CHAPTER 09 3 / 10
説明は短く、触ってもらう
長い説明会や分厚いマニュアルより、短い説明と実際に触る時間のほうが現場には効きます。10分で伝える構成、質問の受け方、困ったときの相談先づくりまで、定着のコツを紹介します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 10分で伝える説明の組み立てがわかる
- 資料を1〜2枚にするコツがわかる
- 相談役と見直しの場の作り方がわかる
説明会のために作った分厚い資料が、誰にも読まれなかった。そんなことは、ありませんか。
説明は「覚えてもらう」ものではない
説明会で全部を覚えてもらうのは、難しいことです。人は聞いただけでは、その場で忘れていきます。しかも、現場の人が使うのは、実際の仕事の中です。
だから説明の目的は「全部を理解してもらう」ことではなく、最初の1回を、迷わず終わらせてもらうことにします。
10分説明の組み立て
次の順番で、短く伝えます。
- 1なぜ変えるのか
1分。1文で言う
- 2やることは3つだけ
2分。開く・入力する・送る
- 3*実際に触る
5分。全員が1件入力する
- 4困ったときの相談先
2分。誰に聞くか
この図は、10分の使い方です。いちばん長い「実際に触る」に、時間の半分を使います。
触る時間には、たとえば、こんな画面を開いてもらいます。

- 「今日」「昨日」のボタンで、日付をすぐ入れられる
- 下の保存ボタンを押すと、1件の入力が終わる
資料は、1枚か2枚
資料は、現場で見返せる1〜2枚にまとめます。多くの機能は説明しません。「やることは3つ」を、画面の写真つきで書けば十分です。
資料の写真には、たとえば、こんなホーム画面を使います。「ここから開く」と指さして伝えられます。

- 左のアプリ一覧から、自分の使うアプリを選ぶ
- アプリのタイルの「新規登録」から、入力を始められる
| 向いていない資料 | 向いている資料 |
|---|---|
| 機能の一覧(40ページ) | 操作の手順3つ(1枚) |
| 文字ばかり | 画面の写真つき |
| 全員に同じ内容 | 役割ごとに必要な分だけ |
| 一度配って終わり | 現場の見える所に貼ってある |
困ったときの窓口を決める
説明がうまくいっても、使い始めると「これはどうするの?」が必ず出ます。そのとき、聞ける人がいるかどうかが定着を左右します。
- 現場ごとに、相談役を1人決める(上司とは限らない)
- 質問は、その場で答えられなくてもいい。「聞いておきます」で十分
- よくある質問は、1枚の紙にまとめて貼る
一度で終わらせない
説明会は、最初の1回では終わりません。使い始めて1週間ほどたったころに、もう一度、5分だけ集まる場を設けます。実際に使ってみて出てきた疑問を、その場で解消できます。
現場ごとの「やり方の違い」に合わせる
同じ説明でも、現場によって伝わり方は違います。朝礼で立ったまま話せる班もあれば、休憩室で座って触れる班もあります。
説明の場所と時間は、現場の流れに合わせて決めます。無理に会議室へ集めるより、いつもの朝礼の10分をもらうほうが、参加しやすく、続きます。端末が足りないときは、2人で1台を見ながら進めても構いません。教える側が先に決めすぎず、現場に聞いてみるのも手です。
- 説明は10分以内に収めた
- 全員が自分の端末で、1件入力する時間をとった
- 資料は1〜2枚で、画面の写真がある
- 現場ごとに相談役を決めた
- 1週間後に、5分だけ集まる日を決めた
まとめ
- 説明の目的は、最初の1回を迷わず終わらせてもらうこと
- 10分で、「なぜ・3つのこと・触る・相談先」を伝える
- 説明より、触る時間を長くする
- 資料は1〜2枚で、画面の写真つきにする
- 現場ごとに相談役を決め、1週間後にもう一度集まる
Formia でやるなら
Formiaは、ログインしてホームを開き、アプリを選んで「新規登録」を押す、という少ない手順で入力が始められます。説明会では、まず ログインとホーム の画面を一緒に確かめ、続けて 利用モードと設計モード の違いを伝えると、迷いが減ります。