CHAPTER 10 4 / 8
紙と同じ帳票をPDFで出す
取引先や監査では、いまも紙の帳票が求められます。画面のデータから、紙と同じ見た目の帳票をPDFで出す考え方を、点検票・見積書・名簿の例で解説します。まとめて出す方法にも触れます。
約5分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 紙と同じ帳票を出す3つの考え方がわかる
- 帳票の3つの種類がわかる
- まとめて出すときの注意がわかる
記録はアプリに入るようになったのに、お客様に出す点検票は、また Excel に写し直している。そんな二度手間をなくす話です。
帳票は、いつまでもなくならない
社内の記録はアプリに移せても、お客様・取引先・監査に出すものは、紙やPDFの帳票のことが多いものです。それぞれ書式が決まっていて、勝手に変えられません。
だから、「帳票をどう出すか」は、アプリ導入の大事な論点です。データを入れても、帳票をExcelに写し直していては、手間が減りません。
この図は、入力が1回で済む流れです。強調した「帳票を出す」で、同じデータから何枚でも作れます。
帳票づくりの3つの考え方
1. 同じデータから、必要な帳票を出す
データは1か所に入れ、帳票は、そこから出すものとします。入力と帳票で、二重に書く必要がなくなります。
2. 今の紙の見た目に、そろえる
今の帳票の書式を、できるだけそのまま再現します。罫線の位置、項目の並び、会社名やロゴの位置。相手が見慣れた形なら、受け取る側も困りません。
たとえば、設備点検の記録は、こんな帳票になります。

- 設備・点検者・測定値などの項目が、枠に沿って並ぶ
- 交換部品の明細と、部品代の合計も入る
3. 画面で見た形と、紙の形を一致させる
画面で確認した内容と、印刷した紙が違うと、信頼を失います。見たままが刷られることが、帳票には欠かせません。
帳票の種類
紙の見た目は、こんな設計画面で作ります。

- 左の「項目」から、紙の上に置いていく
- 上部の「値を入れて見る」で、できあがりを確かめられる
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1件ずつの帳票 | 1つの記録から、1枚(または数枚)の帳票 | 点検票、見積書、申込書の控え |
| 一覧の帳票 | 複数の記録を、1つにまとめた帳票 | 名簿、月報、備品台帳 |
| 履歴の帳票 | 1つの対象についての記録を並べた帳票 | 「この設備の点検履歴」 |
「この設備の履歴」のように、1つの対象の記録を並べた帳票も作れます。

- 点検日の順に、判定と所見が並ぶ
- 設備の名前とコードが、上に出る
まとめて出す
月末の請求書のように、たくさんの帳票を一度に出したい場面があります。選んだ記録を、1つのPDFにつなげて出したり、1件1ファイルでまとめたりできると、作業がぐっと減ります。両面で印刷するときに、帳票ごとの区切りがそろうようにする工夫もあります。
出した記録を残す
帳票は、社外に出る情報です。誰が・いつ・どの帳票を出したかを、記録に残しておくと、あとから確認できます。また、見る権限のない項目は、帳票にも載せない(伏せ字は伏せたまま)ようにするのが、安全な作り方です。
まとめ
- 帳票は、社外とのやりとりで、今も必要
- データは1か所に入れ、帳票はそこから出す
- 今の紙の見た目に、できるだけそろえる
- 画面で見たものと、紙の形を一致させる
- まとめて出すときや、出した記録の管理も考えておく
Formia でやるなら
Formiaの帳票は、紙の上に部品を置いて作ります。画面と紙で、割り付けも罫線も変わらず、PDFで出せます。1件ずつの帳票・一覧の帳票・対象の履歴の帳票があり、一覧から選んだ記録をまとめて出すこともできます。出力は監査ログに残ります。詳しくは 帳票の基本 と 帳票を出力する を見てください。