CHAPTER 10 5 / 8
CSVでほかのツールに渡す
会計ソフトやExcel、取引先のシステムなど、ほかのツールへデータを渡す定番の方法がCSVです。書き出す前の確認、文字や日付のそろえ方、取り込む側の注意、個人情報の扱いを紹介します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- CSVで渡す前に決める4つのことがわかる
- 書き出しの形を保存する理由がわかる
- 書き出したファイルの扱い方がわかる
毎月、経理に渡す一覧を手で打ち直している。その作業は、CSVで書き出す形にすれば、なくせます。
CSVは、ツールをつなぐ「共通語」
CSVは、項目をカンマで区切って並べた、シンプルな文字のファイルです。Excelでも、会計ソフトでも、多くのシステムが読み書きできます。
アプリのデータを、ほかのツールへ渡すときの、最も手軽な方法です。システムどうしをつなぐ大がかりな仕組みが要らないので、まずはCSVから始めるのが現実的です。
この図は、書き出す前に決める順番です。強調した「形を保存する」で、来月からはボタン1つになります。
渡す前に決める4つのこと
1. どの行を渡すか
「今月の分だけ」「承認済みだけ」のように、絞り込んでから書き出します。画面に見えている行と、書き出される行が同じだと、確認がしやすくなります。
たとえば、集計の画面の右上に、書き出しのボタンが並びます。

- 右上の「Excel」「CSV」から、表示している内容を書き出せる
- 絞り込みや行・列の設定は、書き出す前に決めておく
2. どの列を、どの順で渡すか
相手が決めた並びに、そろえます。見出しの名前も、相手の指定どおりに直せると、取り込む側の手間が減ります。
3. 日付・金額・選択肢の書き方
| 項目 | 注意すること |
|---|---|
| 日付 | 「2026/10/04」か「2026-10-04」か、相手に合わせる |
| 金額 | カンマや円マークを付けるか、数字だけにするか |
| 選択肢 | 表示の名前か、コードか |
| 改行を含む文章 | 取り込む側で崩れないか |
4. 文字コードとファイルの種類
古いシステムでは、特定の文字コードしか読めないことがあります。相手の指定を、先に確認します。Excelで開くだけなら、Excel形式のファイルにするほうが、確実なこともあります。
一度決めたら、形を保存する
毎月同じ形で渡すなら、書き出しの形(列の並び、見出し、書き方)を保存しておきます。毎回、設定をやり直さなくて済み、担当者が変わっても同じ形で出せます。
書き出される行は、画面に見えている行と同じです。たとえば、この一覧なら3件が対象になります。

- 上の検索欄で絞ってから書き出すと、必要な行だけが渡る
- 件数が左上に出るので、書き出す前に数を確かめられる
取り込む側の注意
渡す側が整えても、受け取る側で崩れることがあります。初回は、少ない件数で試し、相手のシステムで正しく読めるかを確かめます。逆に、ExcelやCSVのデータを、アプリへ取り込む場合も同じです。取り込む前に、「新規」「上書き」「取り込まない」の行を、下見で確認できると安心です。
個人情報と権限に注意する
書き出したファイルは、アプリの権限の外に出ます。メールで送ったり、共有フォルダに置いたりすると、誰でも見られる状態になりがちです。
また、書き出したことが記録に残る仕組みがあれば、誰が・いつ・何を持ち出したかをあとで確認できます。
次の図は、CSVを渡す前の確認リストです。初回は特に、1つずつ見ます。
- 渡す行を、絞り込みで決めた
- 列の順番と見出しを、相手の指定に合わせた
- 日付と金額の書き方を、相手に確かめた
- 少ない件数で、相手のシステムに入れて試した
- 渡したファイルの置き場所と、消す時期を決めた
まとめ
- CSVは、ほかのツールへ渡す最も手軽な方法
- 渡す行・列・書き方を、相手に合わせて決める
- 毎月同じ形なら、書き出しの形を保存しておく
- 初回は少ない件数で、相手のシステムで読めるか試す
- 書き出したファイルは権限の外に出る。渡す人と置き場所を決める
Formia でやるなら
Formiaの一覧には、「書き出す」があり、Excel・CSVなどの形式で出せます。出る行は、画面に見えている行と同じで、見る権限のない項目は出ません。形式は名前を付けて保存でき、書き出したことは監査ログに残ります。くわしくは CSVで書き出す と 監査ログ を見てください。