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CHAPTER 01 6 / 10

改善のサイクル(やって、見て、直す)

改善は一度で終わらず、「やる・見る・直す」をくり返して育てるもの。小さなサイクルを短く回すコツと、声と数字で「見る」ことの意味を、日報アプリの例でやさしく説明します。

約5分で読めます

ユウキサトルさん
現場改善とノーコードの基本のイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • やる・見る・直すの三つがわかる
  • 「見る」の方法がわかる
  • サイクルを止めない工夫がわかる

アプリを作って、みんなが使い始めた。ほっとして、そこで手が止まっていませんか。作ったあとにこそ、改善の本番があります。

ユウキ
ユウキスマホの日報、作って2週間経ちました。みんな使ってくれてますけど……これで終わりですか?
サトルさん
サトルさんユウキさん、ここからが本番ですよ。
ユウキ
ユウキ本番、ですか?
サトルさん
サトルさん作ったものを使ってみて、気づいて、直す。この回転を続けるのが、改善です。

改善は「回すもの」

改善は、一度やって終わりではなく、同じ流れをくり返すものです。大きく三つに分けると、次のようになります。

段階やること日報の例
やる決めたやりかたで、実際に使うスマホで日報を入れる
見る結果を確かめる。声を聞く、数字を見る入力の時間、書き忘れの数を見る
直す見えた課題を、少しだけ直す毎回同じ項目を、最初から入れておく

この三つを一周したら、また「やる」に戻ります。一周が短いほど、改善は速く進みます。

  1. 1やる
  2. 2見る
  3. 3直す
一周が短いほど、改善は速く進みます。

「見る」が、一番抜けやすい

作って満足してしまい、「見る」を飛ばすことがよくあります。見るには、二つの方法があります。

  1. 声を聞く: 使っている人に、「どこが面倒ですか」と一言聞く
  2. 数字を見る: 入力された件数、時間帯、空欄の多い項目を確かめる

「なんとなく使いにくそう」を、「この欄だけ空欄が多い」という事実に変えられるのが、データの強みです。紙だと、この「見る」にとても手間がかかります。

たとえば、日報の一覧は、こんな画面です。

日報・作業報告の一覧画面。状態の列が見える
日報・作業報告の一覧画面。状態の列が見える
  • 「状態」の列で、提出済み・確認済み・差し戻しの様子が一目で分かります
  • 「条件」ボタンで、見たい記録だけに絞れます

直すときは「一度に一つ」

見たら、直したくなることがいくつも出てきます。ここで欲張ると、何が効いたのか分からなくなります。

  • 一度に直すのは、1〜2か所だけ
  • 直したら、現場に「こう変えました」と一言伝える
  • 次の週に、効果を確かめる

「言ったことが、ちゃんと直る」と分かると、現場は意見を出してくれるようになります。この信頼が、サイクルを回す燃料になります。

ユウキ
ユウキ先週、工藤さんに言われた「日付はいつも今日だ」を直したら、「早くなった」って言ってもらえました。
サトルさん
サトルさんそれが、一周回ったということですね。

サイクルを止めないための工夫

サイクルが止まる一番の原因は、「忙しくて見る時間がない」ことです。次の三つを、あらかじめ予定に入れておきます。

  1. 毎週決まった曜日に、10分だけ「見る」時間をとる
  2. 現場の声を聞く窓口(一言ボックスなど)を決めておく
  3. 直した内容を、月に一度、全員に知らせる

回す時間を先に確保すると、サイクルは自然に続きます。

小さな例で、一周してみる

日報なら、たとえば次のような一周です。

  1. 月曜に、スマホ入力を始める(やる)
  2. 金曜に、空欄の多い項目と、現場の一言を確かめる(見る)
  3. 翌週、使われていない欄を一つ外す(直す)
  1. スマホ入力を始める

    やる

  2. 空欄の多い項目と、現場の一言を確かめる

    見る

  3. 使われていない欄を一つ外す

    直す

一周が1週間なら、1か月で4回、改善できます。

一周が1週間なら、1か月で四回、改善できます。一周を短くするほど、経験が早く溜まります。

まとめ

  • 改善は、やる・見る・直すの三つをくり返す
  • 「見る」を抜かさない。声と数字の両方を使う
  • 直すのは一度に1〜2か所。直したら現場に知らせる
  • サイクルは短いほど、うまく回る
サトルさん
サトルさん回すたびに、少しずつ使いやすくなります。それが「育てる」ということです。

Formia でやるなら

Formiaでは、公開したあとでも項目の追加や並び替えができ、フォームの改訂の履歴も残ります。「見る」ためには、一覧のビューやグラフ、集計が使えます。直しかたは 改訂の履歴、見かたは グラフ を参照してください。

「見る」には、グラフも使えます。

段階ごとの金額を積み上げ棒グラフで見ている画面
段階ごとの金額を積み上げ棒グラフで見ている画面
  • 上のアイコンで、表・カンバン・グラフなどの見かたを切り替えます
  • 右上の「Excel」「CSV」から、そのまま書き出せます

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