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CHAPTER 09 3 / 10

説明は短く、触ってもらう

長い説明会や分厚いマニュアルより、短い説明と実際に触る時間のほうが現場には効きます。10分で伝える構成、質問の受け方、困ったときの相談先づくりまで、定着のコツを紹介します。

約5分で読めます

サトルさん工藤さん玲子さんフォミ
現場を巻き込む・定着させるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 10分で伝える説明の組み立てがわかる
  • 資料を1〜2枚にするコツがわかる
  • 相談役と見直しの場の作り方がわかる

説明会のために作った分厚い資料が、誰にも読まれなかった。そんなことは、ありませんか。

玲子さん
玲子さん来週、日報アプリの説明会をやります。資料は40ページ作りました。
工藤さん
工藤さん40ページ。読む前に昼が終わるな。
玲子さん
玲子さんえ、そんなに長いですか。
サトルさん
サトルさん気持ちはよくわかります。ただ、現場に必要なのは、もっと短いものです。
サトルさん
サトルさん実はこの説明会、10分で終わらせたいんです。

説明は「覚えてもらう」ものではない

説明会で全部を覚えてもらうのは、難しいことです。人は聞いただけでは、その場で忘れていきます。しかも、現場の人が使うのは、実際の仕事の中です。

だから説明の目的は「全部を理解してもらう」ことではなく、最初の1回を、迷わず終わらせてもらうことにします。

10分説明の組み立て

次の順番で、短く伝えます。

  1. 1
    なぜ変えるのか

    1分。1文で言う

  2. 2
    やることは3つだけ

    2分。開く・入力する・送る

  3. 3
    *実際に触る

    5分。全員が1件入力する

  4. 4
    困ったときの相談先

    2分。誰に聞くか

10分説明の時間配分

この図は、10分の使い方です。いちばん長い「実際に触る」に、時間の半分を使います。

触る時間には、たとえば、こんな画面を開いてもらいます。

スマホで開いた日報の入力画面。日付・報告者・部署などを選んで入れる
スマホで開いた日報の入力画面。日付・報告者・部署などを選んで入れる
  • 「今日」「昨日」のボタンで、日付をすぐ入れられる
  • 下の保存ボタンを押すと、1件の入力が終わる

資料は、1枚か2枚

資料は、現場で見返せる1〜2枚にまとめます。多くの機能は説明しません。「やることは3つ」を、画面の写真つきで書けば十分です。

資料の写真には、たとえば、こんなホーム画面を使います。「ここから開く」と指さして伝えられます。

Formiaのホーム画面。左にアプリの一覧、中央に数字とグラフ、下にアプリのタイルが並ぶ
Formiaのホーム画面。左にアプリの一覧、中央に数字とグラフ、下にアプリのタイルが並ぶ
  • 左のアプリ一覧から、自分の使うアプリを選ぶ
  • アプリのタイルの「新規登録」から、入力を始められる
向いていない資料向いている資料
機能の一覧(40ページ)操作の手順3つ(1枚)
文字ばかり画面の写真つき
全員に同じ内容役割ごとに必要な分だけ
一度配って終わり現場の見える所に貼ってある

困ったときの窓口を決める

説明がうまくいっても、使い始めると「これはどうするの?」が必ず出ます。そのとき、聞ける人がいるかどうかが定着を左右します。

  • 現場ごとに、相談役を1人決める(上司とは限らない)
  • 質問は、その場で答えられなくてもいい。「聞いておきます」で十分
  • よくある質問は、1枚の紙にまとめて貼る
工藤さん
工藤さん俺は、聞ける相手がいりゃ、それでいい。
玲子さん
玲子さんでは、工藤さんの班の相談役は、サトルさんと私が組んで担当しますね。
工藤さん
工藤さん……頼む。

一度で終わらせない

説明会は、最初の1回では終わりません。使い始めて1週間ほどたったころに、もう一度、5分だけ集まる場を設けます。実際に使ってみて出てきた疑問を、その場で解消できます。

現場ごとの「やり方の違い」に合わせる

同じ説明でも、現場によって伝わり方は違います。朝礼で立ったまま話せる班もあれば、休憩室で座って触れる班もあります。

説明の場所と時間は、現場の流れに合わせて決めます。無理に会議室へ集めるより、いつもの朝礼の10分をもらうほうが、参加しやすく、続きます。端末が足りないときは、2人で1台を見ながら進めても構いません。教える側が先に決めすぎず、現場に聞いてみるのも手です。

  • 説明は10分以内に収めた
  • 全員が自分の端末で、1件入力する時間をとった
  • 資料は1〜2枚で、画面の写真がある
  • 現場ごとに相談役を決めた
  • 1週間後に、5分だけ集まる日を決めた
説明会の前の確認リスト

まとめ

  • 説明の目的は、最初の1回を迷わず終わらせてもらうこと
  • 10分で、「なぜ・3つのこと・触る・相談先」を伝える
  • 説明より、触る時間を長くする
  • 資料は1〜2枚で、画面の写真つきにする
  • 現場ごとに相談役を決め、1週間後にもう一度集まる
フォミ
フォミ説明は短く、触るのは長く。これで、使い始めの壁がぐっと低くなります。

Formia でやるなら

Formiaは、ログインしてホームを開き、アプリを選んで「新規登録」を押す、という少ない手順で入力が始められます。説明会では、まず ログインとホーム の画面を一緒に確かめ、続けて 利用モードと設計モード の違いを伝えると、迷いが減ります。

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