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CHAPTER 01 5 / 10

誰がアプリを作るの?

業務アプリは、情報システム部門だけでなく、現場の人が作るほうがうまくいくことが多い。現場が作る利点と、安心して任せるための役割分担を、工藤さんとの会話から考えます。

約5分で読めます

ユウキ工藤さんサトルさん
現場改善とノーコードの基本のイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 現場が作る利点がわかる
  • 使う人・作る人・推進役の分けかたがわかる
  • ベテランの知恵の聞きかたがわかる

「アプリは、情報システムの人が作るもの」。そう思い込んでいませんか。現場に近い人が作るほうが、うまくいくことが多いのです。

工藤さん
工藤さん俺は、機械を触るのが仕事だ。アプリなんぞ作れん。
ユウキ
ユウキ工藤さん、作るのは僕がやりますよ。工藤さんは、点検表の「ここが使いにくい」を教えてくれればいいんです。
工藤さん
工藤さんそれだけで、いいのか。
サトルさん
サトルさんそれが、一番大事な役目です。作る手を動かすのは誰でもよく、「何が要るか」を知っているのは現場の人です。
工藤さん
工藤さん……なら、言ってみるか。

「誰が作るか」で、使われかたが変わる

これまで業務システムは、情報システム部門や外部の会社が作るものでした。現場は要望を伝え、完成を待ちます。このやりかたには、次のような難しさがあります。

  • 現場の言葉が、仕様書になる間に変わってしまう
  • 作る人は現場の細かい事情までは知らない
  • 直したいときに、依頼から数週間待つ

ノーコードなら、現場に近い人が、自分で作って直せます。「使う人の気持ち」を知っている人が作るので、使いやすさが違います。

全員が作らなくてもよい

「現場が作る」といっても、全員がアプリを作る必要はありません。むしろ、役割を分けるほうが、うまく回ります。

役割やること例
現場の担当者使う。困りごとを伝える工藤さん(班長)
作る人項目を決め、アプリを作って直すユウキさん(現場リーダー)
推進役使いかたを教え、ルールを整えるサトルさん(情シス兼務)

使う人は、こんな一覧の画面を見ます。

日報・作業報告の一覧画面。上に「利用」「設計」の切り替えがある
日報・作業報告の一覧画面。上に「利用」「設計」の切り替えがある
  • 画面の上の「利用」「設計」で、使う画面と作る画面を行き来します
  • 1行が1件の記録で、状態の列で進み具合が分かります

最初は、作る人が1〜2人いれば十分です。大切なのは、作る人と現場の担当者が、すぐ話せる距離にいることです。

現場の担当者困りごとを話す作る人項目にして画面にする推進役ルールを整える現場で使うまた声が返る
役割を分けると、声が画面に変わって、また現場に戻ります。

ベテランは、一番の「設計者」

工藤さんのような経験の長い人は、「ここは必ず記録する」「これは書かなくても分かる」という勘どころを持っています。その知恵は、アプリの項目を決めるときに、一番役立ちます。

作る人は、ベテランの言葉をそのまま聞き取り、画面にしていきます。次のような聞きかたが効果的です。

  1. 「いまの紙の、どこが面倒ですか」
  2. 「書き忘れが起きるのは、どの項目ですか」
  3. 「これは要らない、という欄はありますか」
ユウキ
ユウキ工藤さんが「この欄、毎回同じだから、最初から入れておけ」って言ってくれて、助かりました。
工藤さん
工藤さん毎日書くもんは、少ないほうがいい。

作る人を決めるときの目安

「作る人」を選ぶとき、パソコンに詳しいかどうかは、決め手になりません。次のような人が向いています。

  • 現場の仕事の流れを、よく知っている
  • 人の話を聞くのが苦にならない
  • 少しずつ直すことを、面倒がらない

ユウキさんのように、現場の若手で「困っていることが多い人」は、実は一番の適任者です。

  • 現場の仕事の流れを、よく知っている
  • 人の話を聞くのが苦にならない
  • 少しずつ直すことを、面倒がらない
「作る人」の候補を選ぶときの目安です。パソコンに詳しいかどうかは決め手になりません。

まとめ

  • 現場に近い人が作ると、使いやすく、直しも早い
  • 全員が作る必要はなく、「使う人」「作る人」「推進役」で分ける
  • 作る人は1〜2人から始めればよい
  • ベテランの勘どころは、項目づくりに一番役立つ
サトルさん
サトルさん「作る人」と「使う人」の距離を近づけるのが、成功のコツです。

Formia でやるなら

Formiaは、ユーザー数に制限のない定額の基盤です。作る人は設計の画面で、使う人は利用の画面で、同じアプリに触れます。誰がどの操作をできるかは、ロール(役割)で決めます。くわしくは ロール と ユーザー を見てください。

作る人が開く設計の画面は、こんな形です。

アプリのフォーム設計画面。左の項目をドラッグして並べる
アプリのフォーム設計画面。左の項目をドラッグして並べる
  • 左の一覧から、入れたい項目をドラッグして並べます
  • 右の「フォームの見た目」で、見やすさを選べます

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