CHAPTER 01 6 / 10
改善のサイクル(やって、見て、直す)
改善は一度で終わらず、「やる・見る・直す」をくり返して育てるもの。小さなサイクルを短く回すコツと、声と数字で「見る」ことの意味を、日報アプリの例でやさしく説明します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- やる・見る・直すの三つがわかる
- 「見る」の方法がわかる
- サイクルを止めない工夫がわかる
アプリを作って、みんなが使い始めた。ほっとして、そこで手が止まっていませんか。作ったあとにこそ、改善の本番があります。
改善は「回すもの」
改善は、一度やって終わりではなく、同じ流れをくり返すものです。大きく三つに分けると、次のようになります。
| 段階 | やること | 日報の例 |
|---|---|---|
| やる | 決めたやりかたで、実際に使う | スマホで日報を入れる |
| 見る | 結果を確かめる。声を聞く、数字を見る | 入力の時間、書き忘れの数を見る |
| 直す | 見えた課題を、少しだけ直す | 毎回同じ項目を、最初から入れておく |
この三つを一周したら、また「やる」に戻ります。一周が短いほど、改善は速く進みます。
- 1やる
- 2見る
- 3直す
「見る」が、一番抜けやすい
作って満足してしまい、「見る」を飛ばすことがよくあります。見るには、二つの方法があります。
- 声を聞く: 使っている人に、「どこが面倒ですか」と一言聞く
- 数字を見る: 入力された件数、時間帯、空欄の多い項目を確かめる
「なんとなく使いにくそう」を、「この欄だけ空欄が多い」という事実に変えられるのが、データの強みです。紙だと、この「見る」にとても手間がかかります。
たとえば、日報の一覧は、こんな画面です。

- 「状態」の列で、提出済み・確認済み・差し戻しの様子が一目で分かります
- 「条件」ボタンで、見たい記録だけに絞れます
直すときは「一度に一つ」
見たら、直したくなることがいくつも出てきます。ここで欲張ると、何が効いたのか分からなくなります。
- 一度に直すのは、1〜2か所だけ
- 直したら、現場に「こう変えました」と一言伝える
- 次の週に、効果を確かめる
「言ったことが、ちゃんと直る」と分かると、現場は意見を出してくれるようになります。この信頼が、サイクルを回す燃料になります。
サイクルを止めないための工夫
サイクルが止まる一番の原因は、「忙しくて見る時間がない」ことです。次の三つを、あらかじめ予定に入れておきます。
- 毎週決まった曜日に、10分だけ「見る」時間をとる
- 現場の声を聞く窓口(一言ボックスなど)を決めておく
- 直した内容を、月に一度、全員に知らせる
回す時間を先に確保すると、サイクルは自然に続きます。
小さな例で、一周してみる
日報なら、たとえば次のような一周です。
- 月曜に、スマホ入力を始める(やる)
- 金曜に、空欄の多い項目と、現場の一言を確かめる(見る)
- 翌週、使われていない欄を一つ外す(直す)
- スマホ入力を始める
やる
- 空欄の多い項目と、現場の一言を確かめる
見る
- 使われていない欄を一つ外す
直す
一周が1週間なら、1か月で四回、改善できます。一周を短くするほど、経験が早く溜まります。
まとめ
- 改善は、やる・見る・直すの三つをくり返す
- 「見る」を抜かさない。声と数字の両方を使う
- 直すのは一度に1〜2か所。直したら現場に知らせる
- サイクルは短いほど、うまく回る
Formia でやるなら
Formiaでは、公開したあとでも項目の追加や並び替えができ、フォームの改訂の履歴も残ります。「見る」ためには、一覧のビューやグラフ、集計が使えます。直しかたは 改訂の履歴、見かたは グラフ を参照してください。
「見る」には、グラフも使えます。

- 上のアイコンで、表・カンバン・グラフなどの見かたを切り替えます
- 右上の「Excel」「CSV」から、そのまま書き出せます