「いつ捨てた」と聞かれ、答えられない
廃棄日と理由を、すぐ答えられる
資産の増減を追えない
会計の確認で、増減を追える
同じ型番の買い替えの判断材料がない
修理や故障の履歴が、判断の材料になる
廃棄した備品を、消す場合と残す場合の違い

一覧は、次のような画面です。状態の列があり、条件で「廃棄済み」を隠せます。

備品・在庫管理の一覧。状態の列に、使用中・保管中・修理中・廃棄予定が表示される
備品・在庫管理の一覧。状態の列に、使用中・保管中・修理中・廃棄予定が表示される
  • 「状態」の列に、「廃棄予定」の備品が見えます。
  • 上の「条件」から、特定の状態を除いた一覧に絞れます。

廃棄のときに記録すること

  • 廃棄日と、決めた人(承認者)
  • 廃棄の理由(故障・老朽化・不要になった)
  • 処分の方法(産業廃棄物の業者に引き渡し、売却、譲渡など)
  • データを含む機器は、データの消去を確認した旨
  • 廃棄日と、決めた人(承認者)を記録した
  • 廃棄の理由を記録した
  • 処分の方法を記録した
  • データを含む機器は、消去を確認した

廃棄のときの記録は、上のとおりです。

承認の流れを入れる

廃棄は、勝手にしてよいものではないことが多いはずです。「廃棄予定」にした時点で、上長や経理の確認を挟む流れにしておくと、うっかり捨てることを防げます。

玲子さん
玲子さん「廃棄予定」の備品が、一覧に溜まっていくのは、わかりやすいですね。
サトルさん
サトルさん確認が済んだものだけ、「廃棄済み」に進めれば、順番が守られます。

修理か買い替えかの判断材料

修理の履歴が残っていると、「あと何回直すか」「買い替えたほうが安いか」を考える材料になります。修理のたびに、日付・内容・費用を記録しておくと、一台あたりの維持費が見えてきます。

同じ型番の備品で故障が続くなら、次回の購入で別の機種を選ぶ判断にもつながります。記録は、過去の確認だけでなく、次の購入を考える材料にもなります。

まとめ

  • 備品の記録は、購入から廃棄までの一生を通して残す
  • 状態の流れを決めて、おかしな変更を防ぐ
  • 廃棄した備品も、台帳から消さずに「廃棄済み」で残す
  • 廃棄の理由・日付・処分方法を記録し、必要なら確認の流れを挟む

Formia でやるなら

備品・在庫管理のアプリに、購入済み・使用中・修理中・廃棄予定・廃棄済みのような状態を持たせます。状態の流れや、進められる人は、ワークフローで決められます(ワークフローの基本、選択項目)。レコードの変更は履歴に残り、アプリ全体の変更履歴からも追えます。誰が何をしたかは、管理画面の 監査ログ でも見られます。

監査ログ。誰がいつ何をしたかが、日時つきで並ぶ
監査ログ。誰がいつ何をしたかが、日時つきで並ぶ

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