CHAPTER 08 6 / 12
名前のつけかた・ルール
アプリや項目の名前のつけかたを、会社で統一する考えかたを解説。現場の言葉を使う、揺れをなくす、後から探せる名前にするなど、命名ルールの決めかたを紹介します。初めての方にも読みやすい内容です。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 名前をそろえる基本の考えかたがわかる
- 番号・コードのルールの作りかたがわかる
- 用語をそろえる手順がわかる
同じものを指しているのに、画面ごとに呼び名が違う。新しく入った人が戸惑う、よくある場面です。
名前のつけかたは、地味ですが、アプリの使いやすさを大きく左右します。同じ意味のものに違う名前がついていると、探すたび、読むたびに、迷いが生まれます。
名前を決めるときの基本
現場の言葉を使う
システムっぽい名前より、現場でふだん使っている言葉を選びます。「ステータス」ではなく「状態」、「ロット」より現場で言う呼び名があれば、そちらを優先します。
一つの意味に、一つの名前
| 悪い例 | よい例 |
|---|---|
| 得意先・取引先・顧客・お客様が混在 | 「顧客」に統一 |
| 担当・担当者・責任者が混在 | 「担当者」に統一 |
| 日付・日・年月日が混在 | 「実施日」「納品日」など、何の日付か明示 |
会社の中で使う言葉の一覧(用語集)を、短くてもいいので作っておくと、迷ったときに戻れます。
名前だけで中身がわかるように
「日付1」「項目3」のような名前は、後から見て何かわかりません。
| 悪い例 | よい例 |
|---|---|
| 日付 | 点検実施日 |
| 数 | 発注数量 |
| メモ | 不具合の内容 |
名前が具体的だと、一覧の列名だけで中身がわかります。たとえば、こんな画面です。点検の一覧は、「点検日」「点検者」「点検の種類」「運転時間」のように、何の値かがわかる名前の列が並びます。

- 列の名前が、そのまま中身の説明になっています。
- 「日付」だけでなく「点検日」と書いてあるので、何の日付か迷いません。
短く、簡潔に
画面の欄の名前は、短いほど読みやすくなります。補足が必要なら、名前ではなく「説明」や「ヒント」に書きます。
番号・コードのルール
管理番号や識別コードにも、ルールがあると便利です。
| ルール | 例 |
|---|---|
| 先頭に種類を示す文字 | CUS-0001(顧客)、AST-0001(備品)、EST-0001(見積) |
| 連番は桁数をそろえる | 0001、0002、…(並べたとき順序が崩れない) |
| 意味を詰め込みすぎない | 部署や年が変わっても使える番号にする |
CUS(顧客)・AST(備品)・EST(見積)
0001、0002……と並べる
部署や年が変わっても使える
たとえば、備品の一覧では、管理番号が「AST-0001」から連番で並びます。

- 先頭の「AST」で、備品の番号だとわかります。
- 桁数がそろっているので、並べても順序が崩れません。
ルールの決めかた
- 最初に、よく使う言葉を10〜20個書き出す
- 揺れている言葉を、一つに決める
- 決めた言葉を、誰でも見られる場所に置く
- 新しいアプリを作るとき、この言葉を使う
- 同じ意味のものに、同じ名前を使っている
- 名前だけで、中身がわかる
- 画面に出る名前は、短くした
- 用語の一覧を、誰でも見られる場所に置いた
まとめ
- 名前は、アプリの使いやすさを決める最初の説明
- 現場の言葉を使い、一つの意味に一つの名前
- 名前だけで中身がわかり、短く、はっきりと
- 番号は、種類を示す文字と、そろった桁数の連番にする
- 用語の一覧を作って、迷ったときに戻れるようにする
Formia でやるなら
項目の名前(ラベル)は、フォームデザイナーで変更できます。画面に出る名前のほかに、書き出しや連携で使う「key」という識別名もあり、同じデータに入る別の画面を作るときは、「すでにある項目」から置くと、同じ列に入ります(フォームデザイナー、列の設定、用語集)。管理番号は、連番の書式を決めて、自動で振れます(コードの項目)。
