CHAPTER 11 4 / 5
現場アプリのセキュリティ
現場で使う業務アプリでも、情報漏えいや誤操作への備えは欠かせません。守る対象の整理、権限・パスワード・端末・持ち出しの基本、個人情報を入れないルールまで、最低限の考え方を紹介します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 守るものと、起きやすい心配がわかる
- 現場でできる基本の5つがわかる
- 人の入れ替わりで見直す点がわかる
「お客様の情報が漏れたらどうしよう」。そう感じるのは、とても大切な感覚です。
何を、何から守るのか
セキュリティは、むずかしく感じますが、まず「何を守るか」を整理すると、見通しが立ちます。
| 守るもの | 例 | 主な心配 |
|---|---|---|
| 個人情報 | 従業員・お客様の氏名、住所、連絡先 | 漏えい、目的外の閲覧 |
| 機密情報 | 見積金額、取引条件、図面 | 社外への流出 |
| 業務データ | 点検記録、日報、売上 | 誤って消す・書き換える |
起きるのは、悪意ある攻撃ばかりではありません。現場では、うっかりのほうが、ずっと多く起きます。
基本の5つ
1. 見せる範囲を、必要な人だけにする
いちばん効くのは、権限です。「全員が全部見られる」を避け、仕事に必要な人に、必要な分だけ見せます。給与や口座などの項目は、伏せ字にして、見せる相手を絞ります。
たとえば、権限の窓は、こんな画面です。

- 左のメニューに「伏せ字」と「試す」がある
- 行ごとに相手、列ごとに操作を決める
2. ログインを守る
パスワードは、使い回さない・長くすることが基本です。共有のログインは、誰が操作したのかわからなくなるため、避けます。1人に1つのログインにします。
3. 端末をなくしても困らないようにする
スマホやタブレットは、置き忘れや紛失が起きます。画面ロックをかける、紛失したときの連絡先を決めておく、ことが基本です。
4. 持ち出しに気をつける
書き出したCSV、印刷した帳票は、アプリの権限の外に出ます。メールで送る、共有フォルダに置くときは、宛先と置き場所を確かめます。不要になったら、消します。
5. 記録を残す
たとえば、監査ログには、こんな行が並びます。

- 「帳票を出力した」「データ一覧を見た」など、操作の内容が出る
- 操作した人と日時が、行ごとに残る
誰がいつ、何を見て、何を書き出したかの記録(ログ)があれば、何かあったとき、原因をたどれます。記録があると、うっかりの抑止にもなります。
公開フォームは、入力だけにする
たとえば、お客様向けの問い合わせフォームは、こんな画面です。

- お客様ができるのは、入力して「送信する」まで
- 必須の項目には、赤い印が付く
お客様向けの問い合わせフォームのように、社外の人が入力する画面もあります。公開するのは「入力できる」ことだけです。入力された内容を見られる人は、社内の権限のある人だけにします。公開の画面から、ほかのデータが見えてしまわないか、公開前に確かめます。
人の入れ替わりで、見直す
ログインや権限は、人が変わると古くなります。異動、退職、外部の協力者の終了。そのたびに、次を確認します。
- 辞めた人のログインを、止めた
- 異動した人の権限は、今の仕事に合っている
- 外部の人に渡した鍵は、不要になっていない
まとめ
- 守るものは、個人情報・機密情報・業務データ。うっかりが多い
- 見せる範囲を、必要な人だけにする(伏せ字も使う)
- ログインは1人1つ。パスワードは使い回さない
- 端末の紛失、書き出したファイルの持ち出しに気をつける
- 記録を残し、人が変わるたびに権限を見直す
Formia でやるなら
Formiaでは、役割とアプリごとの権限で見せる範囲を決め、項目ごとの伏せ字、監査ログ(ログイン・閲覧・持ち出しの記録)が使えます。公開フォームは入力だけを受け付け、データは社内の権限で守られます。詳しくは セキュリティの全体像、公開フォームの安全、項目ごとの権限 を見てください。