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CHAPTER 02 6 / 10

過去のデータをどうする?

アプリを始めるとき、過去の紙やExcelの記録をどこまで移すか。全部移す必要はありません。移す・参照だけ・保管のみの三つに分ける考えかたと、取り込みの注意点を紹介します。

約5分で読めます

玲子さんサトルさん ★★ ふつう
紙・Excel からの卒業のイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 過去データを三つに分ける方法がわかる
  • 移す範囲の決めかたがわかる
  • 取り込みの安全な進めかたがわかる

「10年分のExcelと、紙のファイルが30冊」。これを見ただけで、アプリ化を諦めていませんか。全部を移す必要は、ありません。

玲子さん
玲子さんアプリを使い始めるのはいいんだけど、過去の分はどうするの?10年分のExcelと、紙のファイルが30冊あるのよ。
サトルさん
サトルさん全部を移そうとすると、それだけで半年かかります。
玲子さん
玲子さんやっぱりそうよね……。
サトルさん
サトルさん実は、全部を移さなくてもいいんです。「使うものだけ」移しましょう。

過去のデータは、三つに分ける

過去の記録を、使う頻度で分けて考えます。

区分内容扱い
移す日常的に検索・集計するもの(今期・前期の取引、現在使用中の設備など)アプリに取り込む
参照だけたまに見返すもの(過去数年の記録)ExcelやPDFのまま、保管場所を決めておく
保管のみ法令や社内ルールで残すだけのもの紙・ファイルのまま、保管期限を決める

「全部アプリで探せる」ことを目指すと、移行が終わりません。アプリは「これから」のために、過去は「必要な分だけ」が現実的です。

  • 過去のデータ
    • 移す
      • 今期・前期の取引
      • 現在使用中の設備
    • 参照だけ
      • 過去数年の記録(ExcelやPDFのまま)
    • 保管のみ
      • 法令や社内ルールで残すもの
使う頻度で、三つに分けます。アプリに入れるのは、いちばん上だけです。

移す範囲の決めかた

移す範囲は、次の質問で絞ります。

  1. 今後、そのデータを検索したり、集計したりするか
  2. 新しい記録と、続けて見たい(履歴としてつなげたい)か
  3. 移すのに、見合った手間か

たとえば、設備点検なら、「現在使っている設備の台帳」と「直近1〜2年の点検記録」だけ移す、といった切り方です。

移すときの流れ

Excelの表を移す場合は、次の流れが基本です。

  1. 1
    表を「きれいな表」に整える

    1行目を項目名にする

  2. 2
    要らない列を外す
  3. 3
    少量で取り込んで見比べる

    数行を元の表と比べる

  4. 4
    問題がなければ、残りも取り込む
少量で試してから、本番を行うのが安全です。

一度に全部ではなく、少量で試してから本番を行うのが安全です。

取り込んだあとは、一覧に1行ずつ並びます。数行を、元の表と見比べます。

備品・在庫管理の一覧画面
備品・在庫管理の一覧画面
  • 1行が1件の記録で、品名・区分・状態などが列に並びます
  • 上のキーワード欄と「条件」で、見比べたい行に絞れます

取り込めなかった行の扱い

取り込めない行(数値の欄に文字が入っている、日付の形がおかしいなど)が出てくることがあります。そうした行は、無理に入れず、元の表で直してから、もう一度取り込みます。直すのは、玲子さんのような、元のデータをよく知っている人が向いています。

玲子さん
玲子さん見直しなら、私の得意分野よ。10年分の表の癖は、全部頭に入っているから。
サトルさん
サトルさん頼りにしています。

過去のデータを、少しずつ移す

最初は、移す範囲を狭くして始めても構いません。使い始めてから、「やっぱり去年の分も見たい」となれば、そのとき追加で取り込めばよいのです。最初から「全部」を決めようとせず、必要になったら足す、くらいの気持ちで進めましょう。

まとめ

  • 過去のデータは、「移す」「参照だけ」「保管のみ」に分ける
  • 移すのは、今後検索・集計するものだけで十分
  • 取り込む前に、表記や空欄を軽く整える
  • 少量で試してから、本番の取り込みを行う
  • 取り込めなかった行は、元を直して再度取り込む

Formia でやるなら

Formiaでは、Excel(.xlsx)やCSVから、アプリを作りながら中身を取り込めます。取り込めなかった行は、入れずに「何行あったか」を知らせるので、元の表で直して取り込み直せます。すでにあるアプリには、一覧からCSVなどを取り込めます。手順は アプリを作る と CSV・Excel を見てください。

表のデータは、こんな画面で直せます。

テーブルのデータ画面。表計算のように直せ、Excelから写したマスを貼り付けられる
テーブルのデータ画面。表計算のように直せ、Excelから写したマスを貼り付けられる
  • 上の「取り込む」ボタンから、表のデータを取り込めます
  • 表のマスを押して直せ、下の案内にあるとおり、Excelから写したマスを貼り付けられます

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