CHAPTER 06 4 / 9
受注の管理
受注した案件の「その後」を追いかける方法を解説。見積から納品・請求までの状態をそろえ、営業と事務が同じ画面で状況を確認できるようにする考えかたです。現場の例つきで説明します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 受注後に必要な情報がわかる
- 受注後の状態の決めかたがわかる
- 納期を見える形にする方法がわかる
受注した瞬間から、事務・現場・経理が同じ案件を見ることになります。「あの案件、いまどうなっている?」と聞いて回らないために、状況を一か所に集めます。
受注は、営業の仕事の終わりではなく、事務・現場・経理の仕事の始まりです。受注した瞬間に、いろいろな人が同じ案件を見ることになります。
受注後に必要な情報
受注した案件について、次の情報が一つの場所にあると、動きやすくなります。
- 元の見積番号と、金額・明細
- 納期・納品先・担当者
- いまの状態(受注済み・手配中・納品済み・請求済み など)
- 請求の予定月
営業はメール、事務はExcel、現場は口頭、と情報が分かれると、「今どうなっているか」を聞いて回ることになります。
金額の食い違いを防ぐ
手配の漏れを防ぐ
聞いて回らずに済む
請求の漏れを防ぐ
状態を決めておく
受注後の状態は、全員が同じ言葉で使えることが大事です。
| 状態 | 次にやること | 主な担当 |
|---|---|---|
| 受注済み | 手配・準備を始める | 営業・事務 |
| 手配中 | 部材・日程を確定する | 現場・購買 |
| 納品済み | 検収を受ける | 営業 |
| 請求済み | 入金を確認する | 経理 |
| 入金済み | 終了 | 経理 |
状態が変わるたびに、次の担当者に知らせが行くようにすれば、「聞かれるまで気づかない」が減ります。
状態ごとの列にカードを並べるカンバンの形にすると、いまの進み具合を一覧できます。たとえば、見積・受注管理のカンバンです。

- 列が状態を表し、カードに顧客・合計金額・有効期限が載る
- 状態を足すと、列も増える(例のデモは、見積から受注・失注まで)
見積から引き継ぐ
受注のたびに明細を打ち直すのは、手間もミスのもとです。見積のデータを、そのまま受注に引き継げると、金額の食い違いがなくなります。
納期を見える形に
納期が近い案件が、一覧やカレンダーで日付順に見えるようにします。「来週納品の案件」が一目でわかれば、手配漏れに気づけます。
日付で並べて見るには、カレンダーのビューが使えます。例は案件の受注予定日ですが、納期の項目でも同じ形で見られます。

- 日付のところに、その日の案件が出る
- 「月・週・日」の切り替えで、来週の分だけを見ることもできる
注意したいこと
- 状態を直す人(担当者)を決めておく
- 変更の履歴が残ると、「いつ納品済みにしたか」が後からわかる
- 取り消しや納期変更の連絡は、コメントで残すと経緯が追える
受注の取り消しや変更があったとき
受注後に、数量や納期が変わることは珍しくありません。そのたびに、別の記録を作ると、どれが最新かわからなくなります。同じ記録を直し、変更の履歴で「いつ・何を変えたか」を追える形にしておくと、事務も現場も、最新の内容だけを見ていられます。
- 状態は4〜5個にした
- 状態を直す人(担当者)を決めた
- 取り消しや変更は、同じ記録を直して、履歴で追えるようにした
- 納期順に見える一覧やカレンダーがある
まとめ
- 受注は終わりではなく、事務・現場・経理へ引き継ぐ起点
- 見積番号・納期・状態を、一つの場所に集める
- 状態の言葉は全員でそろえ、増やしすぎない
- 納期順に見える・状態が変わると知らせが行く、で聞いて回る手間が減る
Formia でやるなら
見積・受注管理のアプリに、受注後の状態を持たせると、一覧では状態で絞り込めます。状態の流れ(作成中 → 提出済み → 受注 など)は、ワークフローとして決められます(ワークフローの基本)。進み具合をカードで見たいときは カンバンビュー、納期を日付順で見たいときは カレンダービュー が使えます。
