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CHAPTER 11 4 / 5

現場アプリのセキュリティ

現場で使う業務アプリでも、情報漏えいや誤操作への備えは欠かせません。守る対象の整理、権限・パスワード・端末・持ち出しの基本、個人情報を入れないルールまで、最低限の考え方を紹介します。

約6分で読めます

サトルさん玲子さんフォミ ★★ ふつう
失敗しないための注意のイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 守るものと、起きやすい心配がわかる
  • 現場でできる基本の5つがわかる
  • 人の入れ替わりで見直す点がわかる

「お客様の情報が漏れたらどうしよう」。そう感じるのは、とても大切な感覚です。

玲子さん
玲子さんアプリに、お客様の情報や従業員の情報が入りますよね。漏れたら、と思うと少し怖くて。
サトルさん
サトルさんその感覚は、とても大切です。守るべきものを、整理しておきましょう。
玲子さん
玲子さん専門的な話だと、私にはついていけなくて……。
サトルさん
サトルさん現場でできる基本は、実はそれほど多くありません。順番に見ていきます。

何を、何から守るのか

セキュリティは、むずかしく感じますが、まず「何を守るか」を整理すると、見通しが立ちます。

守るもの例主な心配
個人情報従業員・お客様の氏名、住所、連絡先漏えい、目的外の閲覧
機密情報見積金額、取引条件、図面社外への流出
業務データ点検記録、日報、売上誤って消す・書き換える

起きるのは、悪意ある攻撃ばかりではありません。現場では、うっかりのほうが、ずっと多く起きます。

基本の5つ

1. 見せる範囲を、必要な人だけにする

いちばん効くのは、権限です。「全員が全部見られる」を避け、仕事に必要な人に、必要な分だけ見せます。給与や口座などの項目は、伏せ字にして、見せる相手を絞ります。

たとえば、権限の窓は、こんな画面です。

アプリの権限の窓。左に「誰が何をできるか」「伏せ字」「狭めているもの」「試す」のメニューがある
アプリの権限の窓。左に「誰が何をできるか」「伏せ字」「狭めているもの」「試す」のメニューがある
  • 左のメニューに「伏せ字」と「試す」がある
  • 行ごとに相手、列ごとに操作を決める

2. ログインを守る

パスワードは、使い回さない・長くすることが基本です。共有のログインは、誰が操作したのかわからなくなるため、避けます。1人に1つのログインにします。

3. 端末をなくしても困らないようにする

スマホやタブレットは、置き忘れや紛失が起きます。画面ロックをかける、紛失したときの連絡先を決めておく、ことが基本です。

4. 持ち出しに気をつける

書き出したCSV、印刷した帳票は、アプリの権限の外に出ます。メールで送る、共有フォルダに置くときは、宛先と置き場所を確かめます。不要になったら、消します。

5. 記録を残す

たとえば、監査ログには、こんな行が並びます。

監査ログ。ログインや閲覧、帳票の出力などの操作が、新しい順に並ぶ
監査ログ。ログインや閲覧、帳票の出力などの操作が、新しい順に並ぶ
  • 「帳票を出力した」「データ一覧を見た」など、操作の内容が出る
  • 操作した人と日時が、行ごとに残る

誰がいつ、何を見て、何を書き出したかの記録(ログ)があれば、何かあったとき、原因をたどれます。記録があると、うっかりの抑止にもなります。

公開フォームは、入力だけにする

たとえば、お客様向けの問い合わせフォームは、こんな画面です。

公開フォーム(問い合わせ)。お客様が、会社名・氏名・メールなどを入れて送る
公開フォーム(問い合わせ)。お客様が、会社名・氏名・メールなどを入れて送る
  • お客様ができるのは、入力して「送信する」まで
  • 必須の項目には、赤い印が付く
社外のお客様が入力公開フォーム入力だけできる社内のデータ権限のある人だけが見る
公開フォームで守る境目

お客様向けの問い合わせフォームのように、社外の人が入力する画面もあります。公開するのは「入力できる」ことだけです。入力された内容を見られる人は、社内の権限のある人だけにします。公開の画面から、ほかのデータが見えてしまわないか、公開前に確かめます。

人の入れ替わりで、見直す

ログインや権限は、人が変わると古くなります。異動、退職、外部の協力者の終了。そのたびに、次を確認します。

  • 辞めた人のログインを、止めた
  • 異動した人の権限は、今の仕事に合っている
  • 外部の人に渡した鍵は、不要になっていない
人が変わったときの確認リスト
玲子さん
玲子さん辞めた人のログインを止めるのは、私の役目にします。
サトルさん
サトルさん異動のときの権限の見直しも、同じく総務のチェックに入れましょう。
玲子さん
玲子さん紙のときの「鍵の管理」と、同じ感覚ですね。

まとめ

  • 守るものは、個人情報・機密情報・業務データ。うっかりが多い
  • 見せる範囲を、必要な人だけにする(伏せ字も使う)
  • ログインは1人1つ。パスワードは使い回さない
  • 端末の紛失、書き出したファイルの持ち出しに気をつける
  • 記録を残し、人が変わるたびに権限を見直す
フォミ
フォミセキュリティは、むずかしい魔法ではなく、毎日の「鍵かけ」です。

Formia でやるなら

Formiaでは、役割とアプリごとの権限で見せる範囲を決め、項目ごとの伏せ字、監査ログ(ログイン・閲覧・持ち出しの記録)が使えます。公開フォームは入力だけを受け付け、データは社内の権限で守られます。詳しくは セキュリティの全体像、公開フォームの安全、項目ごとの権限 を見てください。

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