CHAPTER 07 7 / 8
購入から廃棄までを記録
備品を「買って、使って、直して、捨てる」までの一生として記録する考えかたを解説。状態の流れと、廃棄や資産の処分で困らないための記録項目を紹介します。やさしい言葉で説明します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 備品の一生を状態の流れで捉えられる
- 廃棄した備品を台帳に残す理由がわかる
- 廃棄のときに記録する項目がわかる
「もう使わない備品は、台帳から消してよいのだろうか」。片づけのたびに、迷う場面です。
備品には、一生があります。購入し、使い、修理し、不要になり、処分する。この間の記録が、途中で途切れないことが大切です。
備品の一生と状態
| 段階 | 状態の例 | 記録しておきたいこと |
|---|---|---|
| 購入 | 購入済み | 購入日・金額・購入先・保証期間 |
| 配備 | 使用中・保管中 | 使用者・保管場所 |
| 運用 | 貸出中・修理中 | 貸出履歴・修理の内容と費用 |
| 終わり | 廃棄予定・廃棄済み | 廃棄日・理由・処分の方法 |
状態は、流れの順番を決めておくと、「廃棄済みから使用中に戻る」のような、おかしな変更を防げます。
流れを一本の線にすると、次のようになります。
たとえば、こんな画面です。状態ごとの列に、備品のカードが並びます。

- 「廃棄予定」の列に、廃棄を待つ備品が並びます。
- 「修理中」の列で、いま使えない備品がわかります。
台帳から「消さない」
廃棄した備品は、台帳から消さずに、「廃棄済み」の状態で残します。
- 後から「あれはいつ処分した?」と聞かれても、答えられる
- 会計や税務の確認で、資産の増減を追える
- 同じ型番の備品を買い替える判断の材料になる
廃棄済みの備品は、通常の一覧では表示しないよう、絞り込みで隠せば、台帳は見やすいままです。
一覧は、次のような画面です。状態の列があり、条件で「廃棄済み」を隠せます。

- 「状態」の列に、「廃棄予定」の備品が見えます。
- 上の「条件」から、特定の状態を除いた一覧に絞れます。
廃棄のときに記録すること
- 廃棄日と、決めた人(承認者)
- 廃棄の理由(故障・老朽化・不要になった)
- 処分の方法(産業廃棄物の業者に引き渡し、売却、譲渡など)
- データを含む機器は、データの消去を確認した旨
- 廃棄日と、決めた人(承認者)を記録した
- 廃棄の理由を記録した
- 処分の方法を記録した
- データを含む機器は、消去を確認した
廃棄のときの記録は、上のとおりです。
承認の流れを入れる
廃棄は、勝手にしてよいものではないことが多いはずです。「廃棄予定」にした時点で、上長や経理の確認を挟む流れにしておくと、うっかり捨てることを防げます。
修理か買い替えかの判断材料
修理の履歴が残っていると、「あと何回直すか」「買い替えたほうが安いか」を考える材料になります。修理のたびに、日付・内容・費用を記録しておくと、一台あたりの維持費が見えてきます。
同じ型番の備品で故障が続くなら、次回の購入で別の機種を選ぶ判断にもつながります。記録は、過去の確認だけでなく、次の購入を考える材料にもなります。
まとめ
- 備品の記録は、購入から廃棄までの一生を通して残す
- 状態の流れを決めて、おかしな変更を防ぐ
- 廃棄した備品も、台帳から消さずに「廃棄済み」で残す
- 廃棄の理由・日付・処分方法を記録し、必要なら確認の流れを挟む
Formia でやるなら
備品・在庫管理のアプリに、購入済み・使用中・修理中・廃棄予定・廃棄済みのような状態を持たせます。状態の流れや、進められる人は、ワークフローで決められます(ワークフローの基本、選択項目)。レコードの変更は履歴に残り、アプリ全体の変更履歴からも追えます。誰が何をしたかは、管理画面の 監査ログ でも見られます。
