CHAPTER 01 3 / 10
ノーコードとExcel、どっちがいい?
Excelは自由な計算に強く、業務アプリは「入れる・集める・探す」に強い。二つの得意なことを比べて、どこで使い分けると現場がラクになるかを、玲子さんの悩みと一緒に整理します。
約5分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- Excelと業務アプリの得意分野がわかる
- 使い分けの決めかたがわかる
- 集めたデータをExcelで使う考えかたがわかる
「アプリを使うなら、Excelはやめなさい」と言われるのでは。そんな不安から、ノーコードの話を聞き流していませんか。やめる話ではありません。
Excelが得意なこと
Excelは、自由な表計算の道具です。次のような仕事は、いまもExcelが向いています。
- その場かぎりの集計や、試算
- 数式を自由に組んだ、分析・シミュレーション
- 一人で作って、一人で使う資料
白紙から、自分の好きな形で作れる自由さが、Excelの魅力です。
ノーコードの業務アプリが得意なこと
一方、複数の人が、同じ形式で、くり返し記録する仕事は、業務アプリのほうが得意です。
| 場面 | Excelで起きがちなこと | 業務アプリなら |
|---|---|---|
| 何人もが同じ表に入力 | 同時に開けない、上書きされる | 同時に入力できる |
| 入力のルール | 全角・半角や表記がばらばら | 選択式・必須で揃う |
| 履歴 | 誰がいつ直したか分からない | 変更の履歴が残る |
| スマホで入力 | 画面が小さく入力しづらい | スマホ向けの画面で入れられる |
| 承認・通知 | メールに添付して回す | 状態を進めて、自動で通知 |
つまり、「入れる」「集める」「探す」「回す」は業務アプリ、「分析する」「試算する」はExcel、という分けかたが基本です。
たとえば、見積の1件の画面は、こんな形です。

- 右側の「コメント」「変更の履歴」「進み具合」で、誰がいつ直したかをたどれます
- 上の帯に、作成中から受注・失注までの状態の流れが出ます
二つは、つなげて使える
どちらか一方に決める必要はありません。業務アプリに集めたデータを、必要なときにCSVやExcelの形で取り出して、Excelで自由に分析することができます。「集めるのは業務アプリ、分析はExcel」という組み合わせは、とても相性がよいのです。
少人数でも、毎日・毎週くり返す
多人数で、くり返す
一人で、一回かぎり
多人数だが、一回かぎり
使い分けの具体例
玲子さんの職場なら、次のような分けかたになります。
- 備品の貸出記録、点検表、申請書: 多人数が入力するので、業務アプリ
- 年度予算の試算、特別な集計: 一人で自由に組むので、Excel
- 月次の報告: 業務アプリで集めて、Excelで仕上げる
「全部アプリ」「全部Excel」と決めつけず、仕事ごとに選ぶほうが、気持ちよく続けられます。
まとめ
- Excelは自由な計算・分析、業務アプリは記録・集計・共有が得意
- 多人数で、同じ形式を、くり返し入力する仕事は、アプリに向く
- 集めたデータはExcelに取り出して、分析に使える
- どちらかをやめるのではなく、使い分ける
Formia でやるなら
Formiaでは、手元のExcelやCSVの表から、そのままアプリを作れます。表の1行目を項目の名前として読み、中身も取り込みます。集めたデータは、一覧からCSVやExcelで書き出せます。作りかたは アプリを作る、書き出しは CSV・Excelに書き出す を見てください。
手元の表を取り込んだり、Excelのように直したりもできます。

- 上の「取り込む」ボタンから、表のデータを取り込めます
- 表のマスを押して直せ、下の案内にあるとおり、Excelから写したマスを貼り付けられます